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NTT東日本-IPA「シン・テレワークシステム」を無料で使おう!

新型コロナウイルスの感染対策として多くの会社では、テレワークが普及してきています。

2020年4月21日に、NTT東日本とIPA(独立行政法人情報処理推進機構)は、コロナウイルス対策として新たに「シン・テレワークシステム」を公開し、2020年10月31日まで、無償でこのシステムを提供することを発表しました。

つまり、私達はこのテレワークシステムを約半年間無料で使用できるのです。

テレワークをしたいが、会社にテレワークシステムやクラウドシステムがないという方は、この「シン・テレワークシステム」を使うことができます。

巨大なネットワークインフラを持つNTT東日本と日本のITセキュリティを担当するIPAが作ったテレワークシステムですが、これは「実証実験」ということでソフト自体はベータ版として提供されています。

ベータ版というのは開発中ということですが、使ってみたところ十分に使える性能がありますので、安心して使用できると思います。

ただし、ベータ版の宿命として、バージョンアップが随時行われますので、最新のソフトウェアをダウンロードして使用するようにしてください。

なお、本システムはWindows専用です。Macには対応していません。

 

1.「シン」は「新」ではなく、「Thin」という意味です。

「シン」という言葉ですが、「シンクライアント」という意味から来ています。

私も詳しくはないので、詳しくは以下のページを見てください。

シンクライアント製品紹介|種類・デスクトップ環境も徹底比較

要するに、ホスト側のパソコンにリモートで接続して、ホスト側のパソコン画面だけですべて作業し、作業ファイルはクライアント側のパソコンには一切ダウンロードさせないというようなシステムであるということです。

 

2.「シン・テレワークシステム」のダウンロード

以下のページから、ソフトをダウンロードできます。

https://business.ntt-east.co.jp/service/thintelework-system/

NTT東日本-IPA「シン・テレワークシステム」

上記ページの「ダウンロード」というメニューをクリックします。

シンテレワークシステム ダウンロード

ソフトには、以下の3つのタイプがあります。

(1)サーバー (共有機能有効版) + サーバー (共有機能無効版) + クライアント のセット

(2)サーバー (共有機能無効版) + クライアント のセット

(3)クライアントソフトウェアのみが入っている ZIP ファイル

通常は、(1)のすべて入っているセットものをダウンロードするのがいいと思います。

共有機能有効版と共有機能無効版の違いは、テレワーク上で会社のパソコン内のファイルの持ち出しができるのが共有機能有効版で、持ち出しが出来ないのが共有機能無効版です。

会社側のセキュリティポリシーに従ってどちらのソフトを選ぶかは選択するようになります。

 

3.サーバー側のパソコン(会社にあるパソコン)へのインストール

まず、「サーバー (共有機能有効版) + サーバー (共有機能無効版) + クライアント のセット」をダウンロードしたファイルをダブルクリックします。

シン・テレワークシステム サーバー側へのインストール

次へボタンを押します。

シン・テレワークシステム サーバー側へのインストール

ここでは、「シン・テレワークシステム サーバー(共有機能無効版)を選択して、次へボタンを押します。

シン・テレワークシステム サーバー側へのインストール

使用条件を読んで、次へボタンを押します。

シン・テレワークシステム サーバー側へのインストール

重要なお知らせを読んで、次へボタンを押します。

シン・テレワークシステム サーバー側へのインストール

ここでは、インストール先を選択して、次へボタンを押します。このソフトの場合、ユーザーアカウントの領域にインストールが行われるようです。

シン・テレワークシステム サーバー側へのインストール

次へボタンを押すとインストールが実行されます。

シン・テレワークシステム サーバー側へのインストール

いわゆるUAC(ユーザーアカウント制御)の確認画面が、リモート中に出ないように設定しましたという確認ですので、OKボタンを押します。

シン・テレワークシステム サーバー側へのインストール

セットアップが完了しましたという画面です。そのまま完了ボタンを押すと、初期設定の画面が出てきます。

シン・テレワークシステム サーバー側へのインストール

まず最初に、リモートアクセス用のパスワードの設定を行ってくださいという画面が出てきますので、ここでは「パスワードを今すぐ設定する」というボタンを押します。

シン・テレワークシステム サーバー側へのインストール

セキュリティ設定の画面となりますので、パスワードを設定してください。パスワードはクライアント側のパソコンからサーバー側(ホスト側)のパソコンに接続するときに入力するものです。忘れないようにメモを取ってください。設定したらOKボタンを押します。

