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1万円台で買えるスタディパソコンE10の紹介とセットアップ方法

最近、たまたまネットで見かけて購入したパソコンがあります。

それは、マウスコンピュータのE10シリーズのパソコンです。

スタディパソコン E10シリーズ

マウスコンピュータのサイトはこちら

このE10シリーズのパソコンの驚くべき特徴は「価格」です。
リンク先のページを見ていただくとわかるのですが、13,000円~20,000円の価格帯で購入できるパソコンなのです。(もちろん新品です)

マウスコンピュータとしては「タブレット」という分類で販売しているのですが、最初からキーボードは付属していますので、パソコンと呼んでも全く差し支えないと思います。

基本的な性能をご紹介すると、

OS:Windows 10 Pro 64bit(Windows 11にアップグレード可能)
CPU:Intel Celeron N4000
メモリ:4GB
ストレージ:64GB eMMC
ディスプレイ:10.1型タッチディスプレイ
Webカメラ:イン側とアウト側:200万画素
バッテリー動作時間:約12時間
本体重量:980g
キーボード重量:300g

というものです。

マイクロソフトのOfficeは付属していませんが、一部の機種ではKINGSOFTのWPS Officeが付属しているものもあります。

なお、マウスコンピュータのサイトで紹介されているE10シリーズを見たときに、ほとんどのスペックが同じなのに、価格が異なることに驚くと思います。

実は、微妙な違いですが、OSの違い、CPUの違い、BIOSパスワード機能などのセキュリティ機能の違い、KINGSOFT Officeの有無の違い、マインクラフトというアプリの有無の違いなどが、価格の違いとなっています。

最も基本的なものが、「E10-VL」という型名になると思います。

また、ディスプレイに対して使えるスタイラスペンという付属品があるのですが、これは現行のモデルには付属していないようです。ただし、一般で購入できるスタイラスペンが使えるので問題はないと思われます。

今回は、私が購入したスタディパソコンのE10について、その実力がどれほどかをご紹介したいと思います。

 

 

1.アマゾンで12,800円で購入したパソコン

驚くのは、アマゾンで新品のパソコンが12,800円で売られていたということです。
私が購入したのは、「MT-E10ZN」という型番のモデルですが、マウスコンピュータのサイトには、この型番は存在していないので、1つ前のモデルではないかと思われます。

なぜこのように安価なのかはわかりません。安かろう悪かろうと考えがちなのですが、実際の性能を確かめるために、購入することにしました。

もちろん、マウスコンピュータのサイトでもE10シリーズは13,000円で販売していますので、アマゾンが安いというわけではなく、このパソコン自体が元々低価格で売られているということです。

実際のスペックとしては、CPUがCeleron、メモリが4GB、ストレージが64GB、ディスプレイが10.1型というレベルですので、あくまでも低スペックなパソコンには違いありません。

ただ、パソコンが高くて買えないと思っている方や、お子様のためのパソコンだったり、高齢者のためのパソコンであったり、高いスペックは必要ないと考えている方であれば、これほどピッタリなパソコンはないと思います。

ひと昔前であれば、このスペックのパソコンは起動も遅くて、アプリの動きもままならないということがありましたが、今はハードディスク自体がSSDやメモリに変わることで、非常にスムーズに動くようになっています。

もしかしたら、お仕事をされている方で、テレワークで、会社にあるパソコンをリモートで使うという方にもいいかもしれません。microHDMIのアダプタ端子が付いていますので、外部の大型ディスプレイに接続して使用することも可能です。
10.1型のディスプレイの解像度は、「1,280×800」なのですが、外部ディスプレイに出力した時に解像度は、「3,840×2,160」となりますので、十分な解像度と言えると思います。

このパソコンの短所を言えば、ストレージが64GBしかないことと、マイクロソフトOfficeが付属していないことです。

ストレージについては、確かに少なすぎる点はありますが、側面にmicroSDを入れるためのスロットも付属していますので、多くの画像やファイルを使用する方は、SDカードを使用して不足を補うことができると思います。

ちなみに、Windows 10としてセットアップした直後のCドライブの空き容量は26.6GBとなっています。このため、Cドライブはアプリ専用として使用して、デスクトップ、ドキュメント、ピクチャー、ビデオなどのフォルダは、プロパティからフォルダの「場所」をSDカードに移動するような工夫をした方がいいと思われます。

私個人も、microSDカードの128GBを購入して、SDカードスロットに入れて使えるようにしました。

なお、注意してほしいのは、購入したmicroSDは、そのままでは「exFAT」というフォーマットになっている可能性があります。Windowsで使用する場合は、必ず「NTFS」というフォーマットに変更してから使用するようにしてください。

一方、マイクロソフトOfficeについては、現在「Microsoft 365 Personal」と呼ばれている1年契約タイプのOfficeを購入することで、導入することが可能です。
一般には、年間で13000円程度ですが、アマゾンでオンラインコード版を購入すれば、少しだけ安く購入できます。

ちなみに、Microsoft 365は、パソコンに設定したマイクロソフトアカウントと関連付ける必要がありますので、パソコンにマイクロソフトアカウントを設定した後に、アプリの登録とインストールを実行するようにしてください。

その他には、セキュリティソフトも必要になります。
最初に2カ月程度の試用版の「マカフィー」が付属しているのですが、期限が切れる前に、正式版のセキュリティソフトを導入する必要があります。

かといって、パソコンの価格以上のセキュリティソフトを買いたくないという気持ちもわかりますし、3台用とか5台用とかも必要ないという方であれば、ソースネクストの「Zeroウイルスセキュリティ」という手もあります。

いずれにしても、セキュリティソフトを入れないで使用するのは、非常に危険ですので、何らかのソフトを入れるようにしてください。

 

 

2.外観

マウスコンピュータ E10シリーズ

まずは、全体の画像です。マグネット着脱式のキーボードを装着した状態です。

マウスコンピュータ E10シリーズ

次に裏と側面の画像です。
スタンドは、自由に角度が変えられるので、とても便利です。

裏には、純正の「スタイラスペン」を収納できる部分がありますが、スタイラスペンは付属していません。一般的なスタイラスペン(1000円~3000円)が使用できますので、必要な方は購入してください。

マウスコンピュータ E10シリーズ

左の側面の部分に、いろんな端子があります。

この端子は、通常はカバーに隠れた状態でなので、カバーを手で開けて使用することになります。

USB2.0端子(micro-B:台形のタイプ)、microHDMI端子、microSDカードスロット、USB3.0端子(Type-C)、ヘッドホン出力端子、ACアダプタの電源端子などがあります。

マウスコンピュータ E10シリーズ

今後は、左側面です。
ここには、電源ボタン、音量の調整ボタンが配置されています。

マウスコンピュータ E10シリーズ

最後に、本体とキーボードを切り離した状態です。
磁石で固定されているだけなので、簡単に切り離せます。

本体はタブレットとしても使用できますし、スタンドがあるので立てて使えるのがとても便利です。

 

 

3.Windows10、ローカルアカウントでセットアップ

この機種は、無料でWindows 11にアップグレードができるのですが、販売時点ではWindows 10としてセットアップするようになっています。

実際にセットアップして見てわかったのですが、セットアップの途中でWindows 11に直接アップグレードする案内も出てくるのですが、あえてWindows 10としてセットアップすることを選択しました。

また、現在のWindowsのパソコンの場合、セットアップ時にマイクロソフトアカウントでのログイン、もしくはマイクロソフトアカウントの新規登録が求められるのですが、こちらもすべて拒否して、ローカルアカウントとしてセットアップすることにしました。

ローカルアカウントとしてセットアップすると、
「自分のアカウントフォルダ名」=「ローカルアカウント名」となってくれます。

もちろん、ローカルアカウントからマイクロソフトアカウントに格上げしていくことも可能です。はじめてパソコンを購入して、マイクロソフトアカウントを持っていないという方は、ローカルアカウントから始めるのがいいと思います。

それでは、セットアップの手順を説明します。

パソコンを初めて起動した段階からセットアップは始まります。

E10シリーズ セットアップ

WiFiの接続は、家や会社にあるWiFiに接続してください。
WiFiを持っていない場合は、左下の「インターネットの接続していません」を選択して先に進みます。

E10シリーズ セットアップ

通常はマイクロソフトアカウントのメールを入力してセットアップするのですが、ここではあえて、「オフラインアカウント」→「制限付きエクスペリエンス」として、マイクロソフトアカウントを断っています。

