少し前の記事でも紹介しましたが、Windows11に標準で付属しているアプリ「Snipping Tool」(別名:切り取り領域とスケッチ)は、画面を動画で切り取ることができるツールです。
Windows11の「Snipping Tool」は画面の一部を「動画」で切り取れるようになりました
この「Snipping Tool」というアプリは、Windows10から導入されたWindows標準のアプリですが、Windows10とWindows11では、この画面キャプチャアプリの種類が変わってきています。
1.Windows10の画面キャプチャのアプリとは?
Windows10の場合は、何故なのかわかりませんが、画面キャプチャのアプリが2つあります。
1つは、「Snipping Tool」というアプリで、Windowsアクセサリの中にあります。
もう1つは、「切り取り&スケッチ」というアプリで、Windowsストアが貰ってくることができる無料のアプリです。
この2つは、どちらもMicrosoftが作成したアプリですが、その目的は違っています。
「Snipping Tool」は、どちらかというと画面を切り取ってコピーや保存するための単純なアプリです。これに対して、「切り取り&スケッチ」は、画面を切り取るだけでなくて、切り取った画面をトリミングしたり、その上にいろんな種類のペンで落書きできたりする機能を持っています。いずれも、コピーして他のアプリに貼り付けたり、ファイルとして保存したりすることができます。
2.Windows11の画面キャプチャのアプリとは?
Windows11になると、Windows10であったような2つのアプリ構成ではなくなり、「Snipping Tool」という名称のアプリのみになりました。
このアプリは、Windowsストアから取得することができるアプリです。通常はWindows標準アプリとして最初からインストールされていると思います。
「Snipping Tool」という名称ですが、その本体はWindows10の「切り取り&スケッチ」を踏襲したものになっており、Windowsストアでは「切り取り領域とスケッチ」という名前になっています。
このアプリは、画面キャプチャした画像のトリミングや、いろんなペンにより落書きもできます。これらの機能は、Windows10の「切り取り&スケッチ」と同様です
画期的な機能は、画面を録画できる機能です。
3.Snipping ToolでYoutubeの画面録画も可能です
Youtubeを録画して保存しておきたいという方も多いと思います。しかし、Youtubeの動画をダウンロードすることは、著作権の問題もあり、簡単ではありません。
Youtubeの動画をダウンロードできる専用のアプリもありますが、ほとんどが有料アプリ、もしくは危険なアプリです。また、Youtubeの仕様の変更などの影響でアプリ自体が使えなくなることも多々あります。
そんな中で、見えている画面をキャプチャして録画できるのが「Snipping Tool」の録画機能です。
Youtubeの動画の枠に合わせて、キャプチャできる範囲を設定して、スタートボタンを押すと、3,2,1のカウントダウンの後、キャプチャが開始されます。
録画を止める場合は、停止の赤い四角のボタンを押すだけです。
録画したものは、mp4ファイルとして保存できます。
そのまま、「Clipchamp」という動画編集ソフトで編集することも可能です。
このような高機能のアプリがWindows11標準で付属していることは、とても驚きです。
4.画面全体の動画を撮影することもできます
パソコンの画面全体を撮影した動画を作成することは、とても有用です。
仕事の業務の手順などを動画で撮影できるからです。特に、マウスポインタが表示されて録画できること、マイクからの音声も必要にあわせてONにすることができます。
この画面全体の動画を作成するポイントは、Snipping Toolのアプリで録画ボタンに切り替えたら、「新規」ボタンを押してから、画面の右上の角から、画面の右下の角まで範囲を選択します。
そうすると、スタートボタンが出てきますので、それを押して録画を開始します。
この機能は、ビデオで業務マニュアルなどを作る人には最適だと思います。
動画は、30フレーム/秒のものになりますので、通常の動画と変わりません。