シン・テレワークシステム サーバー側へのインストール

これが、サーバー側の設定画面になります。

コンピュータIDは自動で設定されていますが、自分で好きな名称に変更することもできます。(そのままでも大丈夫です)

「セキュリティ設定ボタン」を押すと、パスワードを設定(再設定)できます。

「動作設定ボタン」を押すと、以下の画面になります。

シン・テレワークシステム サーバー側へのインストール

特に変更する必要はないと思います。

「設定用パスワードの設定」ボタンを押すと、以下の画面になります。

シン・テレワークシステム サーバー側へのインストール

この画面では、本設定画面自身を起動するためのパスワードを設定することができます。外部からアクセスされて、設定を変えられる危険性がある場合は、パスワードを設定しておいたほうが安全です。パスワードを設定する場合は、必ずメモしておいてください。

設定は以上です。設定画面の「閉じる」ボタンで閉じてください。

この「シン・テレワーク サーバー設定」は、スタートメニューの中に設定されていますし、デスクトップ上にもショートカットが生成されています。

シン・テレワークシステム サーバー側へのインストール

上の図は、スタートメニューの中のソフトの表示です。この中には、このソフトをアンインストールするためのメニューも含まれています。

 

4.クライアント側のパソコン(家で作業するパソコン)へのインストール

まず、「サーバー (共有機能有効版) + サーバー (共有機能無効版) + クライアント のセット」をダウンロードしたファイルをダブルクリックします。

シン・テレワークシステム クライアント側へのインストール

次へボタンを押します。

シン・テレワークシステム クライアント側へのインストール

「シン・テレワークシステム クライアント」を選択して、次へボタンを押します。

シン・テレワークシステム クライアント側へのインストール

使用条件を読んで、次へボタンを押します。

シン・テレワークシステム クライアント側へのインストール

重要なお知らせを読んで、次へボタンを押します。

シン・テレワークシステム クライアント側へのインストール

インストール場所は、Program Filesの中になります。そのままでいいので、次へボタンを押します。

シン・テレワークシステム クライアント側へのインストール

次へボタンを押すとインストールが開始されます。

シン・テレワークシステム クライアント側へのインストール

無事にインストールが完了したら、完了ボタンを押します。完了ボタンを押すと、クライアントソフトが起動します。

シン・テレワークシステム クライアント側へのインストール

これが、クライアントソフトの起動した画面です。

サーバー側で設定された「コンピュータID」を入力して、「接続」ボタンを押します。

シン・テレワークシステム クライアント側へのインストール

次にパスワードを求められますので、サーバー側で設定したパスワードを入力して、OKボタンを押します。

シン・テレワークシステム クライアント側へのインストール

サーバー側のパソコンに接続が成功すると、上の図のような画面が出てきますのでOKボタンを押します。

そうすると、サーバー側のパソコンの画面が、クライアント側の画面に表示され、リモート操作ができるようになります。

 

5.このシステムを使用する際のポイントについて

(1)サーバー側のパソコンは、常時ONでなければなりません

サーバー側のパソコン(会社のパソコン)にクライアント側のパソコン(家にあるパソコン)がアクセスするためには、サーバー側のパソコンが常にONでなければなりません。

もし、サーバー側のパソコンが、シャットダウンされたときには、完全にアクセスすることができなくなります。

さらに、サーバー側のパソコンが再起動した場合も、起動時の初期画面は、Windows10の場合は、ロック画面となっており、さらにロック画面の先には、Windows10へのログインの画面があります。

このシン・テレワークシステムは、アカウントにログインしない状態では起動することができませんので、ロック画面やログイン画面の状態では、クライアント側からはアクセスすることができません。

つまり、再起動してしまうと、クライアント側からアクセスすることが出来なくなるということです。

※今後、バージョンアップによって、Windowsのサービスとして本ソフトがインストールすることができるようになれば、上記の問題は解決するのかもしれません。

また、サーバー側のパソコンにおいては、以下のような環境にすることが賢明だと思われます。

  • スクリーンセーバーを無効化する
  • スリープをしないように設定する
  • Windows Updateを7日間更新を一時停止にする(設定画面で)

