Windows11のパソコンを長らく悩ませ続けてきた「OneDriveバックアップ問題」に対して、最近、マイクロソフトが一つの解決方法を提供するようになりました。
Windowsユーザーは、意識しても意識しなくても、いつの間にかOneDriveへのバックアップを有効にさせられてしまう運命にあります。
これまでは、OneDriveの設定において「バックアップの管理」から、バックアップをOFFにする選択肢があったのですが、OFFにしてしまうと、それまで見えていたデスクトップ、ドキュメント、ピクチャーの中のファイルがいきなり消えてしまうというショッキングな状態になってしまい、結局バックアップをOFFにできないという状況が続いていました。
このような中、マイクロソフトもさすがに非難が多かったこの問題に対して、重い腰を上げて対策を講じてきたというわけです。
1.気づかないうちにOneDriveバックアップが進行している
まず、あなたのWindows11(Windows10)のパソコンのデスクトップを見てください。
もし、以下のようなアイコンになっていたとしたら、それはOneDriveのバックアップが行われている状態です。
| OneDriveバックアップが 行われている |
OneDriveバックアップが 行われていない |
![]() |
![]() |
つまり、アイコンの左下に「緑枠の丸い白地の中に緑のチェック」がある場合、これらのファイルはOneDriveのバックアップ対象となっています。
アイコンの左下に何もついていない状態が、OneDriveにバックアップが行われていないという状態になります。
さらに、以下のような場合もあります。
これらは、どこで作成され、どこに保持されているのかが、それぞれ異なるパターンです。

| 左下のマーク | 状態 |
| 雲マーク |
OneDrive側で作成 OneDriveが保持している ローカルPCには保持されていない オフラインでは編集できない |
| 白地の丸に緑色のチェック |
ローカルPC側で作成 OneDriveが保持している ローカルPCにも一時的に保持されているが 将来、保持されなくなることもある オフラインで編集可能 |
| 緑地の丸に白色のチェック |
ローカルPC側で作成 OneDriveが保持している ローカルPCに常に保持されている オフラインで編集可能 |
さらに、ワードファイルを開いて、PDFファイルをエクスポートした場合のアイコンを見てみると、以下のようになります。

PDFファイルの場合は、デスクトップにエクスポートすると、アイコンの左下に「雲マーク」が付いているということになります。
つまり、PDFファイルはエクスポートされた段階では、OneDrive側で作成されたと認識されるようです。
ところが、これらのPDFファイルを1度起動してみると、以下のようなアイコンに変化します。

要するに、ローカルPC側で一時的に保持された状態に変化するということのようです。
上記のワードのファイルですが、アイコンに付いている
を
にするために、ある操作が必要になります。
それは、
が付いているアイコンをシフトキーを押しながら、右クリックします。(この方法ですべての右クリックメニューが表示されます)
そのメニューの中にある以下の項目
![]()
をクリックすると、以下のような状態に変化します。
![]()
このチェックが入った状態になると、アイコンには、
のマークが付くようになり、PC側でも常に保持されるようになります。
2.PC側で保持すると何が変わるのか?
PC側でファイルが保持されると、何が変わるのでしょうか?
それは、どのタイミングでOneDriveにバックアップされるかのタイミングの違いです。
| ファイルを編集するたび(文字1文字を変更ごと)にOneDriveにバックアップ(同期)が行われる | |
| ファイルの上書きの操作をした度に、OneDriveにバックアップ(同期)が行われる | |
| ファイルを上書き保存して、アプリを閉じた時にOneDriveにバックアップ(同期)が行われる |
つまり、
では編集の一操作ごと、
では保存操作ごと、
ではアプリ終了ごと、ということです。
3.OneDriveのバックアップをOFFにする新しい方法
今回ご紹介する方法は、以前のブログ記事で書いた方法とは異なる方法になります。
Windows11のバージョンが24H2もしくは25H2になっている状態のパソコンで、Windows Updateが最新になっていれば、以下の方法が使えると思います。
(1)画面のタスクバーにあるOneDriveアイコンをクリックすると以下のような画面が上方向に現れます。こちらの画面で、右上の歯車マークをクリックします。

(2)歯車マークをクリックすると、以下のようなメニューが出ますので、「設定」をクリックします。

(3)以下のようなOneDrive設定画面になります。ここで、「同期とバックアップ」項目の中にある「バックアップを管理」のボタンをクリックします。

(4)以下のような画面に変わります。ここでは、デスクトップだけがバックアップされている状態ですが、一般的にはデスクトップ、ドキュメント、写真(ピクチャー)が標準のバックアップ対象になっていることが多いと思います。
ここで、デスクトップの右にあるスイッチを左側に移動して、OFF状態にします。

(5)そうすると、以下のような画面となります。ここで、「バックアップを停止してファイルの保存先を選択する」にチェックを変更してください。

(6)そうすると、さらに下に選択肢が現れます。ここで、「自分のPC上のみ」にチェックしてから、「続ける」ボタンを押します。

(7)そうすると、以下の画面となり、デスクトップフォルダのOneDriveバックアップが停止されます。OKボタンを押します。

(8)以下のように、デスクトップのスイッチがOFFになったことが確認できます。
ここで、他のフォルダも同じように停止したい場合は、同じような操作を行ってください。閉じるボタンで終了します。

以上が、OneDriveのバックアップを停止して、ファイルの保存先をローカルPCのみにする方法です。
以前の方法では、OFFにするとデスクトップ上のファイルがすべて消えてしまうという現象があったのですが、今回の方法では、デスクトップ上のファイルがきちんと残った状態で、OneDriveバックアップが停止されるようになりました。
これにより、デスクトップ上のアイコンは、何もマークがついていない状態に変化します。
4.OneDriveの利用方法
今回は、OneDriveのバックアップについて詳しく書きました。
デスクトップ、ドキュメント、ピクチャーのフォルダをすべてOneDriveにバックアップすると、将来的にOneDriveの無料容量である5GBを越えてしまい、有料の料金がかかるような状態になることがあります。
そのため、OneDriveの利用方法として正しいのは、アカウントフォルダ内にあるOneDriveフォルダを使用して、大切なファイルやバックアップしておきたいファイルだけをそのフォルダ内に置くことをお勧めします。
最近のOfficeアプリでは、画面の左上に「自動保存」という項目があり、一見便利そうな機能に見えますが、自動保存をONにすると、OneDrive保持のファイルとなり、上記で書いた
マークのファイルになってしまう危険性があります。
また、ローカルPC側に保存されず、ファイルが見つからなくなることもありますので、自動保存ボタンはOFF状態で使用されることをお勧めします。
さらに、OneDrive保持のファイルの場合、印刷に失敗する、エクセルマクロが動かない、エクセルのPowerQueryにデータが読み込めない、動作が遅くなるなどの弊害があります。
できるだけ、ファイルはローカルPCのみで保持して、バックアップは外付けのハードディスクやUSBメモリなどに定期的に行う方が安全だと思います。もちろん、大切なファイルだけは、OneDriveにバックアップすることも有用です。























