「游明朝」と「游ゴシック」というフォントは何なのか?
Office2016から新しく導入されたフォントがあります。
それが、「游明朝」と「游ゴシック」というフォントです。
Word2016では、標準フォントになっていてびっくりされた方も多いと思います。
まずびっくりするのが「游」(ゆう)という字ですね。
この游(ゆう)という言葉の意味は
「およぐ。足をつけずにゆらゆらと水面に浮かぶ。定着せずにゆらゆら動く。あそぶ。あそばす。固定せずにゆらゆらと動く。」という意味のことのようです。
意味はともかく、游明朝や游ゴシックという書体は、東京の高田馬場にある(有)字游工房が作成したものだそうです。
この字游工房という会社は、Macでは有名な「ヒラギノ書体」を作成した本家のようなのです。
今回、Windowsにも新しいフォントを提供してきたということで、今後注目されるかもしれませんね。
「游明朝」と「游ゴシック」には、細字と太字があります。
これまでのWindowsにあるフォントと游フォントを比べてみたのが以下の図です。
游明朝や游ゴシックは、従来のフォントに比べると少しスリムになっているように感じます。
一方で、英語や数字がとてもはっきりして読みやすいという感じを受けます。
それと一番の特徴が、文字の太さとして細字の「Light」と太字の「Demibold」が用意されています。
メイリオやMeiryo UIと比べると、文字の横幅がスリムになったことで、文字間を十分に確保することで読みやすくなっている点と、英語や数字もコンパクトになり、認識しやすくなっているように感じます。
Wordでの游書体の行間ステップは、11です
Wordの場合、文字のサイズに応じて行の高さが自動的に調整される機能を持っています。
たとえば、MS 明朝やMS ゴシックなどのフォントの場合、14ポイントの倍数で行の高さが変化するという特徴を持っています。
これに対して、メイリオは、10ポイントの倍数で行の高さが変化し、Meiryo UIは11ポイントの倍数で行の高さが変化するという特徴を持っていました。
今回の游明朝と游ゴシックについては、Meiryo UIと同様に11ポイントの倍数で行の高さが変化するという特徴を持っています。
游明朝と游ゴシック書体は無料でダウンロードできます
游明朝と游ゴシックはOffice2016に付属しているフォントですが、Windows 7とWindows 8のパソコンであれば、無料でダウンロードして使用することが可能です。
インストールすると、Office2010、Office2013で使用することが可能です。
ダウンロードサイトは、以下のアドレスです。
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=49116
ダウンロードボタンを押して、デスクトップに保存してください。
次に、保存した「eayufontpack.exe」というファイルを起動するとインストールが開始されます。
インストール後は、WordやExcelを起動すれば、游フォントがフォント一覧に表示されています。
Office2010やOffice2013をお使いの方は、ぜひお試しください。