次に、ローカルアカウントの名前の設定になりますが、ここで大切なことは日本語で設定してはいけないことです。ローカルアカウントは、そのままユーザーのフォルダ名として登録されますので、日本語のフォルダ名にするとトラブルの原因になることがあります。

また、いずれマイクロソフトアカウントに格上げするので、それほど凝った名前にする必要はありません。自分の姓か名を英語にしたもので大丈夫です。

なお、アカウント名の途中にスペースは使わないでください。

さらに、パスワードですが、ここでは何も設定しないで大丈夫です。
パスワードを設定しないことで、パソコンのログイン時にパスワードの入力が必要なくなります。なお、パスワードは後からでも設定可能です。

E10シリーズ セットアップ

プライバシー設定やエクスペリエンス設定は、何もしないで同意とスキップを押してください。

Cortanaというのは、AI機能を持つヘルプ機能だと思ってください。
Appleの「Siri」やGoogleの「Googleアシスタント」に相当するマイクロソフトのAIアプリだと思ってください。

次に、何故かWindows 11への誘いがあります。
ここでは、Windows 10のセットアップをしていますので、「アップグレードを拒否する」をクリックして、さらに「今は何もしない」をクリックします。

E10シリーズ セットアップ

しばらく、黒い画面で設定が進みますが、待っているとWindows 10のデスクトップが現れてくると思います。

以上が、Windows 10のローカルアカウントでのセットアップ方法となります。

 

 

4.マイクロソフトアカウントでセットアップした場合との違い

なお、ローカルアカウントではなく、マイクロソフトアカウントでセットアップを行った場合は、以下のような流れになります。

(1)マイクロソフトアカウントの設定

●すでに所有しているマイクロソフトアカウントを使用する場合

・マイクロソフトアカウントのメールアドレスの入力
・パスワードの入力
・本人確認(メールやSMSへのコード送信)

●新規にマイクロソフトアカウントを作成する場合

・アカウントの作成をクリック
・Outlook.jpのメールアドレスの作成
・パスワードの設定
・個人情報の入力など

上記が終了すると

(3)PINの作成

PINとは、パスワードの代わりに入力する数字のことです。
通常、4桁の数字で設定することが多いです。

(4)OneDriveの設定

OneDriveの設定については、特に注意が必要です。
OneDriveはマイクロソフトが提供しているクラウドストレージのことです。
初期状態で、5GBのサイズのストレージ領域が無料で提供されます。

そのままOneDriveを設定すると、デスクトップとドキュメントとピクチャーのフォルダがOneDriveにバックアップされる設定になりますので、バックアップしないように設定するようにします。

なぜバックアップしてはいけないかというと、デスクトップとドキュメントとピクチャーのフォルダにファイルが増えてきて、5GBを越えるようになると、OneDriveの容量の5GBを越えてしまって、OneDriveがエラー状態になるからです。このエラー状態を回避するためには、OneDriveを有料でサイズアップする必要があります。

M10シリーズ セットアップ

多くの方がセットアップで失敗するのが、OneDriveのバックアップ設定です。
一旦バックアップを設定した場合、設定を解除するためには、かなり苦労しますので注意してください。

 

 

5.まとめ

今回は、1万円台で購入できるマウスコンピュータのE10シリーズのパソコンを紹介しました。

このパソコンは、おそらく通常のノートパソコンとは異なり、タブレットパソコンという分類に入ると思われます。

他の製品で言えば、マイクロソフトの「Surface」や、アップルの「iPad Pro」というものもタブレットパソコンと言えます。

マウスコンピュータのE10シリーズは、学校などに導入するスタディパソコンとして開発されたものだと思われますが、子供だけでなく、大人や高齢者の方が使うパソコンとしても十分に使える性能があると思います。

興味のある方は、購入して使ってみてください。

さらに、詳しい設定の仕方や、使い方のノウハウなどについては、今後別の記事でご紹介することとします。

Windows11とWindows10、どちらが使いやすいのか?

Window11の問題点

今回、Windows11のパソコンを用意して、Windows10との違いを調査しましたので、ご報告させていただきます。

 

1.Windows11で失われたもの

2021年の年末から、Windows10をお使いの方で、Windows11へのアップグレードが可能なスペックのPCには、Windows Updateにおいて、Windows11のアップグレードのためのバナーが表示されるようになりました。

Windows11へアップグレードが可能なPCは、ハードウェア、特にCPUとマザーボードのスペックが必要になるのですが、実際にはここ3年以内に購入されたPCであっても対象にならないPCもあるようです。

個人的には、Windows11にアップグレードするよりも、Windows10のまま使用していく方が幸せだと思っています。

もちろん、今後新しく購入されるような場合は、Windows11のPCを購入されても全く問題はありません。

それでは、Windows10からWindows11にアップグレードして困ることは何か?という点についてですが、

1.Internet Explorer(IE)がありません。

2.Windows Liveメールが使用できなくなります。

3.Windows ムービーメーカーを使用できなくなります。

4.Microsoftオフィスの所有者アカウントと使用者アカウントが異なる場合、再度認証が必要になることがあります。

5.エクスプローラーのデザインが大幅に変化したために、戸惑うことが多くなります。

6.設定画面の構成が大きく変化したために、設定に戸惑うことが多くなります。

7.スタートメニューのプログラムリストの構成が変化し、特にWindows関連のツールが探しにくい状態となっています。

以上のような点が、Windows11で困る点です。

すでにInternet Explorerを使っている人は少なくなっていると思います。
Windows10では、まだ存在していたInternet Explorerですが、Windows11では、完全に消滅しています。(Egeの中にIEモードが残されていますが)

また、Windows10でWindows Liveメールを使い続けていた人は、Windows11にアップグレードした場合、別のメールソフトに変更する必要があります。Windows Liveメール自体が動作しなくなっているので、過去のメールを見ることができなくなってしまいます。

もう1つはWindows ムービーメーカーが使えなくなることです。もともとWindows7から組み込まれた無料のビデオ編集ソフトなのですが、無料ということで愛着があって使っていた方もいるかと思いますが、こちらも完全に使えなくなります。

これらの傾向から、Windows7までのマイクロソフトの過去の製品について、Windows11では継承することをやめたのではないかと考えられます。

一方、Office2013、Office2016、Office2019、Office365については、すべてマイクロソフトアカウントに紐づけられる形でインストールされています。このマイクロソフトアカウントを認識されていない方や、パスワードを忘れている方、他人のアカウントでOfficeをインストールされた方などは、Windows11にアップグレードした段階で、アカウントの認証や確認が行われる可能性がありますので、インストールした時点のアカウントを認識しておく必要があります。

Windows11で、一番大きな変化を感じるのがエクスプローラーの画面からリボンがなくなったことです。コピーや貼り付けや削除などのボタンが小さなアイコンに変わり、表示モードなどもドロップダウンで選択するようになっています。Windows10のエクスプローラのリボンにあった「ファイル名拡張子」や「隠しファイル」などの項目は、オプションの画面を出して設定するようになっており、Windows7の時代に戻った形で、わかりにくくなっています。

もう1つ大きな表示上の変化は、設定画面の変化です。Windows10の設定画面をわかりやすくするために、左メニュー化して、それぞれの階層を降りて行きながら設定できるように変更されています。ただし、Windows10の設定と比べるとかなり画面が変わっているので、設定の場所を見つけるのが大変になります。

スタートメニューについても大きな変更がなされています。タスクバーが中央揃えになったことは、たいした変化ではないのですが、スタートメニューはタイル表示からアイコン表示に変化しています。「すべてのアプリ」のボタンをクリックすると、アプリの一覧が出てくるのですが、Windows10がスタートボタンをクリックするだけで、すべてのアプリの一覧が見れるのに対して、ワンクリック操作が増えているのは面倒な感じがします。

さらに驚くのが、Windows10のプログラムの一覧にあった「Windowsアクセサリ」「Windows簡単操作」「Windows管理ツール」「Windowsシステムツール」などのフォルダが、Windows11では見当たらなくなっており、Windowsの機能ツールを見つけることが困難になっています。

 

2.Windows11の存在意義は何か?

