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リモートワークは、chromeリモートデスクトップが簡単!

ここ1年あまり、企業、会社、事業所など多くの場所でリモートワークがあたりまえになってきました。

かと言っても、リモートって何?という方もいると思うので、記事を書くことにしました。

 

1.テレワークとリモートワークの違いって何?

いろんな外来語が使われているので、世の中はわかりにくいことが多いですよね。

「テレワーク」を英語で書くと「Telework」となります。この「テレ」というのは、「テレフォン」でも使われていますが、本来の意味は「遠い・遠距離の」という意味なんですね。

つまり、テレワークというのは仕事場から遠く離れた場所で仕事をしているということになります。

その場所は、自宅でもよければ、ホテルの中でも、カフェでも公園でもいいわけです。

一方の「リモートワーク」も基本的には同じ意味です。英語では「Remote work」となります。この「リモート」という意味も「遠い・遠隔の」という意味になります。

結局同じ意味じゃんとなるのですが、コンピュータを使った仕事から見ると、少し意味が違ってきます。

テレワークの方が大きな意味で「会社から離れた場所で仕事をすること」という意味になるのですが、コンピュータでいうリモートワークというのは、「会社のコンピュータ環境を使って、会社以外の場所で仕事をする」というような意味になるかと思います。

 

2.リモートワークの種類とアプリ

コンピュータによるリモートワークにも、いくつかのパターンがあると思います。

(パターン1)
会社のノートパソコンを持って帰って、会社のクラウドサーバーにリモート接続して仕事をする。この場合、サーバーのデータをダウンロードしてパソコン上で作業した後に、サーバーにアップロードするといった仕事内容となります。

(パターン2)
家にあるパソコンから会社の自分のパソコンにリモート接続して、会社にいるような状態で仕事をする。家のパソコンの画面上に会社のパソコンの画面が表示されるので、いつもの作業と変わらずに作業できるというメリットがあります。

パターン1の方は、サーバー接続という形で、パターン2の方はパソコン接続という形の違いになります。

特にパターン1の方は、セキュリティの高いVPN(Virtual Private Network)接続でサーバーにアクセスするケースが多いようです。VPNを使う場合は、直接サーバーに接続するのではなくて、リモートアクセスサーバ(RAS)という機器を仲介して接続する場合が多いようです。

一方、パターン2の会社の自分のパソコンに接続する場合は、VPN接続の場合もありますが、家のパソコンと会社のパソコンを直接つなぐことができるアプリを使って接続するのが一般的です。小さな会社でも設備や費用がかからずにリモートワークができることがメリットです。

このアプリは、一般的に「リモートデスクトップアプリ」と呼ばれており、様々なアプリメーカーやNTTのような回線事業者などから提供されています。

以前、本ブログで紹介した「シン・テレワークシステム(NTT東日本&IPA)」もこのアプリの1つになります。

 

3.セキュリティとリモートワークの狭間で苦しむ日本企業

大きな企業の場合は、使いやすさよりセキュリティを重視する傾向にありますが、実際のところ、使いやすくなければ、テレワークやリモートワークなんて意味がないのが本当のところです。

多くの大企業では、セキュリティを重視するあまり、仕事の効率が落ち生産性が低下しているケースが多いようです。

当然セキュリティは重要なのですが、意味のないセキュリティや、効果のないセキュリティを導入している企業も多く、社員がリモートワークをしたくても出来ないという企業ばかりです。

これは、企業や会社の上層部や中間管理職がIT技術に精通していないことが原因であり、無駄なコストをかけて意味のないシステムを作っていることが最大の要因です。

基本的には、「ユーザーの管理」と「パソコン自体のセキュリティ」と「サーバーやデータへのアクセス制限」を正しく設定してさえいれば、セキュリティ上は全く問題ありません。

 

3.最も使いやすいリモートデスクトップアプリとは?

リモートデスクトップアプリで最も使いやすいのは、Googleの「Chrome リモートデスクトップ」というアプリです。

このアプリは、何よりも使いやすいという点において優れています。

もちろん、完全無料で使えます。

もし、会社などで使う場合に問題があるとすれば、個人のGoogle IDを使用する場合、セキュリティ上の問題があるということです。

Googleの場合は、Google Workspace(旧Gsuite)などで会社専用のGoogle IDなどを取得することができますので、セキュリティを気にする場合は有料プランで始めるのがいいと思います。

小さな会社であれば、個人のGoogle IDとは別に会社用のGoogle IDを新規に登録して使えば、無料ですし、問題ないと思います。

ちなみに、マイクロソフトのWindows10についても、リモートデスクトップという機能を標準で持っているのですが、会社のパソコンがWindows10 Proである必要があります。Windows10 Homeではリモートデスクトップが使えないようになっていますので、注意してください。