Windows Updateについては、再起動が必須のアップデートがあるため、一時停止しておいたほうがいいと思われます。

ただし、Windows Updateは重要ですので、たまに会社に行って、パソコンの更新作業を行うことが望ましいと思われます。

 

(2)サーバー側のパソコンとクライアント側のパソコンの画面解像度が異なる場合は、画面解像度の調整が必要です。

会社のパソコンがデスクトップのため、解像度が高いことが多いと思います。

家で使用するパソコンがノートパソコンの場合、クライアント側でサーバー側の画面を見た場合、全体を表示することができなく、画面のスクロールが必要になることがあります。

そこで、クライアント側でサーバー側の画面を表示した際に、サーバー側のデスクトップを右クリックして、ディスプレイ設定を選択し、クライアント側のディスプレイ解像度と同じ解像度にしておくことが大切です。

サーバー側の画面が表示されたときに、一番上には以下の図のようなツールバーが表示されています。

シン・テレワークシステム ツールバー

このツールバーの一番左にあるのが、「接続設定の変更」ボタンです。

このボタンを押すと、以下のような画面が表示されます。

シン・テレワークシステム 接続設定の変更

サーバー側のパソコンの画面解像度をクライアント側のパソコンの画面解像度に合わせた後に、この接続設定の画面に入って、表示の縮尺%を87%に設定すると、サーバー側の画面が、ピッタリとクライアント側の画面に入るようになります。

 

6.サーバー側のパソコンが再起動しても使えるようにする方法

本システムの問題点の1つが、サーバー側のパソコンが再起動した際に、クライアント側からの接続ができなくなるという点です。

この問題を解決するためには以下の2つの点を解決する必要があります。

(1)画面ロックをしないように設定する。

Windows10のパソコンでは、再起動時の初期画面で綺麗な写真が表示されていますが、これは画面がロックされている状態です。この画面を1回クリックするとログイン画面に行きます。

この画面ロックが起こると、クライアント側からアクセスができなくなります。

この画面ロックをオフにするためには、以下のページの方法でレジストリの設定を変更する必要があります。(それほど難しくはありませんが、慎重に行ってください)

Windows10 ロック画面を完全に無効化して、すばやくサインイン

 

(2)ログイン画面を表示させずに自動ログインに設定する

さらに、ログイン画面についても、同様にクライアント側からアクセスできない状態となりますので、ログイン画面を表示させないで、自動的にログインさせるように設定を変更する必要があります。

この自動ログインの設定は、以下のページを参照してください。

Windows10 自動ログイン 起動時のパスワード入力を省略

 

上記の2つの設定をすることで、サーバー側のパソコンを再起動しても、クライアント側のパソコンからアクセスできるようになります。

ただし、セキュリティの面を考えると不安もありますので、注意して運用するようにしてください。

 

7.テレワークシステムで大切なこと

本シン・テレワークシステムは、2020年10月31日までは無料で使用することができます。

この無料の期間はソフトの実証実験の段階であるため、たえずソフトのバージョンアップがなされます。

新しいバージョンが出たら、古いバージョンのソフトを削除して、新しいバージョンのソフトをインストールするようにしましょう。

恐らく、どんどん機能の追加が行われてくると思います。

 

テレワークのやり方としては、

・今回のようにリモートで会社にある自分のパソコンと接続する方法

・ゼロ・クライアントのパソコンを使って仮想化したデスクトップで作業する方法

・クラウドシステムを利用して、手持ちのパソコンからデータにアクセスする方法

・VPNソフトを利用して、会社のサーバーの中にあるデータにアクセスする方法

・パスワードロックをしたUSBメモリにデータを入れて、家に持って帰って作業する方法

・会社のノートパソコンを自宅に持って帰って作業する方法

など様々な方法があると思います。中にはあまりお勧めできない方法もあるかと思いますが、数人でやっている会社と大企業では、当然やり方も変わっていいと思います。

それぞれの会社ごとに適した方法を工夫して作っていくことで、テレワークは可能だと思います。

テレワークで大切なことは、会社の中でいつも行っているような仕事のやり方はできないということです。ですから、上司の方はテレワークで無理な要求を部下にすることは絶対にやめてください。

むしろ、仕事の効率化をするために、無駄な仕事をできるだけ省いて、本質的な部分だけに集中して仕事をすることが大切です。

そうすることで、本来の働き方改革につながっていくのではないかと思います。

Googleが作った子供のためのプログラミング教材です!

