Photoshopによく似た無料のWeb版アプリ「Photopea」
Adobeの「Photoshop」は、Adobe CCのフォトプランで月額980円(税別)で使用することができるアプリですが、そのPhotoshopに非常によく似た無料のWeb版アプリが「Photopea」です。
このWeb版アプリは、以下のアドレスにアクセスすれば、すぐに使えるという便利なアプリなのです。
もちろん、無料だけではなく有料のコースもあるようですが、通常の使用であれば、無料版で十分な性能があります。
Photoshopを使ったことがある人であれば、操作上はほとんど同じような操作で使えるように設計されており、日本語にも十分に対応しているので、安心して使えると思います。
本家のPhotoshopと決定的に異なるのは、カラーモードはRGBモードのみで、CMYKモードは持っていないということくらいです。Web用の画像加工に特化しているアプリだと考えれば、必要十分な機能だと思います。
驚くのは、その操作がとてもスムーズで、ストレスがないという点です。
Windowsだろうが、Macだろうが、Linuxだろうが、ブラウザの上で動作しますので、場所にこだわらず、いつでも写真の加工や画像の作成が可能です。
Photoshopの勉強にもなります
Photoshopを使ったことがない人にとっては、Adobeから使用ライセンスをサブスクリプションで購入することに躊躇する人も多いと思います。
Photopeaは、無料ですが本来のPhotoshopの機能を忠実に再現している点で、複雑なPhotoshopの機能を無料で勉強できるという教材でもあります。
画像加工ソフトとしては、これまで「GIMP」などのソフトもありましたが、初心者には使いにくいこともあって、それほど普及していません。
恐らく、今回のPhotopeaがいつまで無料で使えるのかはわかりませんが、本格的な画像加工を学びたいという人にとって、とてもありがたいWebアプリであることは間違いありません。
是非、この機会に勉強してみてはいかがでしょうか?
Photopeaを使うには、マウスは必須です
最近は、Macbookをはじめとして、ノートパソコンを使う人の中には、マウスを使わないのが、かっこいいと考えている人たちも多くいます。
しかし、それは大きな勘違いです。
もちろん、文字入力や表計算ソフト程度の使用であれば、マウスはそれほど必要でないこともあるかもしれませんが、画像作成、画像加工などの操作については、マウスがない状態で作業することは全くのナンセンスだと考えてください。
イラストレーターやフォトショップを基本からきちんと勉強した人であれば、描画や画像加工において、キーボードとマウスの両方を使って作業することはあたりまえのことであり、マウスがなければ始まらないのです。
このPhotopeaの素晴らしいところは、Photoshopの操作で使用するキーボードとマウスの連携操作がそのまま使えるということです。
マウスの歴史とは
ちなみに、Appleの創始者であるスティーブジョブズは、キーボードでしかそれまで操作できなかったパソコンから、はじめてマウスを使って操作できるパソコンであるMacintosh(Mac)を作ったのです。
スティーブジョブズは、Apple社設立後、シリコンバレーにあるゼロックス社のパロアルト研究所でアラン・ケイが開発した「アルト」というコンピュータを見て、そこで初めてマウスらしき存在を目にしました。その後、パロアルト研究所から、ラリー・テスラーを引き抜きパソコンの開発を行い、アルトの血統を引き継いだマッキントッシュをはじめて世に出すことに成功するのです。
このゼロックス社のアルトの開発に関わった技術者の一人が、後にAdobeの創始者となるジョン・ワーノックなのです。
つまり、Macはマウスから始まったパソコンだったということを是非知っていただきたいと思います。そして、マウスとAdobeとの関係も深い関係だったということも。
90年代にAdobeのイラストレータやフォトショップが誕生しましたが、最初はMacのみのソフトしかありませんでした。2000年以降にWindowsに移植が行われて、現在はMacでもWindowsでも使えるソフトになりました。
このようなマウスの歴史の中にPhotoshopが生まれてきて、その血統をPhotopeaが受け継いで、Web上で使えるWebアプリにしたという点がとても面白いと思うのです。