昨今のリモートワークでは、マイクロソフトのリモートデスクトップを使用している会社が多いと思います。このマイクロソフトのリモートデスクトップについては、マイクロソフトアカウント(管理者)を使用した接続が一般的です。会社の各パソコンに別々のマイクロソフトアカウントを設定していない場合や、同じユーザー名でログインしているような場合は、個別のパソコンへのリモートは難しい状態になります。

これに対して、Googleの「Chrome リモートデスクトップ」は、Google IDのユーザーがパソコン別に認識できるコンピュータ名を定義でき、そのコンピュータ名に対してリモートを実行できるようになっています。

このことにより、社員が2台以上のパソコンを使用していたとしても、別々のPC名を定義しておけば、区別してリモート接続できるようになります。

とりあえず、「Chrome リモートデスクトップ」の特徴を表に簡単にまとめておきます。

名称 Chrome リモートデスクトップ
必要なもの 個人のGoogle IDを設定したChromeブラウザ
設定のためのURL https://remotedesktop.google.com/access/
インストール Chrome Remote Desktop Hostが自動でインストールされる
(インストール画面がでるのでインストールを実行する)
Chromeへの拡張機能 Chrome Remote Desktopが自動でインストールされる
(インストール画面がでるのでインストールを実行する)
リモートアクセス
(会社のパソコンを自宅で操作するために接続する場合)
・アプリを使って、同じGoogle IDを持つパソコンの画面を共有して操作できる。
・ホストで設定されたコンピュータ名(任意)と設定したPINコードで接続する。
・両方のパソコン間で文字のコピー&ペーストは出来るが、ファイルのコピー&ペーストはできない。
・ファイルの送信機能があり、両方向でファイルの受け渡しが可能。
・パソコンを再起動しても再接続が可能。
・パソコンをシャットダウンしたら接続はできなくなる。
リモートサポート
(他人のパソコンをサポートするために接続する場合)
・アプリを使って、異なるGoogle IDを持つパソコンに認可を得て接続して、パソコンの画面を共有して操作できる。
・ホスト側のパソコン側でアクセスコードを生成して、操作する側にアクセスコードを伝える。
・操作する側のパソコンでアクセスコードを入力して接続すると、ホスト側に共有を認可するかの選択が出る。
・共有を許可すれば、画面が共有される。
・両方のパソコン間で文字のコピー&ペーストは出来るが、ファイルのコピー&ペーストはできない。
・ファイルの送信機能があり、両方向でファイルの受け渡しが可能。
・パソコンからサインアウトや再起動・シャットダウンすると、接続が切れる。

 

4.Chrome リモートデスクトップの使い方(リモートアクセスの場合)

以下の設定は、まずホスト側(操作される側)で行います。

(1)Chrome リモートデスクトップのサイトに行きます。

https://remotedesktop.google.com/access/

Chrome リモートデスクトップ

(2)「パソコンにアクセス」ボタンをクリック

Chrome リモートデスクトップ

「オンにする」ボタンを押すと、インストール画面が現れるので、インストールを実行してください。

インストールするものは2つあります。

①Chromeの拡張機能(Chromeブラウザに組み込まれる)

Chrome リモートデスクトップ

② Chrome Remote Desktop のアプリ(パソコンに組み込まれる)

インストール画面に従ってインストールしてください。

インストールが終了すると、画面上に以下のアイコンが出てきます。

Chrome リモートデスクトップ

(3)上記のアイコンをダブルクリックして開きます。

Chrome リモートデスクトップ

上記の画面の「オンにする」をクリックします。

(4)パソコンの名前を入力します(任意の名前でOK)

Chrome リモートデスクトップ

パソコンの名前を入力して「次へ」ボタンを押します。

(5)PINのコードを入力します(6桁以上)

Chrome リモートデスクトップ

入力後、「起動」ボタンを押します。

(6)パソコンの名前が決定します。

Chrome リモートデスクトップ

上記のようにパソコンの名前が決定します。

※鉛筆アイコンで名前やPINコードはいつでも変更できます。
※ゴミ箱アイコンで、この設定を削除できます。

ホスト側の設定は、これですべてです。

次にホストに接続する側のパソコンの設定について説明します。

(7)ホストに接続する側へのアプリのインストール

ホストに接続する側のパソコンにおいても、(1)と(2)は同様に行い、アプリと拡張機能の2つをインストールしてください。

(8)ホストに接続する側のパソコンで、デスクトップ上の「Chrome Remote Desktop」 のアプリのアイコンをダブルクリックして起動します。

Chrome リモートデスクトップ

そうすると、ホスト側のパソコン名が見えてきますので、パソコン名をクリックします。

(9)PINコードの入力

Chrome リモートデスクトップ

ホスト側で設定したPINコードを入力して、矢印ボタンをクリックします。

(10)ホストの画面が共有されて表示されます

Chrome リモートデスクトップ

ホストの画面が表示されて、操作できるようになります。

ちなみに、この画面は、「Chrome Remote Desktop」のアプリの中の画面となります。このウィンドウは独立したウィンドウとなっており、サイズ変更もできます。

