エクセルの配列数式をご存知ですか?

エクセルを深く学んでいくと、これまで知らなかった機能に出会うことがあります。
その代表的なものが、配列数式という機能です。

「配列数式」というのは、プログラムでいえば「配列変数」、数学でいえば「行列」というような概念なのですが、通常のエクセルで使うような数式とは全く違う考え方をします。

通常のエクセルの数式は、1つのセルごとに計算を行って、最後にその式をオートフィルでコピーすることで全体の計算を行います。

これに対して、配列数式では、セル範囲グループを1つの束として一気に計算を行うというものです。

一番簡単な例をお示ししますと、

(通常の場合)
A列のA1~A5に値が入っていて、B列のB1~B5に値が入っている場合で、
C1セルに「=A1*B1」の式を代入して、それをオートフィルで、C5までコピーします。
次に、B8セルに「オートSUM」でC1~C5の合計を出すという手順です。

(配列数式の場合)
上記の場合、配列数式を用いると、B8のセルに一気に答えを導くことができます。
B8セルには「=SUM(A1:A5*B1:B5)」と入力します。
ちなみに、このままEnterすると、#VALUE!とエラーがでてしまいますが、配列数式の場合は、ここで、「Shiftキー」と「Ctrlキー」を押しながら、「Enterキー」を押すんですね。
そうすると、エラーにならずに一気に答えが表示されます。

行列数式

ここでB8セルをクリックして、数式バーを見ると
{=SUM(A1:A5*B1:B5)} と書かれているのが見えます。
この{ }こそが、配列変数を使っているという証拠です。
しかし、この{ }は自分で入力してもだめで、上記の3つのキーを使って設定しないと正しい結果になりません。

このように、配列変数は特殊な計算数式ですが、途中の作業を省略して一気に計算できるという便利さを持った機能です。