本日(2020/4/27)のGoogleのトップページのGoogleのロゴをたまたまクリックしたら、子供のためのプログラミング学習に最適の教材が出てきたので紹介することにしました。

子供のためのプログラミングは、「Scratch」という言語を使ってプログラムの部品をドラッグしながら、模式的にプログラムを作っていくというものです。

思考力と論理的な考え方を養うということが目的だと思います。

下の画像をクリックすると、新しい画面になりますので、中央の開始ボタンを押してください。

子供のためのプログラミング教材

このプログラミング教材の使い方ですが、プログラムの部品が4つあります。
(この部品は一番下に出てきます)

(1)前に進む
(2)左に回転
(3)右に回転
(4)動作を4回繰り返すための部品

ウサギさんがニンジンをとっていくゲームなのですが、プログラムの順番を考えて、上記の4つの部品を用意された枠の中にドラッグすることでプログラムを作っていきます。

プログラムが出来たら再生ボタンを押すと、ウサギさんが動いてニンジンをとっていきます。すべてのニンジンがとれるプログラムを作る必要があります。

失敗しても何度もできますし、時間制限はありません。

最初は簡単ですが、だんだん難しくなってきます。(6面あります)

全部クリアできれば、プログラムの基礎が身に付きます。

ポイントは、(4)の動作を4回繰り返す部品をうまくつかって、より効率的なプログラミングができるかどうかという点です。

ちなみに、(4)の部品を2重にして使うこともできます。

最初は大人でもかなり難しいと思いますが、学校のプログラミング教材として最適なサンプルだと思います。

是非、みなさんチャレンジしてください。

パソコンのスキルとプログラミング教育

最近では、小学校でプログラミングの授業が始まるというようなニュースもありますが、果たして小学校でそのような授業が必要なものなのか?と疑問に思っている人も多いのではないでしょうか?

長年、パソコン教室で大人の方を教えているのですが、若い時にパソコンが存在していなかった世代から、子供の時からパソコンがあった世代まで、幅広くお教えしていて共通して感じることがあります。

それは、パソコンが苦手だと感じている人は、世代に関係なく、自分が自由に使える「自分のパソコン」を長らく持っていなかったという人たちか、手元にはあったのだけど、ほとんど使うことがなかったという人たちです。

逆に言えば、絶えず携帯していつでも手元で見れるスマホは、他人のスマホではなく自分のスマホを持っているはずです。それと同じように、いつでも使える自分のパソコンを手元に持っていれば、おのずと使っていたはずなのです。

パソコンスキル向上

 

1.要は手元にいつでもあるかどうかです

道具というものは、いつも手に持って使っていれば、手に馴染むし、使い勝手もよくなります。

つまり、いい道具を手に入れることが最も大切なことです。

昔のパソコンは、デスクトップパソコンが主流であり、持ち歩くことは不可能でしたが、今や持ち歩けるくらいの軽いノートパソコンが主流となっています。

もちろん、画面を見たり簡単な入力だけであれば、タブレットでもかまいませんが、やはり様々な高度なソフトウェアを使うためには、パソコンである必要があります。

しかしながら、パソコンには道具として決定的な欠点があります。

 

2.パソコンは時々不調におちいることがあります

昨日まで、順調に動いていたパソコンが、今日になって突然変調をきたすことがあります。

それは、いろんな外的要因が考えられます。

1つはアップデートです。OSのアップデートやソフトウェアのアップデートが原因で、何かが変化しておかしくなるということがあります。

2つ目は、アドウェア(ウイルスやそれに準じる悪意のあるプログラム)が勝手に土足でパソコンに入って来ようとすることです。

3つ目は、スパムメールや詐欺サイトにより騙される危険性です。

そして、最後の4つ目は、使っている人が、使い方を誤ってパソコンを不調にさせる危険性です。

要するに、すごく気を付けて使わないと不調をきたす道具なのです。

冷蔵庫や洗濯機みたいに、何も考えないでも10年は使えるというような道具ではないのです。

 