画面の右側の中央に矢印ボタンがあるので、クリックしてみましょう。

(11)設定画面となります。

Chrome リモートデスクトップ

この設定画面の一番上に「切断」という文字があります。この切断をクリックすることで、共有が停止されます。

この設定画面の中にファイルのアップロードやダウンロードができる機能があります。

操作中に再起動すると共有は切られますが、再度接続すればホスト側のログイン画面の状態が見えますので、ログインのパスワードやPINコードでログインすれば、デスクトップ画面になります。

つまり、ホスト側のパソコンにおいては、共有する段階で「Chrome Remote Desktop」のアプリを起動しておく必要はなく、パソコンの電源が入っていれば、リモート接続して画面を共有することができるようになります。

 

5.リモートサポートの機能について

Chrome Remote Desktopのもう1つの機能として、リモートサポートという機能があります。

これは、他人のパソコンの使い方や設定のサポートなどを、画面を共有して行うことができる機能です。

この機能は、Chrome Remote Desktopのアプリを起動すると、一番上に「リモートサポート」というメニューがあるのでクリックします。

Chrome リモートデスクトップ

基本的な流れとすれば、ホスト側では、「この画面を共有」の中の「コードを生成」ボタンを押してアクセスコードを作成します。(このアクセスコードには時間制限があり、時間内に接続する必要があります)

このコードを操作する側にメールや電話などで伝えます。

操作する側のパソコンでは、「別のパソコンに接続」の中に伝えてもらったアクセスコードを入力して「接続」ボタンを押します。

ホスト側のパソコンに共有を許可するかどうかの画面が出ますので、ホストの画面で許可します。

すると、操作する側のパソコンにホストの画面が表示されて、サポート作業ができるようになります。

ここでのポイントは、マウスポイントは共通化されており、操作する側はホスト側のマウスポインタを動かして操作するようになります。

リモートサポートの場合は、ホスト側で許可しない限り接続できませんので、セキュリティ上は安全と言えます。

 

6.最後に

Chrome Remote Desktopは、リモートアクセスとリモートサポートの2つの機能を保持したとても使いやすいアプリです。

個人の方や小規模の会社の場合は、気軽に使えるアプリですので、是非使っていただければと思います。

大企業の方の場合であっても、会社用のGoogle IDを取得して、会社のノートパソコンを使って、会社のホストパソコンに接続するのであれば、セキュリティ上はそれほど問題にならないと思います。

Google IDの場合、本来の@gmail.comのメール以外に、会社で使用しているメールをそのままGoogleのIDとして登録することも可能です。(本人確認はあります)

そうすれば、新たにメールが増えることもないので、登録しやすいのではないかと思います。

プロバイダーの変更方法~PPPoEとPoEの違いとは?

家でのインターネット接続は、コロナ下でテレワークをする人にとっては重要になっています。

すでに家にインターネット接続を持っている方が多いと思いますが、様々な業者からインターネット接続のチラシが入ってきたり、突然電話で勧誘があったりということで、戸惑っている方も多いのではないかと思います。

今回は、インターネット接続の仕組みの変化やプロバイダーの変更時に注意する点などをまとめてみたいと思います。

 

1.インターネット接続の仕組み

現在は、光回線が一般的になっていますが、過去を振り返れば、20数年前にISDN回線から始まり、その後ADSL回線になり、15年くらい前から光回線に変化してきたという歴史があります。

ISDN回線やADSL回線は電話回線を使用したインターネットであるのに対して、光回線は光ファイバーを使ったインターネットであり、同時に電話についても光回線を使用した電話に変化してきました。

一般的に「モデム」という機器がありますが、これは回線の伝送形式の変換に使用される機器で、ISDN回線やADSL回線の場合は、電話線の信号をデジタル信号に変換するものになります。

一方、光回線の場合は、光ファイバーの信号をデジタル信号に変換するものになり、機能的には「モデム」なのですが、光回線の場合は「ONU(回線終端装置)」と呼ばれています。

また、「ルータ」という機器は、外から入ってきたインターネットの信号を、内部のネットワーク内のパソコンに伝えたり、内部のネットワーク内のパソコンからの信号をインターネットに向けて発信するという役目を担っています。

