iPhoneが最高のスマホであると豪語する人は多いと思います。
でもはっきりと言います。
「iPhoneは最高のスマホではありません。」
確かに、言えるのは、
「iPhoneは最も価格が高いスマホです。」
確かに、言えるのは、
「iPhoneはかつて最高のスマホでした。それは過去のことです。」
今言えるのは、
「iPhoneは、今や最高にトラブルの多い最低のスマホです。」
それは、iPhone7の登場から大きく風向きが変わったと思います。
原因は、Apple Payですね。
連日のアップルのコマーシャルではApple Payがいかに便利かを主張していますが、このApple Payの機能追加によって、iPhoneのドラブルは大幅に増えています。
Apple Payというのは、iPhoneにSUICAやPASMOの機能だけが追加されただけではなく、クレジットカードまで登録できる機能です。
確かに、財布の中にあるSUICAやPASMOのカードや、何枚ものクレジットカードを持ちあることがなくなり、それらがすべてiPhoneの中にあるという状態は、一つに統合されたという意味では便利なのかもしれません。
でも便利だけど、iPhoneを盗まれたり、落としたりしたら大変なことになりますよね。
言い換えれば、クレジットカードが沢山入った財布を盗まれたり、落としたりするのと同じです。
実は、「便利」と、「セキュリティ」は、反比例するのです。
Apple7のApple Payの機能が出てきたことにより、すべてのiPhoneのiOSはアップデートされて、とてもセキュリティの高い状態になってきています。
当然ですよね。すべてのクレジットカードを落としても大丈夫なくらいのセキュリティレベルが必要になってきているからです。
もちろん、iPhone5シリーズや、iPhone6シリーズも同様にセキュリティレベルを最高度に上げたiOSにアップデートされています。iPhone5シリーズやiPhone6シリーズではApple Payが使えないにも関わらずです。
このiOSのセキュリティレベルで最も変わったのは、Apple IDの認証が二段階認証に変わったということです。もちろん、通常の使い方をしている場合は、この二段階認証は出てきませんが、以下のようなケースでは二段階認証が必須となります。
・Apple ID のアカウントページにサインインする
・新しいデバイスで、または iCloud.com から iCloud にサインインする。
・iMessage、Game Center、または FaceTime にサインインする。
・新しいデバイス上で iTunes Store、iBooks Store、App Store から何かを購入する。
・Apple ID 関連の問い合わせをする。
二段階認証の方法は、
(1)Apple IDを入れます
(1)Apple IDのパスワードを入れます。
(2)登録されている電話番号に対して、ショートメールがお手持ちのデバイスに送信されます。
(3)ショートメールに書かれている確認番号を入力します。
という手順です。
確かに、このような手順はAppleだけではなくて、MicrosoftやGoogleなどでも使われている手段です。
でも、ここにiPhoneの悲劇があります。
実は、アップル側のSMS(ショートメールサービス)の送信サーバーがパンクしているのです。
二段階認証をしてもショートメールが一向に送信されてこないという現象が発生しているのです。
さらに、ショートメールの送信がないので、ユーザーは再度ショートメールの再送信を実行します。
そうすると、さらにSMSの送信サーバーがパンクする現象が助長されます。
実際には、このショートメールは1時間後~3時間後くらいには送られてくるそうですが、IDの認証に数時間もかかるなんて考えられませんよね。
こんなトラブルが、現時点で起こっているのがiPhoneの実情なのです。
あまりにも便利さを追求していうことは、多くのリスクを伴うことを知るべきです。
一旦トラブルになると、セキュリティの高さは、両刃の刃となってユーザー側に向いてきます。
そういうセキュリティの高さこそが、iPhoneを最低のスマホにしてしまう危険性があるのです。
iPhoneの中に、SUICAやPASMOの機能を入れるくらいだったらよかったのですが、クレジットカードの機能まで持たせたことが問題です。
iPhone7のApple Pay機能では、スマホ上でショッピングサイトを見ながら、クレジットカード情報を入れずに数回ボタンを押すだけで購入ができるそうです。
そんな機能を「便利でいい」とみるか、「危ない」と見るかは、ユーザ側の判断ですが、アップル自体が実際のトラブルに十分に対応できる能力があるかどうかは疑問です。
iPhoneを持っている人、これから買おうと考えている人も、これらの実態をよく知ってから、使ったり、買ったりしていただければと思います。
ちなみに、Androidスマホは、このようなトラブルの危険性は全くありません。(Googleは、クレジットカード情報について、管理しようと思っていないからです。)