3.つまり日々刻刻と変化する道具なのです

パソコンは、毎日毎日少しづつ自分自身を変化させている道具なのです。

このような道具は、他にはあまり例がない道具なのですが、ある意味で可能性は無限大と言っても過言ではありません。

パソコンは、1970年代に生まれましたが、ほぼ50年の歴史の中で飛躍的に進化して今のパソコンになっています。さらにこれからも飛躍的に進化していくことは間違いありません。

パソコンとインターネットは、今後も大きく変化して、私たちの生活にかかわってくることになると思います。

 

4.パソコンは学ぶものではなく、使うものです

パソコンは「使ってなんぼ」の道具です。自分が使えるようになればなるほど、道具の価値が上がってきます。

自分なりに工夫して、パソコンを使い込むことが大切です。

自分自身で工夫してパソコンを使うことで、逆にパソコンを自分の能力の一部として使うことができるようになります。

例えて言えば、脳の機能の中にパソコン機能が組み込まれてくる感覚です。

それは決してデジタル的な感覚ではなく、むしろアナログ的な感覚に近いと思います。

一方、不安定な道具ではありますが、その道具のクセをよく知り、ご機嫌をとりながら使いこなすということも大切な能力の一つです。

 

5.パソコンのスキルの向上のために

パソコンスキルを高めるために、私たちは何から取り組めばいいのでしょうか?

それは、まず愛すべき「自分のパソコン」を手に入れることです。

それは新品のパソコンでなくても構いません。安い中古のパソコンでもいいのです。

そして、そのパソコンをガンガン使い込むことです。何に使うのかを考えるのは、自分の頭で考える必要があります。

パソコンを買えば何かを得られるわけではなく、これから得られる何かを想像することが一番大切なことなのです。

ネットから情報をとることも必要ですが、何よりも自分の頭でたえず想像することで、パソコンに慣れていくと思います。

知らない用語や英語のエラーなどに出くわすこともあります。

完璧に理解できなくても前に進むことと、はじめて遭遇することであっても前に進むことと、失敗を恐れないこと、そして偏見を持たないことが大切です。

いろんな困難にも日々出会いますが、すべてパソコンの経験を高めることにつながります。

そして、壊すくらいに使い込んだ時に、見えてくる世界があります。
(私の場合は、壊してしまって何度もリカバリーしたことがあります。一晩に5回のリカバリーをしたこともあります。)

そこからは、変化にも対応できるようなスキルがついてくると思います。

 

6.プログラムが、いずれ製造業になります

コンピュータを深く知ってくると、プログラムの素晴らしい世界が見えてきます。

プログラムというのは、単にコードを書くというような作業ではなくて、モノ作り全般にかかわる設計をするということです。

設計をするためには、モノをよく知ることが必要ですので、多くの知識や経験が必要になることもあります。

パソコンの初心者であっても、多くの知識や経験をこれまでしてきた人であれば、このようなことがプログラムで組めればというアイデアを生み出すことが可能です。そういうアイデアを形にしてゆくのがプログラムなのです。

現在のプログラムは、ゼロから作成するというようなものではなくて、すでにある部品を組み合わせながら、大きな製品にしてゆくという流れになっています。

これは、海外からの部品を組み合わせて製品を作っている製造業と似ています。

IT会社も、昔からの資産と新しい部品を組み合わせて新しい製品やサービスを製造しているのです。

つまり、プログラムは新しい製造業と言えます。

ただし、通常の製造業と異なる点もあります。それは、プログラムは直接は目に見えない部分があるということです。そのために、技術の評価や継承がとても難しくなっています。