ルータを通すことで、1つのインターネット回線を複数のパソコンで使用できるようになり、とても便利になります。

最近では、ONUとルータの機能が合体した「ホームゲートウェイ」と呼ばれる機器が使われています。

さらに、「ホームゲートウェイ」は、電話回線、無線LAN機能などを持つ複合型の機器になっています。

光回線を契約した場合、ホームゲートウェイはレンタルとなり、月額のレンタル料を払うという仕組みとなっています。

光回線の業者は、たくさんありますが、基本的にはNTTの光回線を基盤として使用していることがほとんどです。

しかし、実際には「〇〇光」という独自の業者がたくさんあって、いかにも私達が光を提供しているといったような顔をしています。

もちろん、ケーブルテレビの提供する光回線はケーブルで提供されており、その点は異なりますが、一般のプロバイダーの提供している「〇〇光」は、NTT回線を借り受けて利用していることがほとんどです。

また、ソフトバンクの「SoftBank Air」や、ポケットWiFiなどは、公共無線を利用した回線であり、上記の光回線とは異なります。

 

2.フレッツ光と〇〇光の違い

数年前から、突然電話がかかってきて「インターネット料金をまとめるとお得になります」という勧誘が増えました。

フレッツ光というサービスは、回線業者はNTTで、プロバイダーは〇〇というパターンのものです。

そのため、フレッツ光の場合、回線料はNTTに支払い、プロバイダー料は「〇〇」に支払うという別々に支払う形になっています。

ところが、回線料をプロバイダー料に組み込んで、まとめてプロバイダーに料金を支払うと1000円ほど安くなりますという勧誘が全国で行われるようになりました。

その当時、ノコテック・ラボのパソコン教室は、フレッツ光で、プロバイダーはOCNに加入していたのですが、突然電話がかかってきて、こんなふうに言われました。

「お客様のインターネットの支払いをOCNにまとめて1本化すると、料金が1000円ほど安くなりお得です。手続きも簡単で、これまでと何の変化もなく使えます。」

通常はお得になるのであれば、いいのかなあと思い契約する人がほとんどだと思います。

私も同じように考えて支払いをプロバイダーにまとめて支払うように契約をしました。

特に疑うこともなく、光回線のインターネットを使っていたのですが、たまたま今回、プロバイダーを変更することになり、気づいたことがありました。

それは、「フレッツ光でOCNに入っている」とずっと思っていたら、本当は「OCN光」に入っていたということです。

OCNに支払いを1本化した段階で、フレッツ光は解約していたということなのです。

つまり、回線業者もOCNに変わり、プロバイダーもOCNになっていたということなのです。

最近は、電気やガスもまとめませんか?というようなテレビCMも多いのですが、何も変わらず料金が安くなるという言葉に騙されて、契約そのものが変化していることに気づいていないことが多いと思います。

つまり、フレッツ光ではないところの、「〇〇光」というネーミングを持つ場合は、〇〇の業者が回線業者であり、かつプロバイダーであるという意味なのです。

 

3.「〇〇光」から別の「〇〇光」に変更する場合の注意点

プロバイダーを変更するということは、前のプロバイダーを解約して、次のプロバイダーと契約するということです。この解約と契約の手順はかなり難しくて、2つのプロバイダーに対して正しい手順で連絡する必要があります。

特に、インターネット接続が途切れることがないようにするためには、以下のような手順が必要です。

(1)回線業者を確認する

前のプロバイダーの回線業者と新しいプロバイダーの回線業者が共にNTTである場合は、フレッツ回線ということで変更はありません。

一方、前のプロバイダーの回線業者と新しいプロバイダーの回線業者が異なるような場合は、最初に回線の変更の手続きが必要になります。

この場合、前の回線業者に電話して、「事業者変更承諾番号」を発行してもらい、それを新しい回線業者に伝える必要があります。

契約がフレッツ光であれば、NTT東日本もしくはNTT西日本が回線業者となります。

例えば、契約がフレッツ光ではなく、〇〇光というものであれば、プロバイダー自体が回線業者となります。

(2)新しい回線業者及びプロバイダーとの契約を行う

前のプロバイダーに連絡する前に、新しいプロバイダーに電話をして、契約を行うようにします。

ここで注意することは、現在のプロバイダーを解約する時期です。プロバイダーは月末の解約になりますので、新しいプロバイダーと契約する場合は、少なくとも月の前半である必要があります。

また、回線業者については、インターネット接続を切らさないようにプロバイダーを変更したい場合、前の回線業者に対して、「事業者変更承諾番号」をもらうように依頼されると思います。