Windows11の存在意義は、過去のWindowsからの決別ではないかと思います。

特に、Windows7の時代のWindowsと決別した感じがします。

Windows8.1で採用したタブレットモードは、Windows10には一部継承されましたが、Windows11では、完全に廃止されています。

そして、過去のWindows系のアプリは、廃止されたり、インストールできなかったりすることが多いようです。

もともとのWindows11の売りは、AmazonのAndroidアプリがPC上で動くということらしいのですが、残念ながらその対応はされていません。

現状では、Windows11がWindows10に比べて性能が各段に進歩したという印象は受けません。むしろ、退化した部分もあって、不便になった感じもします。

既に、現在では多くのメーカーや販売店はWindows10からWindows11のPCへの入れ替えが進んでいますし、これから購入される方は、Windows11を買うことは自然な流れだと思います。

しかし、現時点でWindows10を使っている方が、Windows11にアップグレードしてもそれほどのメリットを感じることはないと思われます。

そういう意味で、現時点ではWindows10を継続して使われることをお薦めします。

 

3.フリーソフトも動作します。

私が調べた限りでは、これまで動いていたフリーソフト(32ビット、64ビット)については、Windows11にほぼインストール可能で、動作することを確認いたしました。

フリーソフトの作成者側も、最近は32ビットと64ビットの2つのバージョンを用意していることもあって、対応が可能になってきているようです。

当初は、32ビットのソフトが動作するのかという不安もあったのですが、特に支障なく動くようです。

 

4.Office365の64ビットが快適に動きます

Windows10の場合、Office365の64ビット版をインストールしたときに、一部で不具合があったため、あえて32ビット版をインストールしていました。

今回、Windows11になって、Office365の64ビット版が問題なく動くようになっている印象を強く受けました。

おそらく、Windows11は、64ビットで動くソフトに最適化されているのではないかと思われます。

 

5.過去のWindowsとの互換性を重視する場合は、Windows10を継続しよう

会社固有の業務ソフトなど、一般的なソフトではないタイプのものは、Windows11で動かなくなる可能性があります。

また、古いプリンタや複合機などについても、互換性がないこともあります。

基本的には、過去の資産を継続的に使いたい場合は、Windows10を継続して使用したほうが安全だと思います。

一方で、過去の資産はほとんどなく、ネット中心でPCを使用しているような会社であれば、Windows11に変更しても大きな影響はないと思われます。

ただ、いずれにしても、パソコンは変化していきますので、古いソフトウェアから新しいソフトウェアへと入れ替えを行っていくことは必須です。

Windows10のサポートは2025年まで続きますが、それまでに新しいソフトウェアへの変更を速やかに行うことが望ましいと思われます。

Chromebookは画期的なパソコンです!

Chromebook 画期的なパソコン

皆さんは、Chromebookというパソコンをご存知ですか?

ほとんどの方は、名前はどこかで聞いたことがあるが、どんなパソコンなのかを知らないというレベルだと思います。

私自身もこれまで全く触れてこなかったのですが、パソコン教室として、Chromebookのことを知っておいたほうがいいだろうと考えて、2ヶ月ほど前になりますが、Chromebookを購入してみました。

現在販売されているChromebookのメーカーは、「ASUS」、「Acer」、「Lenovo」、「HP」などになります。

一般的には、WindowsやMacなどに比べると、全体的に低価格なものが多く、CPUは「Celeron プロセッサー」などの安いCPUで、SSDやeMMCなどのストレージの容量も小さいものが多いという傾向です。

Chromebookの用途は、小学校や中学校での使用を考えて、できるだけ低価格に抑えているのだろうという印象を持ちます。

私が購入したChromebookは、HPの製品で、Amazon限定モデルの34800円という価格のものでした。(現在はAmazonでは売り切れ状態になっているようです。)

このモデルは、もともと「HP Chromebook x360 」というモデルを、HPが改良して学校向けに販売したものではないかと思われます。

最近、テレビで八王子の小学校などで使われていることが紹介されて、日本でもかなり普及してきている感じを受けました。

一方、世界的に見ても、昨年の新型コロナの流行により、企業などでテレワークが普及してくる中で、Chromebookを使って会社のパソコンにリモートで接続して仕事を行うという人も増えてきているそうです。

2020年度のChromebookの売り上げ台数は、AppleのMacパソコンの売り上げ台数を上回ったらしく、急激にシェアを伸ばしていると言われています。

この理由としては、以下のことが考えられます。

  1. Chromebookは何より価格が安い
  2. Androidのアプリを使用できる
  3. Googleのすべてのサービスを使用できる
  4. パソコンの起動が、びっくりするほど速い
  5. パソコンの終了が、びっくりするほど速い
  6. パソコンの処理がスムーズで速い
  7. ウイルス対策ソフトが組み込まれており、別途購入する必要がない
  8. ウイルスに感染する危険性がほとんどない
  9. アップデートの回数が少ない
  10. USBやSDカードが使える
  11. テレワークに必要なカメラ、マイク、スピーカーを標準装備している

このような利点があるChromebookですが、そのメリットだけではなくて、デメリットも十分に知っておく必要があると思います。

そういうことで、私自身で体験して感じた部分について、ご紹介したいと思います。

 

1.なぜChromebookは安いのか?

Chromebook 画期的なパソコン

私が購入したChromebookのスペックを紹介しておきます。

メーカー:HP
シリーズ:14a
重量:1.33kg
ディスプレイサイズ:14インチ
タッチディスプレイ:あり
解像度:1920 × 1080
CPU:Intel Celeron N4020
メモリ:4GB
ストレージ:64GB(eMMC フラッシュメモリ)
無線:802.11a/b/g/n/ac, ブルートゥース
有線LANポート:なし
USBポート数:3
SDカードスロット:1(Micro SD)
カメラ、マイク、スピーカー:あり
光学ドライブ:なし
バッテリ駆動時間:11時間
ウイルス対策機能:2026年まで有効
価格:34,800円(価格は変動します)

基本的には、パソコンの価格は、CPU、メモリ、ストレージなどによって決まりますが、Chromebookは、それらを考えても安いという印象を受けます。

恐らく、WindowsパソコンにあるWindows OSの料金や、Officeソフトの料金、ウイルス対策ソフトの料金などが不要であるという点が大きいのだと思います。

さらに、ノートパソコンで、タッチディスプレイが使えるという点を考えると、むしろAndroidのタブレット的であると言えるのかもしれません。

 

2.Chromebookは、Androidタブレットではない!

AppleのiPadは、iPhoneと全くOSを持つタブレットで、使い勝手もほとんど同じ感じです。

つまり、iPadは大きくなったiPhoneと考えても差し支えありません。

一方で、iPadには、iPad Proというモデルがあります。これは、キーボードを接続できるiPadということになり、見た目上はChromebookと似ている部分もあると思います。

一方、Chromebookですが、一見するとAndroidのアプリが使えるということで、これはAndroidタブレットなのか?と思ってしまう部分もあるのですが、根本的にAndroidと異なる部分があることがわかりました。

それは、ChromebookのOSはChrome OSであり、Android OSではないということです。

最も大きな違いは、USB端子を持っている点です。このUSB端子には、一般のマウスや、USBメモリなどが接続でき、自動で認識されます。

このUSBの存在により、WindowsやMacとの間でデータを移動することが可能になります。

もう1つの大きな特徴は、ストレージに関することです。

Chromebookのストレージは、フラッシュメモリやSSDのようなものが多いのですが、これらはローカルのメモリとなります。このメモリは、Androidアプリを入れることで消費されますので、残りの領域に作成したファイルなどを保存するという形になっています。

一方、Googleドライブというクラウドストレージが、標準で組み込まれており、これらを使用することで、WindowsパソコンやMacとの間でデータを相互に移動することができます。

さらに、SDカードを差し込めるようになっており、こちらもストレージとして使用できます。本体のメモリ容量は少なくても、大容量のSDカードをセットすることで、ストレージの不足を補うことができるようになっています。

 

3.Chromebookの隠された機能とは?

Chromebookを購入して最も驚いたのは、Linux開発環境というものがあることでした。

このLinux環境を有効にするだけで、Linux OSとして動くこともでき、Linuxのアプリをインストールして使用することができるようになります。

つまり、Chrome OSとは全く別のLinux OSがパソコンの中に同居しているといった状態になるということです。

この同居状態は、きっちり分けられて存在しているわけではなくて、混在しているような状態で動いており、その部分がとても不思議に感じられます。

Linux開発環境は、ストレージの中の何GBを使用するかを定義することができ、それはいつでも容量を変更することができます。

さらに、Chrome OS上のフォルダをLinux側で共有する機能があり、SDカード上に作成したフォルダを共有フォルダとすることで、Linux側のストレージを大幅に増やすことができます。

今後、プログラム等を本格的に勉強したいという人にとって、Linux環境があるということは、とてもありがたいことです。

私の場合は、Pythonの勉強をするためにLinux版のAnacondaを入れたり、画像編集ソフトのGIMPを入れたり、テキストエディタとしてVisual Studio CodeやAtomなどをインストールすることができました。

通常のAndroidアプリだけでも、数えきれないほどのアプリがあるのですが、Linux用のアプリも導入できるものがあるということで、多種多様のアプリを使用することができるようになっています。

 

4.Chromebookのデメリットとは?