このようなことから、プログラムを作る場合には、その構造や仕様を目に見える形で残すドキュメントが最も重要になります。

プログラミングの教育は、PDCAサイクルを学ぶことであり、目に見えない部分を可視化するための設計図を作る訓練だと思うのです。

※PDCAサイクル(PDCA cycle、plan-do-check-act cycle)は、生産技術における品質管理などの継続的改善手法。

WordPressを始める時に知っておいてほしいこと

最近は、多くの方がホームページやブログを始めたいと考えているようです。

昔であれば、ホームページビルダーやDreamWeaverなどのソフトを利用してホームページを作成していたのですが、現在のホームページはとても複雑になっており、HTMLやCSS、さらには、javascriptやjQuery、そしてPHPまで理解していないと十分な機能を持つホームページが作れないということになってきているのです。

そこで、近年では深い知識がなくてもホームページやブログが作成できるWordPressが主流になってきています。

WordPress自体の歴史は、結構古くて2003年に開発されたプログラムなのですが、日本ではレンタルサーバーを借りると、簡単にインストールできるようになって、2010年くらいからだんだんと使われるようになってきました。

ここ2,3年は、ホームページはWordPressで作るのがあたりまえというくらい主流になってきています。

基本的には、無料であるということと、デザインテンプレートが豊富に用意されているということで、気軽に始められるようになっています。

 

1.WordPressの使用方法には2つの方法があります

実は、無料で始められるWordPressというものがあります。
それは、WordPress.comというサイトです。

WordPress.com 無料で作成できるワードプレス

このサイトは、Wordpressの会社が運営するサイトで、ここでログインすることで無料でWordPressを始めることができます。ただし、無料のプランでは、機能的には限られているので、一時的なホームページを作るような場合にはいいのですが、本格的なホームページには向いていません。

上記のサイトでは、有料のプランや独自ドメインを割り当てるプランも用意されていますが、一般的には、以下に示すレンタルサーバーを利用する場合が一般的です。

一方、レンタルサーバーにインストールして使用するWordPressがあります。
こちらも無料でダウンロードすることができます。

Wordpress ダウンロード

 

といっても、最近のレンタルサーバーでは、WordPressのインストールは簡単に行えるようになっており、わざわざ自分でダウンロードして来なくてもいいようになっています。

レンタルサーバーで、WordPressが使用できる契約プランを選べば、すぐにWordPressをインストールして始めることができます。

 

2.WordPressとはどんなプログラムなのか?

簡単に言えば、ブラウザ上でホームページのデザインを決めたり、内容を書いたりできるというサーバー側のソフトです。

ブラウザ上でコンテンツを管理できるということから、一般的にこのようなソフトはCMS(Contents Management System)とも言われています。

つまり、特別なホームページ作成ソフトを購入しなくても、インターネットだけがあれば、記事も書けるし、デザインもできるというものです。

使う人にとっては、簡単この上ないというソフトなのですが、実際のプログラムはとても複雑な構造になっています。

WordPressの基本的なプログラムはPHPというプログラム言語で書かれており、書かれた記事の内容はMySQLというデータベースに格納されています。

また、デザイン自体をつかさどる部分は、テーマと呼ばれ、数多くのテーマから選択して使うことができます。テーマ(外観のデザイン)は、自由に変更できるようになっています。

さらに、付加的なプログラムを随時追加できるようになっており、これらはプラグインと呼ばれ、WordPressに特別な機能を追加できるようになっています。

コンテンツに使用する写真などは、随時アップデートして使う形で、メディアと呼ばれる場所に保存されるようになっています。

つまり、WordPressは以下のような構成になっています。

  • WordPressプログラム本体(サーバー上で動くソフト)
  • MySQLデータベース(データの格納先)
  • テーマ(外観のデザインのプログラム)
  • プラグイン(付加的プログラム)
  • メディア(アップした写真やイラスト)

これらのものが、サーバー上で組み合わされて動いているのがWordPressというものです。

 

3.WordPressは、固定ページと記事ページの2種類で構成されます

WordPressでコンテンツを追加する場合、固定ページと記事ページの2種類のページをそれぞれ作成できます。

固定ページというのは、一般的にいうと従来のホームページにあるようなメニューから選んで表示するようなページのことです。

記事ページというのは、いわゆるブログ記事のようなもので、記事を追加していくと、古い記事は下に行き、新しい記事は上に追加されるというものです。

ブログとしてWordPressを使いたいという人は、記事ページだけを追加していけばいいということになります。

ホームページとしてWordPressを使いたいという人は、固定ページを主軸にして作成して、その脇に記事ページ(ブログ)を配置するといったことになると思います。

固定ページも、記事ページも編集方法は全く同じなのですが、記事ページには、カテゴリーという分類分けを追加できるようになっていて、カテゴリーごとにまとめて表示できるような機能もあります。