(3)前の回線業者に事業者変更承諾番号の発行依頼とIPoEの解除と解約の手続きを行います。

回線業者の変更がある場合は、前の回線業者に対して「事業者変更承諾番号」の発行を依頼します。(電話上ですぐに発行してもらえます)

プロバイダーに対しては、現在の接続タイプがIPoEの場合は、IPoEの解除の申請を行います。(必ず解約申請より前にIPoEの解除申請をするようにしてください)

新しいプロバイダーへの移行は最低でも1週間~2週間はかかりますので、月の前半でこのような手続きをすることが望ましいと思われます。

そして、月末での解約を申請します。

(4)新しい回線業者に「事業者変更承諾番号」を伝えます

回線業者としては、NTT東日本やNTT西日本(フレッツ)の場合と、通常のプロバイダーである場合とがあります。

次の回線業者に「事業者変更承諾番号」を伝えてください。

回線業者の変更は通常1週間以内に行なわれるようです。

(5)新しいプロバイダーから契約書類が送付されてきます

新しいプロバイダーからの書類が送られてきたら、ONUに対してプロバイダーの接続IDと接続パスワードを設定します。

(5-1)ONU機器が変更になる場合

ONU機器が変更になる場合は、入れ替えの工事をする人がやってきます。そして、光回線を新しいONU機器に入れ替え、電話の設定などをしてくれると思います。

新しい機器が設置されたら、プロバイダーから送られてきた契約に書かれた接続IDと接続パスワードをONU機器に設定します。

この方法は、ONU機器の背面にあるLANポートに有線LANケーブルを差し込んで、パソコンのLANポートに差し込みます。

もしくは、パソコンに有線LANポートがない場合は、ONUに無線機能があれば、SSIDと無線のパスワードを入れてONUと接続します。

その後、ブラウザ(Edge、Chrome、Firefox、Safariなど)を起動して、アドレス欄に「192.168.1.1」と入力してEnterキーを押します。

※絶対にIEブラウザは使用しないでください。IEには管理画面は対応していません。

そうすると、まず機器へのログインのためのパスワードを設定する画面が表示されます。すでにパスワードが工事の人によって設定されている場合は、この画面は表示されず、ユーザ名とパスワードでログインするようになります。

ユーザ名とパスワードは重要なので、必ず記録しておいてください。

その後、管理画面でプロバイダーの設定をする画面になりますので、プロバイダーの契約書に書いている接続IDと接続パスワードを設定します。

これで設定は完了です。

(5-2)同じONU機器を使う場合(PPPoEが有効の場合)

現在のONUの機器にログインしてください。

ログイン方法は、ブラウザ(Edge、Chrome、Firefox、Safariなど)を起動して、アドレス欄に「192.168.1.1」と入力してEnterキーを押します。

ログインIDとパスワードを入れて、機器の管理画面に入ります。

※絶対にIEブラウザは使用しないでください。IEには管理画面は対応していません。

基本設定の接続先設定のPPPoEのメインセッションを編集して、新しいプロバイダーの接続IDと接続パスワードを入れてください。

機器を再起動して、機器のPPPランプが点灯すれば接続できていることとなります。

(5-3)同じONU機器を使う場合(PPPoEが無効の場合)

管理画面に入ると、以下のようにPPPoEの設定がグレイアウトして、編集できない状態になっていることがあります。

ONU管理画面

この場合は、前のプロバイダーのIPoE接続が解除されていない状態です。

この場合、前のプロバイダーに連絡してIPoE接続の解除を要請するか、じっと待つしか方法がありません。

もう1つの手としては、機器の完全リセットを行なう方法があります。

リセットには管理画面からのリセットと、機器自体のリセットボタンからのリセットの2つの方法がありますが、どちらでも大丈夫です。

ONUとパソコンを有線のLANケーブル、もしくは無線LANで接続して、ブラウザ(Edge、Chrome、Firefox、Safariなど)を起動して、アドレス欄に「192.168.1.1」と入力してEnterキーを押します。

※絶対にIEブラウザは使用しないでください。IEには管理画面は対応していません。

完全リセットを行った場合、最初に管理画面へのログインパスワードの設定画面が出てきます。

そこで、新たなログインパスワードを設定してください。

その後、ログイン画面が出ますので、設定したパスワードでログインしてください。

次に新しいプロバイダーの設定画面が現れますので、そこで新しいプロバイダ名と接続ID、接続パスワードを入れて設定ボタンを押してください。

新しいプロバイダーに一時的に接続されて、PPPランプが点灯しますが、数十秒後には、前のプロバイダーのIPoE接続が有効になるため、PPPランプは消灯して、管理画面のPPPoE設定の画面はグレイアウト状態に戻ります。

この状態では、前のプロバイダーとの接続が継続していますが、いずれ前のプロバイダーのIPoE接続が解除された段階で、入力した新しいプロバイダーの接続IDと接続パスワードが有効化され、PPPoE接続に自動で移行しますので問題ありません。

また、新しいプロバイダーがIPoE接続を提供している場合は、上記のPPPoE接続の状態で1日ほど待つと、自動的にIPoE接続が有効化され、自動で設定が終了します。

この状態では、管理画面のPPPoE設定の画面は、再びグレイアウトされますが、新しいプロバイダーに入れ替わっているので問題ありません。

 

4.PPPoEとIPoEの違いとは?

