いつの間にかインストールされてしまうアプリに注意して!

hao123のソフト パソコントラブル

1.それはお天気アプリだった

それは、この春にWindows 10の大きなアップデートが来た頃と時を同じくして、パソコンの画面の右下角に、お天気マークが出てくるようになりました。

これをクリックすると、画面の右下に小さなウィンドウが表示され、地域のお天気が気軽に確認できるというものでした。

新しいWindows 10のバージョンは、お天気を知らせてくれるようになったんだ~と勝手に思っていたのですが、これが実は怪しいアプリでした。

今月になって、パソコンを起動すると、以下のような画面が出てくるようになったんです。

hao123

皆さんは、「Hao123」というものをご存知でしょうか?

このHao123というのは、Baido(中国の会社)が運営する検索サイトで、その昔はこのサイトがインターネットエクスプローラーを乗っ取って、いろんなアドウェアやウイルスなどが、知らないうちに入っているという疑惑付きのサイトです。

このようなダイアログが出てくるというのは、すでにBaido関連のアプリが入り込んでいるのではと思い調べてみました。

ネットで検索してみると、「Baido IME」もしくは「The Desktop Weather」という2つのアプリが入っているとこのようなダイアログが表示されるようでした。

今回、ウイルス対策ソフトには引っかかってこなかったので、通常のアプリということでインストールされたようです。

そこで、コントロールパネルのプログラムのアンインストールの画面を出してみたところ、「The Desktop Weather」というアプリがインストールされていることを発見しました。

The_Deskyop_Weather

私自身としては、インストールした記憶がないのですが、ネットで調べてみるとフリーソフトなどをインストールした時に、こっそりと入ってくるケースが多いということでした。

ということで、早速アンインストールをしたのですが、結構しぶといアプリでアンインストールがなかなか複雑だったので、ブログに書いておくことにします。

 

2.The Desktop Weatherのアンインストール

まず、上記のコントロールパネルの中の「The Desktop Weather」の表示を右クリックしてアンインストールを実行すると次のような画面がでてきます。

The_Desktop_Weatherのアンインストール

なんだこれは?と思うかもしれませんが、一番下にある「アンインストールするには」をクリックします。

The_Deskyop_Weatherのアンインストール

「アンインストールするには」をクリックすると、「利用します」と「アンインストール」の2つの選択肢が表れるので、ここで「アンインストール」をクリックします。

The_Deskyop_Weatherのアンインストール

「The Desktop Weatherをアンインストールしてもよろしいでしょうか」という画面が出てきますが、ここでも注意が必要です。

「設定しているデータを削除しない(推奨)」という部分にチェックが入っている状態では完全に削除されませんので、まずはこの部分のチェックを外します。

The_Deskyop_Weatherのアンインストール

チェックを外したら、「アンインストール」ボタンをクリックします。

The_Deskyop_Weatherのアンインストール

しばらく経って、「アンインストールが完了しました」の画面になりますので、ここで「閉じる」ボタンをクリックします。

The_Deskyop_Weatherのアンインストール

そして、最後に、自動でインターネットが起動して、上のような画面がでてきて、アンケートを要求されますが、これに答える必要はないので、ブラウザの閉じるボタンを押して画面を消してください。

以上が、「The Desktop Weather」のアンインストール方法です。

 

3.ウイルス対策ソフトが入っていても、勝手にインストールされるプログラムがあります。

以外と知られていませんが、ウイルス対策ソフトを入れていても、危険なプログラム(危険なソフトウェア)は、知らないうちに入ってくることがあります。

通常、Windows自体には、管理者でなければ外部からのプログラムをインストールすることができないというアカウント制御という機能が備わっています。

この機能は、プログラムのインストール時に、画面全体が黒くなって「インストールを許可しますか?」というダイアログを出すものです。

ところが、このような許可を得ないままインストールされるプログラムもあり、いつの間にか画面上に出現してきたという場合には注意が必要です。

もちろん、ウイルスを含んでいるプログラムであれば、ウイルス対策ソフトで防御されインストールが拒否されるのですが、ウイルスを含んでいない場合は、すり抜けて入ってくる場合があります。

また、安全なフリーソフトなどをインストールするような場合であっても、ダウンロード先によっては、このような怪しいプログラムをこっそりとインストールさせるような仕組みを持っている場合があり、十分に注意が必要です。

特に、体験版のソフトウェア、フリーソフトウェアなどをインストールする場合に、目的のプログラムとは関係ない、オプション的なプログラムをインストールしないことが大切です。

 

4.セキュリティーやトラブルの修復を語った怪しいプログラムがあります。

先日、あるお客さんから、以下のような相談がありました。

「パソコンが危ないので今すぐスキャンしてください」というような画面が出てくるというものです。

このような、「偽セキュリティソフト」や「偽メンテナンスソフト」は、本人はインストールした記憶がないのに、ネットを見ているだけでいつの間にかパソコンの中にインストールされていることがあるのです。

このような怪しい画面が出てきた時に確認することは、その画面の中にソフト名や会社名が書いているところをよくみて、その名前を書き記して、それをネットで調べることです。

だいたいにおいて、ソフト名を検索すると、すぐに削除方法などが検索される場合は、怪しいソフトだと考えて間違いありません。

これらの怪しいソフトの数はどんどん増えており、特に最近は手の込んだものが多いので、だまされやすいと思います。

そのような画面が出た場合は、画面を閉じて何もしないことが大切ですが、最終的には、入っている怪しいソフトをアンインストールしない限りは、永遠に出てきますので、必ず何らなの形で対処する必要があります。

それと、とても大切なことは、自分のパソコンに入っているウイルス対策ソフトの名前をしっかりと覚えておいて、そのウイルス対策ソフト以外のソフトであれば、怪しいと考えることです。

また、Windows OS自体がセキュリティのために何かのダイアログやお知らせを表示するようなこともありますが、危険をあおるような表現はしてこないので、その点で区別できるように思います。

いずれにせよ。パソコンを安全に使うためには、避けては通れない問題なので、ある程度の知識と、対処方法を知っておくことが大切です。

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