WordPressのトップページ(フロントページ)は、通常は記事が順番に並んでいる記事一覧ページなのですが、設定を変えることで、トップページを固定ページにすることができます。

ホームページとして運用したい方は、固定ページをトップページ(フロントページ)として設定することで、よりホームページらしくなります。

 

4.WordPressを使う長所と短所について

とてもありがたいWordPressなのですが、良い点と悪い点がそれぞれあります。使う上でこれらの点を十分に理解しておく必要があります。

<良い点>

なんといっても、ブラウザで操作できるので、どこでも作業できるという点です。パソコン、スマホ、どちらからでも内容を編集することができます。

プラグインのプログラムを入れることで、通常は難しい機能を簡単に付加することができます。例えば、記事編集ツール、SNSとのリンク、SEO対策、お問い合わせフォーム、スライドショー、ギャラリーなどの追加ができます。

パソコンとスマホの両方に対応するデザインとなっています。画面のサイズに応じてデザインが変化するようになっており、どんなデバイスであってもホームページやブログが無理なく表示されます。

記事やページの追加が簡単で、多くのページを簡単に増やしていけることから、SEO対策の点で優位に立てる可能性があります。

Facebook、Twitter、Instagramなどとの連携ができることで、SNSとホームページの相互リンクを行うことができ、効率的なサイト運営ができます。

<悪い点>

何よりも使っていて感じるのが、更新が多すぎるということです。WordPress本体プログラムの更新、プラグインの更新、テーマの更新などが頻繁にきます。これらの更新をしていないと不具合が生じることがあり、非常に手間がかかります。

簡単と言われるのは、内容の文章や写真を入れるところだけで、デザインのカスタマイズになると、かなり高度な知識が必要になることもあります。特にHTMLやCSSの知識がないと、自分の意図したデザインにすることができません。

サーバーとWordPressの間でも、不具合が生じることがあります。WordPressはPHPというプログラム言語で書かれているのですが、このPHPのバージョンの更新がサーバー側で必要になることがあります。PHPの更新をしないとWordPressの更新ができなかったり、PHPの更新によりWordPressに不具合が生じて壊れてしまうこともあります。(サイトが見えなくなってしまうこともあります)

WordPressの管理画面へのログインは、IDとパスワードが必要です。これらの情報を失うと記事の投稿や変更ができなくなります。また、サイトアドレスやWordPressのインストール先のアドレスを勝手に変更すると、管理画面に入れなくなることがあります。

ホームページをリニューアルする場合、現在のWordPressを運用しながら、新しいWordPressをサーバーにインストールして、それをリニューアル用のWordPressとして構築した後、サイトを入れ替えていくような場合、レンタルしているサーバによっては非常に難しい操作や困難な状況になることがあります。

 

5.WordPressを運用するためのサーバー

まず、最初に必要なことは、WordPressにとって安全なサーバーを選ぶことです。

一般の人がレンタルサーバーを選ぶ場合、以下の3つのサーバーが候補となると思います。

(1)ロリポップサーバー
(2)さくらインターネットサーバー
(3)Xserver

これらのサーバーは、個人や会社のホームページを作成する上で、コスト的にも十分にリーズナブルな価格となっております。

しかし、サーバーを選ぶ基準は価格だけではありません。むしろ、レンタルする人のレベルに合わせて、適切なサーバーを選ぶことが大切です。

サーバーはどこでも同じではなく、サーバーの特徴を知ってから契約するのが望ましいと思います。

 

(1)初めての方、悩みたくない人は「ロリポップサーバー」です。

ロリポップサーバーの特徴は契約プランのわかりやすさと、操作のわかりやすさです。また、名前のロリポップというちょっと軽いノリとは違って、その機能面についても、かなりの性能を持っているサーバーです。