私自身も久しぶりにプロバイダーを変更したことがキッカケで、PPPoEとIPoEの違いについて初めて勉強しました。

従来からあるインターネット接続形態がPPPoEとなります。自宅や会社にあるONUの機器のLEDを見ていただいて、PPPのLEDが点灯していたら、PPPoE接続ということになります。

一方、インターネット接続は出来ているが、ONUのPPPのLEDが消灯しているような場合は、IPoE接続となります。

新しくプロバイダーに加入した場合、新しいONUのタイプに変更されるケースが多いと思いますが、昔からのONUの場合は、NTTから無料で新しいONUに変更してくれるようなこともあります。

実は、古いONUだと、PPPoEの接続はできるが、IPoEの接続ができないというタイプになっています。

つまり、古いONUの場合は、プロバイダーはIPoE接続に対応しているのに、IPoE接続方式が使えないということになります。

(1)PPPoEとは?

PPPoEは、「PPP over Ethernet」の略で、PPPとは「Point-to-Point Protocol」という略になります。

このPPPというのは、電話回線を使ったインターネット接続方式で、ADSLの時代に普及した方式です。プロバイダーから発行される接続IDと接続パスワードを使ってインターネットに接続する方式です。

このPPPoEの場合、回線業者の持つインターネット終端装置(NTE)を経由することが必須であり、ここでIDとパスワードが認証されてからプロバイダーに接続するという2段階の行程を通る必要があります。

このため、一度に多くのアクセスが回線業者に来ると、NTEでの認証がボトルネックとなって、回線スピードが急激に遅くなるという現象が生じます。

この現象のことを、輻輳(ふくそう)が発生するといいます。

このため、最近はこのような輻輳を生じさせないために新しい接続方式であるIPoE接続に多くのプロバイダーが変更してきています。

(2)IPoEとは?

IPoEとは「IP over Ethernet」の略で、通常のLANと同じような方式でインターネットに接続する方式です。IPoE接続方式では、IPv6と呼ばれるIPアドレスでの接続が基準となりますが、「IPv4 over IPv6」という技術を使って、IPv6の上でIPv4も使用できるようになっています。

IPv4ではIPアドレスを32bitで構成していますが、IPv6では128bitで構成しています。IPv4の場合は約42.9億個のIPアドレスを提供できますが、これでは世界のIPアドレスが枯渇するということで作成されたのがIPv6です。

ちなみに、現在の私のパソコンのローカルのIPアドレスは以下になります。

IPv4 → 192.168.1.4
IPv6 → 2400:4051:5183:ef00:d4ed:ff4a:4c47:998f

IPv6は、すでに多くの機器で採用されていて運用されていますが、このIPv6を標準のIPアドレスとしてネット接続を行っているのが、IPoEになります。

IPoEの場合は、PPPoEのように回線業者側でインターネット終端装置(NTE)を経由して認証を行う必要がありません。直接プロバイダーとONUが接続できるような仕組みになっているので、輻輳(ふくそう)が生じにくく、安定した接続を維持できるようになっています。

このため、IPoEでは多くの人が使う夕方から夜の時間帯でネットスピードが遅くなるといった現象は生じないことになります。

私が体験したことをお話すると、プロバイダーがONUを認識するためには、最初はプロバイダーから提供された接続IDと接続パスワードをONUに設定する必要があります。(この場合、ONU機器をリセットしてから、最初の設定でIDとパスワードを入力します)

そして、前のプロバイダーのIPoEが解除されたと同時に、PPPoEが有効となり、新しいプロバイダー側で認証が行われ、ONUが新しいプロバイダーと接続されます。(この段階で、PPPランプは一時的ですが点灯状態となります)

その後、新しいプロバイダー側でIPoEが自動で有効化され、ONUの設定が自動的に変更されて、IPoE接続に移行していきます。(この段階でPPPランプは消灯することになります)

つまり、現実的にはONU自体をプロバイダーが認識するために、一時的にPPPoEを使用しているということになります。

ただし、一旦PPPoE接続になれば、ONU自体はプロバイダーの支配下に入るので、ユーザー側で接続設定を変更することはできなくなります。

 

5.プロバイダーの移行で注意すること

今のプロバイダーを変更したいと考えたときは、まずは現在の接続のことをよく知ることがまず一歩です。

・プロバイダーはどこなのか?
・回線業者はどこなのか?
・どういう接続プランに入っているのか?
・インターネットの接続料金はいくら払っているのか?
・電話回線は何本あるのか?
・契約のオプションに入っているのか?
・ONUの管理画面へのログインIDとパスワードは何なのか?