Chromebookは、Windowsのように絶えずアップデートに苦しむこともなく、ウイルスの脅威にも遭遇することがなく、起動や終了の待ち時間もなく、WindowsやAppleの製品のように、絶えずIDやパスワードを要求されることもありません。

唯一、起動時にGoogleアカウントのパスワードを入れるくらいです。

こんな便利なChromebookですが、仕事に使うという上ではデメリットもあります。

それは、Word、Excel、Powerpointといったビジネスで使用するソフトがインストールできないということです。

もちろん、アプリとしての簡易的なWord、Excel、Powerpointはインストールできますが、本格的なソフトではないので、とても貧弱です。

また、Windowsにインストールできるフリーソフトなどもインストールできませんので、代替のアプリを探す必要があります。

つまり、Windowsパソコンの代替として使うということを考えると、それは無理であるということになります。

恐らく、Chromebookの使い方としては、会社組織として使用するということよりも、個人がインターネットと接続して、Googleの様々なサービスを使用するといった使い方がベストなのだろうと思います。

また、安定したOSで、ウイルス感染の危険性がなく、動きも速く、アップデートもほとんどないということで、教育現場で生徒が使用するといった場合に最も適しているパソコンだと思われます。

Googleとしては、Googleドライブ上で使える「ドキュメント」「スプレッドシート」「スライド」といったOfficeソフトの代わりに使ってほしいと考えているのではないかと思いますが、使いやすさはOfficeに慣れた人にはちょっと使いにくいと思います。

一方で、私が感じたChromebookの最大の弱点は、プリンタとの接続です。キヤノンやエプソンなどのプリンタに簡単に接続できるわけではなく、接続設定に関してはまだまだ遅れていると思いました。

今後、キヤノンやエプソンなどが、Chromebook専用のプリンタ機種別ドライバを開発していただくことを期待しています。

 

5.Googleが考えるChromebookの未来とは?

Googleは、Android OSを無料で提供することで、スマホの世界で大きなシェアを得ることができています。

さらに、AppleがiOSを使って、iPhone  – Macという連携を築いたように、Googleは、Android – Chromebookという連携を考えているように思われます。

しかし、Googleが考えているのは、Androidとの連携ということよりも、Chromeブラウザを使った、Googleサービスとの連携をより強固にしてゆくのではないかと思われます。

Googleには、Googleのプログラマが開発した様々なサービスがあり、それらはローカルのアプリではなく、ネットとつながった世界でのツールという意味合いがあります。

Chromeブラウザは、ブラウザという機能を越えて、それ自体がアプリを動かす本体になってきていると思います。

それこそが、Chrome OSが目指しているものかもしれません。

一番大切なことは、パソコンというものは、ハードウェアよりも、その上で動くアプリによって選ばれているということです。

Chromebookならではアプリが今後出てくるかどうかが、Chromebookの未来を左右するのではないかと思います。

 

6.Chromebookを買いたいと思っている人へ

日本では、Chromebookはまだまだメジャーな存在ではありませんし、ネット上でChromebookを検索しても、十分な情報があるわけではありません。

ただ、Windowsパソコンしか使ったことがない方、Macのパソコンしか使ったことがない方は、Chrome OSというものの考え方に是非触れていただきたいと思います。

OSというのは、作った人の考え方を表しています。

ですから、いろんな考え方を学ぶという点で、新しいOSに触れることはとても有意義だと思います。

Chromebookも多くの人が使う中で、洗練されてくると思いますし、使いやすく改良されてくると思います。

最初から価格が高い機種を買うのではなくて、低価格なものを購入して、いろんな可能性を試してみるのがいいのではないかと思います。

AmazonでChromebookを検索すると、沢山出てきますので、いろいろと調べてみてください。

パソコンのスキルとプログラミング教育

最近では、小学校でプログラミングの授業が始まるというようなニュースもありますが、果たして小学校でそのような授業が必要なものなのか?と疑問に思っている人も多いのではないでしょうか?

長年、パソコン教室で大人の方を教えているのですが、若い時にパソコンが存在していなかった世代から、子供の時からパソコンがあった世代まで、幅広くお教えしていて共通して感じることがあります。

それは、パソコンが苦手だと感じている人は、世代に関係なく、自分が自由に使える「自分のパソコン」を長らく持っていなかったという人たちか、手元にはあったのだけど、ほとんど使うことがなかったという人たちです。

逆に言えば、絶えず携帯していつでも手元で見れるスマホは、他人のスマホではなく自分のスマホを持っているはずです。それと同じように、いつでも使える自分のパソコンを手元に持っていれば、おのずと使っていたはずなのです。

パソコンスキル向上

 

1.要は手元にいつでもあるかどうかです

道具というものは、いつも手に持って使っていれば、手に馴染むし、使い勝手もよくなります。

つまり、いい道具を手に入れることが最も大切なことです。

昔のパソコンは、デスクトップパソコンが主流であり、持ち歩くことは不可能でしたが、今や持ち歩けるくらいの軽いノートパソコンが主流となっています。

もちろん、画面を見たり簡単な入力だけであれば、タブレットでもかまいませんが、やはり様々な高度なソフトウェアを使うためには、パソコンである必要があります。

しかしながら、パソコンには道具として決定的な欠点があります。

 

2.パソコンは時々不調におちいることがあります

昨日まで、順調に動いていたパソコンが、今日になって突然変調をきたすことがあります。

それは、いろんな外的要因が考えられます。

1つはアップデートです。OSのアップデートやソフトウェアのアップデートが原因で、何かが変化しておかしくなるということがあります。

2つ目は、アドウェア(ウイルスやそれに準じる悪意のあるプログラム)が勝手に土足でパソコンに入って来ようとすることです。

3つ目は、スパムメールや詐欺サイトにより騙される危険性です。

そして、最後の4つ目は、使っている人が、使い方を誤ってパソコンを不調にさせる危険性です。

要するに、すごく気を付けて使わないと不調をきたす道具なのです。

冷蔵庫や洗濯機みたいに、何も考えないでも10年は使えるというような道具ではないのです。

 

3.つまり日々刻刻と変化する道具なのです

パソコンは、毎日毎日少しづつ自分自身を変化させている道具なのです。

このような道具は、他にはあまり例がない道具なのですが、ある意味で可能性は無限大と言っても過言ではありません。

パソコンは、1970年代に生まれましたが、ほぼ50年の歴史の中で飛躍的に進化して今のパソコンになっています。さらにこれからも飛躍的に進化していくことは間違いありません。

パソコンとインターネットは、今後も大きく変化して、私たちの生活にかかわってくることになると思います。

 

4.パソコンは学ぶものではなく、使うものです

パソコンは「使ってなんぼ」の道具です。自分が使えるようになればなるほど、道具の価値が上がってきます。

自分なりに工夫して、パソコンを使い込むことが大切です。

自分自身で工夫してパソコンを使うことで、逆にパソコンを自分の能力の一部として使うことができるようになります。

例えて言えば、脳の機能の中にパソコン機能が組み込まれてくる感覚です。

それは決してデジタル的な感覚ではなく、むしろアナログ的な感覚に近いと思います。

一方、不安定な道具ではありますが、その道具のクセをよく知り、ご機嫌をとりながら使いこなすということも大切な能力の一つです。

 

5.パソコンのスキルの向上のために

パソコンスキルを高めるために、私たちは何から取り組めばいいのでしょうか?

