ウィンドウズパソコンのセットアップの手順について
皆さんは、新しいパソコンを購入した時、セットアップはご自身でやっていますか?
パソコンのセットアップ(初期設定)は、購入してから初めて行う設定ですが、その設定は一度しか体験できません。人任せにしないで、自分で行うことで、パソコンの技術も向上します。
購入したパソコンが富士通やNECのパソコンであれば、詳しいセットアップマニュアルが付属していますが、メーカーによってはほとんど説明書も付いていないというものもあります。
セットアップの手順は、「言語の選択」「キーボードの選択」「ネットの接続」「マイクロソフトアカウントの設定」「各種サービスの選択」などの順序で進みます。
基本的には、デスクトップが現れるまでは、ウィンドウズ基本ソフトの設定となりますが、それ以降は、メーカー側の初期設定となります。
意外と見逃してしまうのが、このメーカー側の初期設定です。メーカー側では、メーカー独自のアプリの更新や、ドライバーソフトの更新などを管理するアプリが入っており、こちらもきちんとやっておかないと、パソコンが正常に動かないこともあります。
そして次に行うのが、ウィンドウズアップデートです。特にメインの更新だけでなく、詳細オプションのアップデートも見逃さないでください。
最後に「セキュリティ対策アプリ」「オフィスアプリ」のインストール、「電源の設定」「マウスの設定」「タスクバーの設定」「起動項目」の設定、「OneDriveの設定」などを行います。
OneDriveについては、最近は自動バックアップの設定がONになっていることが多いので、バックアップをしない場合は、この時点でバックアップをOFFにしておくことが必要です。
また、最近のパソコンは、ストレージのファイルの暗号化が既定でONに設定されています。暗号化する必要がない人は、暗号化をOFFに設定しておくことをオススメします。
これらすべての設定が終わった後、データファイルの移動や、メールの設定などを行います。
オフィスアプリには、バージョンがあります
皆さんのパソコンに入っているマイクロソフトオフィスのバージョンをご存じでしょうか?
もし、ご存じないという方は、ワードを開いて、「ファイル」タブから「アカウント」をクリックすると、インストールされているオフィスのバージョンを確認することができます。
マイクロソフトオフィスは、ほぼ3年ごとにバージョンアップされており、2007、2010,2013、2016、2019、2021、2024というように変化してきています。
一方で、月ごとに絶えずアップデートされているのが、マイクロソフト365のオフィスです。こちらは1年ごとに料金を支払うサブスクのオフィスです。
新しいOS上で古いオフィスを使っても問題なく動きます。ただし、新しいオフィスアプリで作成したファイルを古いオフィスアプリで開くと、正常に表示できないこともあります。
特に、注意が必要なのが、エクセルの関数です。エクセルの関数はバージョンがアップするごとにかなり増えてきており、古いエクセルでは新しい関数が動きません。
2013以降のオフィスはマイクロソフトアカウントに紐づけられており、オフィスのセットアップ時に登録されたアカウントに紐づけされます。
後からアカウントの紐づけを変えることはできませんがので、注意してください。
それと、昔は古いオフィスでもマイクロソフトアカウントのページからインストールすることができたのですが、最近はサポートを終了したオフィスは、インストールが出来なくなっています。ライセンスを持っているのに、使えないいのは、ちょっと納得がいきませんね。
クロムブックの長所と短所
クロムブック(Chromebook)は、持っている人が少ないのでマイナーな存在ですが、とても優れた機能を持ったパソコンですので、誤解されないように長所と短所を知ってほしいと思います。
クロムブックを買って一番に驚くのは、セキュリティソフトを入れる必要がないという点です。OSに組み込まれる形でセキュリティ機能を持っており、安全に使用できます。
次に驚くのは、爆速で起動し、爆速でシャットダウンできるという点です。起動するとグーグルアカウントでログインするので、パスワードを入れるとすぐにデスクトップが現れます。
ただし、これも驚くのですが、デスクトップ上には、何もアイコンがなく、アイコンを置くこともできません。なので、デスクトップはいつも綺麗なままです。アプリはタスクバーのみにおけるのですが、本当はデスクトップに置けたらと思いますね。
メンテナンス的には設定からクロムOSの更新をするだけなので簡単です。
短所としては、一般のアプリを入れることはできなくて、アプリはアンドロイドスマホと同じように、グーグルプレイからインストールするだけです。本当はマイクロソフトオフィスのインストールができたら、もっと使う人が増えるのにと思います。
ただ、最近はクラウドオフィスのマイクソフト365コパイロットが出来たので、オフィスソフトとして使えるようになりました。
クロムブックは、高性能のCPUを必要としないので、非常に安価に手に入れることができます。また、SDカードの端子があり、外部ドライブとしてSDカードを使用できます。
隠された機能としては、Linux OSが組み込まれており、Linuxで使用できるアプリをインストールすることもできます。
画面の解像度も、一般のウィンドウズパソコンより高解像度のものが多く、外国ではコロナの時期に会社にあるウィンドウズパソコンをクロムブックでリモートして使用することができるので、需要が伸びたようです。
結構いいことが多いパソコンですが、一番の問題は日本のメーカーが作っていないことが、一番の欠点です。このため、プリンタのドライバの問題で、キャノンやエプソンのプリンタへの対応が遅れています。
教育現場では、多くの小学校に導入されているパソコンなので、今後は日本のパソコンメーカーにも参画していただくのがいいのではと思いますし、ビジネスにも活用できるパソコンになってほしいと思います。