このようなことをまずは認識する必要があります。

でも、契約書類もなく、全くわからないという人も多いと思います。

そういう人は、クレジットカードの明細を見て、どのプロバイダーに入っているかを推測してください。

プロバイダーがわかったら、プロバイダーのサポートに電話して相談するのが一番です。契約内容がわからない場合は、サポートで契約内容の再発行をしてもらうこともできます。

新しいプロバイダーに変更するのは、その次のステップになります。

コロナウイルス下で必要となったパソコンとスマホの役割とスキル

コロナの前後で変わったこと

1.コロナウイルスの前と後で変わってきたもの

コロナの下でパソコン教室をずっと営業していて感じることは、以前よりも益々パソコンやスマホが必要になってきたということです。

特に、私自身として感じたのが、これまでスマホだけで生きていけると考えていた人達が、パソコンを買い始めたということです。

これは、会社のテレワークなどで、遠隔で仕事する場合には、パソコンでないと太刀打ちできないということがわかったからだと思います。

ただ、ここにきて必要となってきたパソコンのスキルは、従来型のソフトを使う能力というようなものとは異なり、ネットワークを介したファイルの管理や、遠隔という環境の中で、どのように仕事を効率的に行っていくかという「仕事の構成力」といったものになってきています。

当然ですが、多くのアプリや、それにかかわるネットワークの理解などは必要なのですが、無駄のない仕事のやり方を自分の頭で考えながら、会社のシステムの限界と戦ってゆくというようなサバイバル的な能力が必要になってきているということだと思うのです。

 

2.会社のセキュリティやシステムとの戦い

日本の会社は、旧来型の非常に古い考え方に支配されており、紙ベースの書類を作成することや、保管することが仕事であり、それと並行してローカルサーバーやクラウドサーバーなどのITの利用を促進しています。

このため、紙ベースの情報とオンラインベースの情報が入り交じり、情報としての統一性が全くない状態で、多くの会社では仕事をしています。

日本の多くの会社で見られる現象として、それぞれのデータは、個々のコンピュータの中ではエクセルファイルとしてまとめられているけれども、サーバーの中にあるデータベースとの情報とは絶えず差異が生じており、その情報の差異を埋めるために多くの社員が残業をしているという変な構造になっています。

つまり、個々のデータと、サーバー内のデータベースが並列して存在している状況を放置している状態がずっと続いているということです。

さらに、サーバー内のデータベースについても、部署が変われば別々のデータベースになっており、会社全体としての包括的なデータベースが構築されていないというような状況になっています。

このような不完全なIT化の中で、テレワークをしているわけですから、当然仕事は制限され、十分な成果を発揮できないというジレンマに陥っていることがとても多いように見受けられます。

加えて、テレワークを想定していない情報セキュリティシステムのために、複雑なネットワークを介した遠隔操作は、ネットワークスピードを低下させており、まともなネット環境の中で仕事ができるようになっていません。

 

3.コロナ下で必要とされるパソコンとネットワーク機器のスペック

今回、多くの方がテレワークでわかったことは、遅いネットワークスピードでは仕事はできないということです。

クラウドサーバーの場合、一見して便利そうに見えますが、多くの社員が一斉にアクセスすると、クラウドサーバー自体のアクセススピードが低下して、フォルダを開くだけで多くの無駄な時間が必要になったりしています。

また、クラウドサーバーへの接続は、セキュリティ上、権限を与えられたコンピュータからしかできないように制限されているので、会社所有のパソコンに限定されることと、権限のレベルにより出来ないことが多いと考えられます。

これに対して、リモート接続では、通常使っている会社のパソコンに1対1でアクセスして、会社のパソコンの画面を手元のパソコンで操作することができるので、環境も変わらず仕事の効率を高めることができます。

ただ、リモート接続のタイプによっては、ネットワーク機器の性能が低いと、接続が切れたり、再接続ができなかったりと問題もあります。

また、手元で操作するパソコンのスペックが低いと画面を表示するスピードが遅くなり、非効率となります。

このように、ネットを介して仕事をする場合は、パソコンの性能や、会社にあるネットワーク機器の性能により、大きく影響を受けることになります。

 