それは、まず愛すべき「自分のパソコン」を手に入れることです。

それは新品のパソコンでなくても構いません。安い中古のパソコンでもいいのです。

そして、そのパソコンをガンガン使い込むことです。何に使うのかを考えるのは、自分の頭で考える必要があります。

パソコンを買えば何かを得られるわけではなく、これから得られる何かを想像することが一番大切なことなのです。

ネットから情報をとることも必要ですが、何よりも自分の頭でたえず想像することで、パソコンに慣れていくと思います。

知らない用語や英語のエラーなどに出くわすこともあります。

完璧に理解できなくても前に進むことと、はじめて遭遇することであっても前に進むことと、失敗を恐れないこと、そして偏見を持たないことが大切です。

いろんな困難にも日々出会いますが、すべてパソコンの経験を高めることにつながります。

そして、壊すくらいに使い込んだ時に、見えてくる世界があります。
(私の場合は、壊してしまって何度もリカバリーしたことがあります。一晩に5回のリカバリーをしたこともあります。)

そこからは、変化にも対応できるようなスキルがついてくると思います。

 

6.プログラムが、いずれ製造業になります

コンピュータを深く知ってくると、プログラムの素晴らしい世界が見えてきます。

プログラムというのは、単にコードを書くというような作業ではなくて、モノ作り全般にかかわる設計をするということです。

設計をするためには、モノをよく知ることが必要ですので、多くの知識や経験が必要になることもあります。

パソコンの初心者であっても、多くの知識や経験をこれまでしてきた人であれば、このようなことがプログラムで組めればというアイデアを生み出すことが可能です。そういうアイデアを形にしてゆくのがプログラムなのです。

現在のプログラムは、ゼロから作成するというようなものではなくて、すでにある部品を組み合わせながら、大きな製品にしてゆくという流れになっています。

これは、海外からの部品を組み合わせて製品を作っている製造業と似ています。

IT会社も、昔からの資産と新しい部品を組み合わせて新しい製品やサービスを製造しているのです。

つまり、プログラムは新しい製造業と言えます。

ただし、通常の製造業と異なる点もあります。それは、プログラムは直接は目に見えない部分があるということです。そのために、技術の評価や継承がとても難しくなっています。

このようなことから、プログラムを作る場合には、その構造や仕様を目に見える形で残すドキュメントが最も重要になります。

プログラミングの教育は、PDCAサイクルを学ぶことであり、目に見えない部分を可視化するための設計図を作る訓練だと思うのです。

※PDCAサイクル(PDCA cycle、plan-do-check-act cycle)は、生産技術における品質管理などの継続的改善手法。

ハードディスクをSSDに交換するとパソコンは劇的に速くなる

最近のパソコンは最初からハードディスクではなくて、SSD(Solid State Drive)を採用しているものが増えてきました。

SSD自体は、かなり前からあったものの、その価格がとても高いということで、ハードディスクの代わりにしたくても、手が出しにくいという状況でした。

しかし、最近急激にSSDの価格が下がってきたことで、これからはハードディスクよりもSSDが主流になってくるように思います。

今回、個人的に持っているWindows10のパソコンのハードディスクをSSDに交換してみたので、ブログに書いてみることにしました。

シリコンパワーSSD

 

1.SSDの価格はどれくらい?

今回、最も手軽に購入できるアマゾンでSSDを購入したのですが、以前の価格に比べると格段に安いということがわかりました。

今回購入したものは以下のものです。

このSSDのありがたいのは、いろんな容量が用意されていることです。

64GB 2,780円
128GB 2,950円
256GB 4,480円
512GB 7,197円
1TB 14,800円

という容量と価格です。

もし、ノートパソコンをお持ちの方で、ハードディスクが取り出せるタイプのものであれば、簡単に交換することができます。

厚さは7ミリなので、最近のモバイルパソコンにも対応していますし、もし、現行のハードディスクが厚さ9ミリの場合は、厚紙などで少しかさ上げすれば問題なく使えます。

実際に購入するとしたら、最低でも256GB以上のものを購入するのがいいと思います。やはり128GBでは空き容量としては、少し不足ぎみになるかと思います。

メーカーによって、価格はかなり異なりますが、このシリコンパワーはかなり安い価格ですが、使ってみて全く問題はありませんでした。

購入してみるとわかるのですが、ハードディスクの重さに対して、SSDの重さがいかに軽いかということにまずびっくりすると思います。
(本当に中身入っているの?というような重さです)

 

2.取付方法は、ノートパソコンごとに異なる

一番大変なのは、ノートパソコンの裏のねじを取って、ハードディスクと入れ替えるということです。

ハードディスクが簡単に取り外せるかどうかは、やってみないとわかりませんが、かならずバッテリーを外してから、作業を行うようにしてください。

背面のネジを外して中を見ても、ハードディスクらしきものが見当たらない場合は、無理して分解しないでください。特にモバイル系のパソコンの場合は、交換を想定していないものありますので、その場合はあきらめてください。

SSD(2.5インチ)は、基本的にハードディスク(2.5インチ)と全く同じ形状をしていますし、ねじの位置も全く同じですので、ハードディスクが取り外せれば、必ず交換は可能です。

注意する点は、とても小さなネジですので、なくさないようにしてください。さらに、ドライバでネジを締めるときは、力を入れないで絞めてください。緩まない程度に締めておくだけで十分です。

 

3.ハードディスクを取り外す前に行っておくこと

もちろん、新品のSSDと交換してしまうと、パソコンの中に起動するWindows OSはありませんので、当然、Windows 10を交換後にインストールする必要があります。

ですから、交換する前に、あらかじめ以下のことを行っておく必要があります。

1.データを外付けのハードディスクやUSBにバックアップしておく。

2.現在のWindowsのプロダクトキーを調べておく。
※Windows 7やWindows 8.1の場合でもそのプロダクトキーがあれば、Windows 10はインストールすることができます。

3.Windows 10のダウンロードページから、ツールをダウンロードして、そのツール上で、Windows 10のインストール用のメディア(USBもしくはDVD-R)を作成しておく。

4.マイクロソフトアカウントを持っている場合は、アカウントのメールアドレスとパスワードを確認しておく。まだ持っていない場合は、ネット上で必ず作成しておく。

5.BIOSのセットアップ画面に入って、BOOTの順序をDVDドライブやUSBがハードディスクよりも優先されていることを確認する。(もしくはパソコンの説明書を見て、ブートセレクタを起動時に表示させるための方法を探しておく)

6.プレインストールされたOffice 2013やOffice 2016を持っている場合、Officeがマイクロソフトアカウントを紐づいていないと再インストールができません。マイクロソフトアカウントのページにログインして、サブスクリプションのページに自分の所有するOffice 2013やOffice 2016が存在していることを確認してください。

7.現在インストールされているソフトの種類、メールアドレスの設定、ウイルス対策ソフトの種類なども確認しておく。

8.ライセンスがあるソフトについては、ライセンスを解放しておく。再インストールする際に、ライセンスが取得できない場合があるので。

 

4.Windows 10のインストールは簡単です

SSDに交換できたら、パソコンにWindows 10のUSBもしくは、DVD-Rをセットして、起動するだけです。(ブートセレクタがある場合は、USBもしくは、DVDドライブを選択する形となります。外付けのDVDドライブでも大丈夫です。)

パソコンが、自動的にUSBやDVDドライブ内のWindows 10 インストーラーを認識して起動してきます。

あとは道なりに行けば、途中でWindows 10のプロダクトキーを入力する画面が出てくると思います。

最後に、無線LAN(有線LAN)の認識や、マイクロソフトアカウントなどの登録などを行えば、Windows 10が正常に起動してきます。

その後、ソフトのインストールやデータの戻し、メールなどの設定、Officeのインストールを行えば、元通りのパソコンとなります。

もし、うまく行かなくても、昔のハードディスクはそのまま残っていますので、元に戻すことも可能です。

 

5.SSDの驚異的なスピードを体感できます。

起動速度、終了速度、ソフトの起動など、あらゆる面で、ハードディスクのスピードの5倍~10倍のスピードを体感できると思います。

単に、SSDに交換したためだけではなく、新規にWindows 10をインストールしたことで、OSが非常に軽くなって動きがよくなっている面もあります。

SSDに交換することで、ハードディスクの読み取り速度が律速となって、パソコンが遅くなっているんだということがわかります。

同時に、SSDに交換することで、CPUの性能が十分発揮できるようになるので、やはりCPUのスペックが高いほど速度が劇的に変わると思います。

 

6.今後のパソコンの購入で注意すること

通常、パソコンを購入する場合、価格、重さ、サイズ、CPUの性能、メモリ容量、ストレージの容量、画面のきれいさ、メーカーの信頼性などを基準としていると思います。

私自身は、上記のファクターに加えて、以下の点を注意しています。

1.ノートパソコンの背面から、メモリの増設やハードディスクの交換ができるかどうか?

