資格ビジネスに乗せられやすい日本人

毎年、1月~3月の時期は、「ユーキャン」が資格ビジネスキャンペーンを展開して、チラシやインターネットにはたくさんの資格が紹介されてきます。

簡単に取れそうな資格がたくさんあるので、私でも・・・と考えてしまいがちです。

しかし、資格の種類の多さを見るにつけ、「なんでも資格にして儲けてしまえばいいのだ」といった資格ビジネスが横行しているような気がします。

資格をとればいい職につくことができるというのは全くの幻想であって、現実の社会では資格をもっているということより、その道のプロを求めているだけです。(プロになりたいと真剣に考えている人を求めていると思います)

つまり、どんな職業についたとしても、その道のプロフェッショナルになるよう努力することが必要であって、資格だけ取ってすぐに転職したいと考えるのは、かなり甘い考え方だと思います。

むしろ、本当のプロフェッショナルになる段階の途中に、数段階のプロセス(資格など)があるというのが本来の姿だと思うのです。

私も長年パソコンを教えている立場にいますが、日々勉強をして自分の知識や技術を高めるように努力を重ねています。決してこれだけ知っていれば合格というような単純なものではありません。

資格の勉強をすると、知識だけはたまるので何となく専門家になったような気がすると思いますが、逆に既成の概念にとらわれて新しいことにチャレンジする勇気や、物事を変えてゆこうというハングリー精神が失われてしまうこともあります。

現代の日本は、ここ20年以上にわたって経済もなかなか発展できない状態にありますが、多くの会社が委縮して、目の前の利益だけを求めて、社内で人を育てるという気概を失ってきているような気がします。

本来は、仕事の中で学び経験していくのが一番なのに、人を育てることを忘れた経営者が、目先の利益のために無理なことを強いて人材を無駄に浪費しているのが今の日本の姿のような気がします。

資格を取りたいという気持ちは、とても切実なものがあり、それに邁進し努力することは決してマイナスではありませんが、単に資格取得だけで満足するようなことであれば、それは資格ビジネスのいいカモになってしまっていると思います。