4.パソコンとスマホの連携で仕事をする

一方、スマホについても、コロナ下で様々な仕事を効率化するためのアプリが開発されてきています。

スマホがパソコンより優れている点は、写真を撮影して、それをネットワーク上にすぐに配信できるという点です。

これまで、紙ベースのものを相手に送るような場合は、プリンタや複合機で紙をスキャンしてPDFや画像ファイルとして、メールで添付して送るという必要がありました。

しかし、スマホの場合は、写真や動画に記録できることはもちろん、スキャン機能をもつアプリなども出てきており、簡単に情報の共有ができるようになってきています。

ここで重要になってくるのが、パソコンとスマホの両方に存在しているようなアプリです。

(1)情報やファイルを共有するためのアプリ

・OneDrive
・Google Drive
・DropBox

(2)遠隔でのコミュニケーションのためのアプリ

・Zoom
・Microsoft Teams
・Google Meet

(3)スマホの種類によらず使えるアプリ

・Gmail
・Google Photo
・Google Calendar
・Evernote ←無料は2つのデバイスまで

また、スマホ独自のアプリの中で仕事に使えるソフトがあります。

(4)画像をPDF化するアプリ

・Office Lens
・Adobe Scan ←店長お薦めです

これらのアプリを使って取得したデータをパソコンと共有するとことで、より早く仕事の材料をパソコンに取り込むことができます。

最終的には、パソコンでまとめて形にすることで、共有の資産になっていきます。

 

5.データベースと上級エクセルのスキルがこれから必要になる

上にも書きましたが、テレワークに限らず仕事の効率を上げたり、仕事の見える化を行うためには、社内のデータの一元化を実現していく必要があります。

ただし、実際のデータはパソコンで入力していくものなので、個々のデータを統合して統一的なデータベースをリアルタイムで構築していくような仕組みを作ることが最も合理的です。

これまでのエクセルから卒業して、データベースを考慮に入れたデータ構造を持つエクセルファイルの作成が最も必要なことだと思われます。

同時に、これまでの情報セキュリティの在り方を見直して、効率的で理解しやすいセキュリティの仕組みを作ることも大切です。

そして、そのための第一歩しては、社内のペーパーレス化と、ファイルの保管、ファイルの維持・廃棄をどのようにするかを考えることだと思います。

個人のレベルとしても、今後は上級エクセルとデータベースがわかる人材が増えていくことが必要だと思われます。

世の中ではAIという言葉が頻繁に出てきますが、データベースなくしてAIは存在できませんので、まずはしっかりしたデータベースを作ることが大切となります。

 

6.コロナ下で必要なってきた動画作成スキル

最近は、新しい仕事の形として、動画作成のスキルが求められてきています。

これは、ユーチューバーということではなくて、従来の仕事の延長線上に動画を使ったサービスを始めていくという意味です。

これまでは、イラストや文字を使って、スライドを作るというパワーポイント的なものが主流だったと思いますが、ここに来て、動画でより分かりやすく広まりやすい形のものを作ることが求められてきているようです。

動画の作成は一朝一夕で覚えられるものではなくて、計画→撮影→編集という流れで作成する必要があります。

最近は、スマホを使った撮影が最も簡単でいいのですが、問題は撮影した動画をパソコンに移して編集ソフトで編集していく部分です。

Macパソコンでは、「iMovie」というソフト、Windowsでは、「フィモーラ(Filmora)」というソフトが人気があります。

編集ソフトは簡単なほどいいのですが、いかに早く編集して、わかりやすいものを作るかという部分が最も大変な部分です。

いずれにしても、Youtubeなどにアップして見せるか、ホームページなどに組み込んで見せるかが、最終的な形になると思います。

 

7.個人として何ができるかを考える

コロナ下で、私達は制限された日常を送っていますが、少しづつですが、それぞれの個人が新しい何かを模索しているように感じます。

特に、芸術関係(演劇、音楽など)の方は、多くの模索を行っている最中だと思います。

個人としての仕事の仕方や、会社としてのサービスの在り方などが変化してゆく時代なのかもしれません。

ノコテック・ラボも、オンラインレッスンなども行っておりますが、遠隔で教えるということの難しさも感じています。(教えるという効率は落ちます)

やはり、動画などで配信した方が、より多くの方に届くし何度でも見れるので、今後はそちらの方にも力を入れていきたいと考えています。

また、ネット上の便利なツールを使うことで、不可能と思っていたことが実現できたりすることもあるので、これから出てくる様々なツールをいち早く試しながら、皆さんに紹介できたらと思っています。

固定概念にとらわれず、何事も、まずは、やってみてから考えるということが、今の私達に必要なことだと思います。