2.USBの数が最低でも2つあること。(できれば3つ以上)

3.外部ディスプレイ端子を持っていること。

3.ハードディスクの動作時に反応するLED表示があること。

4.ACアダプタ(電源)がコンパクトで軽いこと。

モバイル系パソコンでは、これらの点は考えずに購入していると思いますが、仕事で使うためのメインパソコンの場合は、より長くパソコンを使うために上記のような基準も考えて購入するといいかと思います。

今回は、ハードディスクをSSDに交換する方法や、注意点などについて書きましたが、パソコンの購入時に十分な容量のあるSSDを持つパソコンを購入したほうがより簡単でいいと思います。

 

7.Windows 7のパソコンでも状態や性能がよければ、交換に値する

Windows 7をお持ちの方は、今年中にWindows 10のパソコンへの買い替えを検討する必要が出てくると思います。

当然、新しいパソコンの方がいいのですが、古いパソコンもWindows 10にしてこれからも使いたいという方は、是非SSDへの交換をお勧めします。

Windows 7の性能として、Core i5以上、メモリ4GB以上であれば、十分にWindows 10で活躍できると思います。ただし、画面の不具合、キーボードの不具合、DVDドライブの不具合など、ハードウェアに損傷があるものは適しません。

一方、Officeについては、Office 2010からOffice 365 soloに変更して使われるほうが今後のためにもいいと思います。

今お薦めしたい、とにかく軽いノートパソコン(NEC)です

最近電車に乗っていると、座席でパソコンを開いている若い人が増えたように思います。

会社や家でのパソコンは性能重視ですが、外で持ち歩いて使いような場合は、何よりも軽くて気軽にさっと使えることが大切ですよね。

MacBookに憧れる人も多いと思いますが、やっぱり一般的な仕事で使うとしたらWindowsパソコンを選んだ方が安心です。

これまでは、コスト重視の場合は、Acer、Asus、Dell、HP、Lenovo、Mouse Computerなどのメーカーを選ぶ場合が多かったと思いますが、今の一押しは、なんとNECのノートパソコンです。

セカンドノートや、モバイルノートを探している方には、是非この一品を候補に入れてみてください。

「NEC LAVIE Direct NM」というシリーズです。

NEC Lavie Direct NM

なんといっても、924グラムという軽さは魅力ですし、12.5型のディスプレイサイズも実用的で使いやすいサイズです。

ラインアップはこんな感じです。

NEC Lavie Direct NM

3つのタイプをさらにカスタマイズして購入することができます。

気を付けていただきたいのは、一番安いモデルは選ばないようにしてください。

理由は、Windows 10Sという特別なOSになっていて、機能が制限されているからです。(Windows Store以外からのアプリのインストールができないようになっています)

この3つの中で最もお薦めは、真ん中の価格帯のタイプですね。
OSはWindows 10 Homeで、CPUはCeleronで、メモリが4GB、SSDが128GBというモデルです。
Celeronは高速ではありませんが、バッテリーは長持ちしますので、持ち歩きにはいいかと思います。

USB3.0という一般的なUSB端子が2個と、外部ディスプレイ端子のHDMI端子と、SDメモリーカードスロット、Webカメラなどがついていますので、ビジネス上は全く困らないレベルです。

国産メーカーで、軽量ノートが、ここまでの安い価格で買えるようになったのは画期的だと思います。

記録装置はSSDですので、高速ですし、必要な方は「Office2016」をカスタマイズで追加することもできます。

色も「パールホワイト」「パールブラック」「メタリックピンク」の3色が選べますので、女性の方にも人気がありそうです。

購入先も、NECのショッピングサイトの「NEC Direct」から購入できますので、とても安心です。

NEC Direct LAVIE Direct NM の購入ページはこちら

ちなみに、上記ページの一番下まで行くと、カスタマイズ購入のボタンがあります。

かなり価格も性能の割に安いのですが、今なら全員使えるクーポンで9%OFFというありがたいキャンペーンもあります。

軽量で持ち歩けるWindowsパソコンが欲しいという方は、是非検討してみてください。

MacMini(High Sierra)のBoot CampからWindows10を導入する方法

Boot Campは、Macのパソコンに標準で付属するユーティリティで、MacOSとは別の区画にWindowsをインストールすることができるというありがたいツールです。

MacOS上でWindowsを内部的に動かす「Parallels Desktop 13」というソフトもあるのですが、これはMacOSを主体として使って、MacOSの画面上でWindowsをエミュレーションして使用するものです。

Windowsを主体として使用して、MacOSはあまり使わないという場合には、Boot CampでWindowsを別区画にインストールして使用したほうが、便利です。

当初、購入時のバージョンである「Sierra」からWindows10のインストールをチャレンジしましたが、何度やってもインストールが失敗するため、最終的には「High Sierra」にアップグレードしてからチャレンジしたところ、全く問題なくWindows10をインストールすることができました。

一般的に、Macの場合には、最新のOSバージョンが出ている場合は、最新にしてから作業するほうが成功する可能性が高いようです。

Sierraでの失敗の現象と、High Sierraでのインストール方法の2つについて、記録を残しておきたいと思います。

1.Sierra(バージョン:10.12.6)からのインストールには失敗した

先日、MacMiniを購入して、久しぶりにBoot CampからWindows10を入れようと試みました。

MacMiniの当初のOSはSierra(バージョン10.12.6)となっていましたが、Sierraの状態でBoot CampからWindows10を入れる方法を5回ほどチャレンジしましたが、すべて失敗してしまいました。

この失敗の現象としては、Boot CampでWindowsのパーティションを作成した後、再起動がかかりWindows10がインストールされるのですが、インストール途中で以下のようなエラーが出るというものでした。

bootcampインストールエラー

エラーの内容は「コンピュータが予期せず再起動されたか、予期しないエラーが発生しました。・・・・」というようなものでした。

その後、OKをすると以下の画面になって、ストップします。

Sirraのソフトウェアのアップデートは、最新の状態にしていましたし、Windowsのisoファイルなども再ダウンロードしましたしが、どうしても上記のようなエラーがインストール途中で出てしまいました。

そこで、Boot Campの説明ページを再度見返して、よく読んでみたところ、インストールに用いるUSBメモリはUSB2.0のものでないとうまく行かないと書いてありました。

そこで、使っていたUSBを確認したところ、USB3.0のタイプ(差し込み口が青い色をしている)になっていることを発見しました。

そこで、再度、USB2.0のUSBメモリを用意して、Boot CampからWindows10をインストールしてみましたが、インストールの初期の方ではエラーは出ませんでしたが、最後の方で上記と同じエラーが出て、インストールが失敗してしまいました。

ちなみに、USBメモリは、32GBの容量で、FAT32フォーマットで使用していました。FAT32フォーマットについては、Windows上でフォーマットした場合と、Mac上のディスクユーティリティでフォーマットした場合の2種類について、インストールを検討しましたが、いずれも失敗しました。

※ちなみに、Boot Campでのインストールが失敗した場合は、Boot Campを起動して、一番下のチェックボックス(Windows7またはそれ以降のバージョンをインストール)のみをチェックして、続けるボタンを押してから、パーティション画面で、「復元」ボタンを押すと、初期状態(MacOSのパーティションのみ)に戻ります。それから、必ずパソコンを再起動してから、新たにBoot CampからのWindowsのインストールをチャレンジしてください。

何回もインストールにチャレンジしましたが、うまく行かないので、Sierraでのインストールをあきらめ、High Sierraにアップグレードをしてから、インストールを試みることにしました。

 

2.High Sierraでのインストールの準備

アップルストアのアップデートから、High Sierraにアップデートを行いました。

特に問題もなく、アップデートが終了したので、一度再起動をかけてから、Boot CampによるWindows10のインストールを開始しました。

ここで用意するものは、以下のものです。

(1)マイクロソフトのWindows10のisoファイル
(Googleなどで、「windows10 ダウンロード isoファイル」として検索するとダウンロードページを探せます。64bit、日本語版のisoファイルをダウンロードします。)

このダウンロードされるisoファイルは、現時点での最新版のWindows10のバージョンになっています。(今回、Fall Creators Updateが含まれるWindows10となっていました)

(2)USB2.0のUSBメモリ(16GB以上のもの、あらかじめMacのディスクユーティリティでFAT32フォーマットしておく・・・消去することでフォーマットされます)

(3)Windows10 Homeのライセンスキー(正式版を店頭で購入します。USBメモリタイプなど)

