STAP細胞のニュースを見て思ったこと

小保方春子さん

STAPという意味は、刺激惹起性多能性獲得細胞(Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency)という意味ですが、SMAPに似ているので覚えやすいネーミングですね。

ちなみにiPS細胞という意味は、誘導多能性幹細胞(Induced Pluripotent Stem cells)という意味です。

この2つに共通のpluripotentという意味が「多能性」という意味で使われていますが、pluri-というのは多くのという接頭語だそうです。

連日テレビで有名になっている小保方晴子(おぼかたはるこ)さんですが、「おぼかた」なのか「こぼかた」なのかに迷ってしまうお名前ですね。

今回のSTAP細胞のニュースを聞いて、確かに細胞生物学の根幹を覆すくらいの大きな発見かもしれないと思いました。pH5.7の弱酸性溶液に30分間、マウスのリンパ球などの体細胞を入れると、死滅する細胞もあるようなのですが、その中で生き残った細胞を培養すると数日で未分化な細胞に変化するというお話のようです。

細胞にとってpH5.7という微妙な酸性度というのが、1つの刺激になるということですが、これ以外にも物理的な刺激や細胞に穴をあけるような刺激でも同じようにSTAP細胞になることを確認したようです。さらに、マウスのリンパ球だけではなく、脳、皮膚、骨格筋、脂肪組織、骨髄、肺、肝臓、心筋などの組織の細胞を使っても、同じような成果が得られたということです。

簡単に言えば、トカゲのしっぽを切っても、再びしっぽが生えてくるというのが、再生能力というものですが、この再生能力が哺乳類であるマウスの細胞にも残っていたということなのです。

このことは、組織に分化した細胞であっても、組織から取り出し個々の細胞までばらばらにしてから刺激を与えると、未分化な単細胞へとリセットが行われ、再びどの組織にでも分化可能な細胞となる可能性を秘めているということだと思います。

今回実験に使用したマウスは若い年齢のマウスだそうですが、年齢のいったマウスだとどうなのかなあという点はみんなが知りたがっているところだと思います。

また、今回の発見と同時に、小保方さんは未分化な細胞を培養し、増やすという成果もあげています。自分の体細胞から未分化な細胞を増やし、再び組織に戻すことができれば、新しい細胞で組織の修復などが行われるわけでとても有用な技術になると思います。

いずれにしても、昨今の遺伝子技術の進歩により、細胞の分化に関わる研究が急速に進んでいるようですが、人への応用はさておいて、生物学全体に与える影響ははかり知れないものがあると思います。

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