3.Boot Campからのインストール

(1)Boot Campを起動します。

Bootcamp

上記の画面では、2つの作業にチェックがついています。
1つは、「インストールディスクの作成」、もう1つは、「Windowsのインストール」です。

この段階で、あらかじめインストールディスクとなるUSBメモリ(USB2.0タイプ、FAT32フォーマット)を接続しておきます。

「続ける」ボタンを押すと、以下のような画面となります。

(2)インストール用USBドライブの作成

この画面では、ダウンロードされたisoファイルが、自動的に選ばれて、isoイメージ欄に表示されています。

また、接続されたUSBメモリが、保存先ディスクとして表示されています。

「続ける」ボタンを押すと、以下のような警告が出てきますが、「続ける」ボタンを押します。

Windowsファイルをコピー中となります。

同時に、USBメモリの名称が「WININSTALL」という名前に変更されます。

最後に、以下のような表示がでますので、パソコンのログインで使用しているユーザ名とパスワードを入力して、「ロックを解除」ボタンを押します。

(3)Macパーティションと、Windowsパーティションの比率の設定

以下のような表示がでますので、パソコンのログインで使用しているユーザ名とパスワードを入力します。

パーティションの比率の割合を変更するための画面が出てきます。

私の場合は、主にWindowsで使用しますので、Windows側の比率を大きく設定しています。

パーティションの比率の変更は、2つのOSの境界部分をドラッグするだけです。

インストールボタンを押すと、パーティション作成が開始されます。

パーティション作成が終わると、自動的に再起動がかかります。

(4)Windowsのインストールの開始

しばらくして、以下のような画面が出てきます。
日本語(日本)、日本語(日本)、Microsoft IME、日本語キーボードという初期状態で問題ありませんので、「次へ」ボタンを押します。

Windowsのライセンスキーを入力してから、次へボタンを押します。

OSの種類が表示されるので、次へボタンを押します。

マイクロソフトのソフトウェアライセンス条項が出ますので、「同意します」にチェックして、次へボタンを押します。

(5)Windowsインストールパーティションの選択

以下のようなパーティションテーブルが表示されます。

上から4番目のパーティション(BOOTCAMPと書かれている)がWindowsがインストールされるパーティションとなっていますが、このままでは、インストールできません。

そこで、このパーティションを選択した後、「削除」ボタンを押します。

パーティションが削除され、未使用領域となりますので、その状態で、次へボタンを押します。

(未使用領域に対してインストールが開始されると、自動でWindowsのフォーマットが行われるので問題ありません)

(6)インストールの開始

USBドライブから、ハードディスクに対して、Windowsのインストールが開始されます。

インストール後、パソコンは自動的に再起動されます。

しばらく待つと、以下の画面が出てきます。

ここまで来れば、Windowsのインストールは成功しています。

マイクロソフトアカウントを持っている場合は、ここでサインインをします。

マイクロソフトアカウントを持っていない場合は、左下のオフラインアカウントを設定してください。

何個かの設定画面を経由して、デスクトップが出てきたら、Boot Campのインストールのウィンドウが出てきますので、インストールを実行してください。

Boot Campのインストールが完了すると、自動的にDOSプロンプトが起動して、Windowsシステム評価ツールが実行され、ディスプレイの設定などが最適化されるようです。

以上で、MacMini(High Sierra)へのBoot Campを利用したWindows10のインストールが終了しました。

Boot Campを使ったWindowsのインストールは、使用している機種によって異なることがあります。

High SierraのBoot Campを利用したWindowsのインストールの詳細については、こちらのページを参照ください。

 

MacBook AirにWindows10を入れると最高です

パソコンには、WindowsとMacがありますが、この両方を使いたいと思ったら、MacBook Airを買って、BootCampの機能を使ってWindows 10を入れるのがとても便利です。

BootCamp

これは、Windowsをメインにした状態です。
両方のOSを使いたい場合は、50%ずつにするのがベストです。

以前から、MacでWindowsを使うためのBootCampは知られていましたが、インストールのやり方がよくわからないので不安ということで、Mac OS上でエミュレーションでWindowsが動くソフトなどを使っている人も多いと思いますが、MacよりもWindowsをメインOSで使いたいという人にとっては、BootCampの方が圧倒的に使いやすいと思います。

1.なぜ「MacBook Air」がベストチョイスなのか?

最近、Appleのノートといえば、MacbookやMacBook Proなどが新しい感じがして、そちらに目が行きがちですが、Windows10をインストールして使うとしたら、やっぱりMacbook Airが一番です。

それはなぜかというと、最新のMacBookやMacBook Proでは、USB端子の規格が「USB3.1」となり、それに伴い端子の形状が「USB-Cポート」という形になって、Windows側からすると、持っている周辺機器などとの接続がちょっと困ってしまう端子になっているのです。

その点、MacBook Airは、USB3.0であり、端子の形も従来の形をしており、Windows側との互換性を考えると、とても相性がいいからです。

さらに、MacBook Airには、SDカードを入れるポートも用意されており、簡単にビデオや写真を取り込めたり出来る点もお薦めなのです。

さらに、最新のMacBook Proでは、これまでキーボードの一番上にあったファンクションキーを取り去って、そこに「Touch Bar」という大した意味のないものを取り付けてしまっているのです。

もし、Windowsとしてパソコンを使うのであれば、ファンクションキーは絶対に必須なので、そのいう点でも、MacBook Airはベストチョイスなのです。

2.BootCampによるWindows10のインストールは難しくない!

一見すると、MacにWindowsを入れるなんてかなり難しい操作がいるのではないかと考えている方も多いと思いますが、最近(2015年以降)のMacBook Airに関しては、その操作がとてもスムーズになってきているのです。

それでは、購入からインストールまでの大まかな流れをお教えしましょう。

(1)購入品

◆MacBook Air本体 (13.3インチディスプレイ、CPU Intel Corei5 、メモリ8GB、ハードディスク(SSD)の容量は、MacとWindowsの両方で使うので、256GB以上必要)
◆Windows10 Home 64bit パッケージ版(DVDでも、USBタイプでもどちらでもよい)
◆ウイルス対策ソフト(3年用、2台以上で使えるもの)
◆Office365 solo(1ライセンスでWindows側とMac側の両方に入ります)

(2)インストールまでの操作の概要

1)Macを起動して、基本的な設定を行う。
2)ネットに接続して、Macのシステムアップデートを実施する
3)Windows10のサイトから、Windows10 64bit版のisoファイルをダウンロードする
4)BootCampを立ち上げ、isoファイルを読み込み、スタートする。
5)Windowsのための必要なドライバファイルなどが、自動でパソコン内に保存される
6)MacとWindowsが使うハードディスクの比率(容量)を決める
7)Windowsをインストールする領域(パーティション)を選択し、フォーマットする
8)インストールを開始する
9)Windows10がインストールされ、基本設定を行う
10)BootCampをインストールが始まる
11)必要なソフトをインストール(セキュリティソフトやOfficeなど)

(3)BootCampの機能について

BootCampの機能が、Windows側にインストールされることで以下のようなことが可能となります。

・簡単にMac OSで起動ができたり、Windowsで起動ができたりします。
・通常では、現在使っているOSでシャットダウンや再起動ができ、Bootcampを意識することはありません。
・Macのキーボードでありながら、Windowsのキーボードに似せて使えるように設定が可能です。

3.はっきり言って、Windowsパソコンとして使うのがベスト

こんなことを言うと、Macを使っている人からバカにされるかもしれませんが、Windows10を入れたMacBook Airは、現在売られているすべての純正Windowsパソコンよりも圧倒的に速いですし、最高のWindowsマシンになります。

何しろ、純正Windowsパソコンにあるメーカー専属のソフトウェアや付録のアプリなども全く入っていない状態なので、本当の意味での純正Windows10が走っており、それが速い理由だと思います。

そんな意味から、個人的には、MacBook Airのカバーの裏にあるアップルマークをWindowsマークに変えてほしい気分になることがあります。

もう一つ嬉しいのが、バッテリーの持ちが非常にいいという点です。私もWindowsのノートパソコンを数台持っていますが、それに比べると、MacBook Airのバッテリーは非常に安定して長い時間持ちます。

これらの点を考えると、持ち歩いてノートパソコンを使う人には、とてもありがたいパソコンなのです。

ちなみに、外付ブルーレイドライブ(Mac,Win両対応)なども安い価格で売られていますので、音楽を取り込みたい人や、ビデオを見たい人などは購入してください。

4.アップルが、変な方向に発展しないことを祈る

スティーブジョブズがこの世を去って5年が経ちました。その中でアップルでは画期的なヒット製品を生み出せないという状態が続いています。やはり、ジョブズが作った資産を継承するしかないのかもしれません。

ただ、ジョブズがいない状況で、アップルが無理に新しいものを作ろうとして、失敗してきた歴史を考えると、変な方向に行かないことを祈るばかりです。

今回ご紹介したMacBook Air以外にも、Windowsをインストールするのに適したMacには、「iMac」と「Mac mini」というデスクトップパソコンがあります。

特に、「Mac mini」は、私も長年メインパソコンとしてWindows7を入れて使っていますが、とても安定しており、すばらしい機能をもったパソコンになっていると思います。

このようなMacとWindowsとの互換性をもつ形で、今後ともAppleが発展していくことを願っています。

パソコン買うなら・・・ソフマップ

十五夜

今週末は十五夜ですね。

今回は、パソコンはどこで買ったらいいのかという話をしたいと思います。
一般論ではありませんが、一つの考え方として読んでください。

今や、多くの家電量販店だけでなく、テレビショッピングでも安売りしていたり、インターネットでカスタマイズ購入できるようになったパソコンですが、基本的にはパソコンは、直接見て、触れて、確かめてから購入するのがベストだと思います。

特に、テレビショッピングでのパソコンは、いいことしか紹介していないので、物が届いてから期待していたものと違うことが多いと思います。

また、ネットでのカスタマイズ購入に関しては、ある程度パソコンのハードに詳しくないと、適切なスペックのものを購入するのが難しい面があります。

特に、テレビショッピングやネットでの購入の場合は、直接商品を見ていないので、商品が届いてから、「こんなに大きいとは思っていなかった」とか、「こんな色だとは思っていなかった」とか、いろんな期待はずれが生じてしまいます。

やはり、パソコンは見て、触れて、相談して変える「店舗買い」が一番だと思うです。

でも、どこの店舗でもいいというわけではありません。

店舗によっては、お客さんの数より店員さんの数が多いような場合もあって、パソコンに詳しくない人が行くと、自分の意思とは関係なく、高いパソコンを買わされてしまうこともあるようです。

基本的には、店員さんがすぐに寄ってこないで、じっくりとパソコンを観察できるお店がベストです。

ただし、いざ買う段になって店員さんが見つからないというのも困ります。

適度に、店員さんに聞けるという環境も必要ですし、店員さんがパソコンに詳しくて、いろんなメーカーのパソコンについて詳しいスキルを持っていることも必要です。

このような意味から、私がお薦めするのは、

「パソコン買うなら・・・ソフマップ」です。

ソフマップは一応全国にもありますが、関東圏内が主力のお店です。

特に秋葉原には9店舗ほどもありますが、私の住んでいる町田市にも1店舗あります。

ソフマップの店員さんは、とてもパソコンに詳しい人が多くて、きちんとした説明を的確にしてくれます。

大型のパソコン量販店と根本的に違うのは、ソフマップでは店員さんは正社員の方がほとんどだということです。それと昔からパソコン専門店であるということです。

営業時間は、午前10時や11時からで、一般のお店と比べると少し遅い時間から始まります。そして、店舗によっては午後8時までの営業という場合もあります。(町田のソフマップは11時~21時までです)

元々は、パソコンのパーツや周辺機器が強いということで有名になったお店ですが、実は昔からMacを扱っているということで、Macのカスタマイズ購入などができる唯一のお店です。

それと、特にお薦めなのは、中古パソコンをたくさん取り扱っていることです。
(最近は、スマホやタブレットの中古も多数販売しています)

中古というとすぐ故障するのでは?と不安に思う人もいるかと思いますが、ソフマップの中古は、すべて完全にリフレッシュして、きちんと動作することを確認の上で売られていますので、安心して購入できます。
(欠陥箇所がある場合や、付属品などの欠品などの情報も詳細に記載しています)

もちろん、中古なのでハードとしての欠陥もある場合がありますので、十分に見てから購入することが必要ですが、購入後1ヶ月以内に不具合があれば、交換も可能ですし、商品の価格の1割のコストを支払うことで3年間の保障にも入ることができます。

そして、何より今の時期は、

「Windows7のパソコンが安く買える」 時期なのです。

Windows10が主流ですが、まだまだWindows7の方が使いやすいという人も多くいます。

そういう中で、新品のWindows7はほとんど売られていませんが、中古のWindows7は、今からが旬という時期になっているのです。

本来は新品で15万~20万以上していたパソコンが、中古になると2万~5万程度の価格で売られています。

状態のよい中古以外にも、新古品(実際には新品)などの掘り出し物も多く出てきていますので、今が中古品にとっていい時期になってきているのです。

パソコンの価格が高くて買えないと嘆いている方は、ぜひこの機会にWindows7の中古を探してみてはいかがでしょうか?

また、中古より新品がいいという方にとっても、ソフマップのパソコンの価格は魅力的です。

一般のパソコン量販店が取り扱っていないメーカーなどもあるので、性能のいいCPUを持つ、コストパフォーマンスのいい新品のパソコンなどにも出会えると思います。

初めての方は、店員さんに対して、「どのパソコンがいいの?」とすぐに聞いてしまうと思いますが、パソコンを購入するときは、目的に応じてサイズや性能、OSの種類、メモリの容量、ハードディスクのサイズ、接続端子の数、ディスプレイのサイズなど、検討するところはたくさんあります。

ですから、まずはいろんなパソコンをじっくり見て、それらをじっくり観察した後で、自分がほしいなあと思っているパソコンについて店員さんに聞くようにしてください。

いきなり店員さんに聞いて、店員さんをひとりじめしないようにしてください。

秋葉原のお店は、お店ごとに取り扱っている商品が違いますので、ソフマップの店舗情報をよく見てから行くようにしてください。(→ソフマップ店舗情報

ちなみに、ソフマップ、ビックカメラ、コジマは、ビックカメラグループということで、提携しています。

Windows10での機内モードの設定の意味とは?

機内モード

1.機内モードとは?

Windows8やWindows10においては、「機内モード」という設定が新しく加わりました。

一般に「機内モード」という言葉は、飛行機の機内において、電波を発信する機器をOFFにするという意味です。

スマホの機内モードをONにすると、以下のような機能をまとめてOFFにすることができます。

・携帯電話ネットワーク (音声およびデータ)
・Wi-Fi
・Bluetooth
・GPS
・位置情報サービス

2.パソコンにおける機内モードとは?

一方で、パソコンにおいての「機内モード」というのはどのような意味があるのでしょうか?

Windows10のパソコンでは、「アクションセンター」の中に「機内モードのON/OFF」と「WiFiのON/OFF」が同居していて、パソコンを起動した段階で、「機内モード」と「WiFi」の両方がONになっていることで、かなり違和感を覚えた方も多いと思うのです。

つまり、パソコン本体だけで考えれば、それほど電波を発しているわけではないのに、なぜ「機内モード」が必要なのだろうかという疑問が生じるわけです。

ところが、昨今のパソコン機器の進歩をみると、以外にも電波を発している機器があることに気が付きます。

たとえば、「無線のマウス」や「無線のキーボード」などは、マウスやキーボード自体が電波を発しています。

また、最近発売されているTwo in Oneタイプのタブレット型ノートパソコンなどでは、SIMを内臓することで、一般の公共無線を使用してインターネットができるものもあります。

また、USB端子に差し込むだけで、無線の親機となりうる機能を持つもつ機器も増えてきています。

さらに、ほとんどの方が知らないうちにONになっているBluetooth無線もあるのです。

つまり、知らない間にパソコン周辺に無線をつかう機器が増えてきているのです。

このような流れをうけて、Windows8やWindows10のOSからは、無線を発する機器全般をOFFにする機能として、「機内モードのON/OFF」ボタンを設定したようなのです。

一方で、パソコンに内蔵されたWiFiは子機としての機能しかないので、電波を受ける機能が主であり、電波を積極的に発生させるものではありません。

ですから、「機内モード」をONにした状態で、「WiFi」のみをONにしても、大丈夫なのです。

実際に、飛行機の機内では、機内専用のWiFiがあり、それを使ってスマホやパソコンを使うことができるようになっています。

3.飛行機以外での機内モードの設定は?

パソコンを飛行機以外で使用する場合は、「機内モード」の設定はまず必要ありません。

ですから、「機内モード」はOFF、「WiFi」はONという設定でいいはずなのです。

しかし、現在のWindows10の設定では、「機内モード」もON、「WiFi」もONという設定が初期状態になっているようで、その点については多くの人が違和感を持っていると思います。

しかし、この点を深く考察すると、飛行機内でパソコンの電源を入れたときに、機内モードがOFFになっていると危険であり、そのためにパソコンの電源を入れた直後は機内モードをONにしておこうと考えたのかもしれません。

もし、Bluetoothマウスなどを使っている場合は、「機内モード」をONの状態では使えませんので、「機内モード」をOFFにする手間が必要になると思われます。

できれば、使用状態に応じて、前回の設定を記憶できるようにしておくのがいいように思うのですが・・・。