ロリポップサーバー

サーバーが初めてという方や、サーバーで悩みたくないという方は、ロリポップサーバーを選んでください。

特に、セキュリティーの設定の簡単さやWordpressのインストールの簡単さ、ドメイン割り当ての簡単さ、PHP設定の柔軟性など、他のサーバーとは比較にならないほど使いやすさを追求しています。

ロリポップサーバーで独自ドメインを取得する場合は、同じ系列のムームードメインがとても便利です。ムームードメインは昔からあるドメイン会社であり、日本で最も使われているドメイン会社でもあります。

ロリポップサーバーは、IT系の巨大グループ会社であるGMOの中核会社であるGMOペパボ株式会社が運営しています。ロリポップサーバー自体は2001年に始まった歴史のあるサーバーです。

この会社は、ロリポップよりも上位のサーバーとしてヘテムルサーバーも提供しています。

 

(2)低価格から高機能までのプランを持つのが「さくらインターネットサーバー」です。

さくらインターネットの特徴は、低価格のプランから、VPSサーバー、専用サーバーまで、非常に幅の広いプランを持つことです。

さくらインターネットサーバー

とくに、VPSサーバーについては、低価格でありながら、サーバー上級者にとっても十分な性能を独自に設定できるようになっています。

低価格のプランは、魅力的ではありますが、初心者にとってはコントロールパネルが分かりにくい点や、WordPressのインストールなどについても難しい部分があります。(現在、新しいコントロールパネルへの移行中です)

基本的には、サーバーのことがある程度わかっている方にお薦めのサーバーですので、初心者には少し難しいと思います

さくらインターネットサーバーは、1996年設立の伝統のあるサーバー会社です。

信頼性の高いサーバー会社ですので、安心して使用できます。

 

(3)Xserverは、サーバーの速度にこだわったサーバーです。

Xserverは、WordPressの表示速度が速いということで、5、6年ほど前からだんだんとメジャーになってきたサーバーです。

Xserver

サーバー料金は、ロリポップやさくらインターネットよりも高めとなっています。

簡単に言えば、初心者向きのサーバーでは全くありません。サーバーの知識がないと運用は難しいと思われます。

法人や企業のホームページとして、アクセス数が非常に多いようなサイトの場合には、処理スピードが速いということで有用なサーバーだと思います。

昔、パソコンの上級者の方々が、WordPressにはXserverが一番いいという記事をネット上に多く書いたために、何も知らない初心者の方がXserverを借りてしまっていると思いますが、実際には難しすぎて運用に困っている方が多くいるのではないかと思います。

エックスサーバーは2003年に設立されたサーバー会社です。最初は小さな会社でしたが、WordPressが普及してきた2010年以降に急成長したサーバー会社です。

 

6.WordPressの使い方で注意すること

(1)ネットの情報を簡単に信じないこと

WordPressの初心者が参考にしているのが、ネット上に投稿されたさまざまな情報です。ところが、困ったことにWordPress自体は絶えずアップデートされているために、書かれている情報がすぐに古くなってしまい、参考にならないことがよくあります。

ワードプレスは更新が頻繁にある

特に、プラグインについては、すでに使えなくなったプラグインも多く、記事情報が無意味なことがよくあります。

実際には、今現在のWordPressの画面を十分に使いこなせるようになるまでは、わけのわからないプラグインなどは入れないほうが安全です。

(2)親テーマ、子テーマの考え方

WordPressのテーマの中には、親テーマと子テーマの関係にあるテーマがあります。自分が選択したテーマが子テーマの場合、親テーマのインストールも必須となります。親テーマを削除すると、子テーマだけでは正常に動きませんので注意が必要です。

ある程度WordPressの仕組みが分かってくれば、通常のテーマを親テーマとして、自分で子テーマを作成することも可能になります。HTMLやCSSの知識が十分にある方は、子テーマを自分で作成することで、自由なレイアウトやデザインを組めるようになります。

(3)カスタマイズしやすいテーマを選ぶこと

WordPressのテーマの種類は非常に多く、初めての方はどのテーマを選べばいいのかを悩んでしまうと思います。最初はいろんなテーマを変えながら体験して、自分に合ったテーマを探すようにしてください。

ワードプレスのテーマ

人気のあるテーマは、多くの人が使いやすいと思っているテーマです。特に、カスタマイズの機能が多いテーマを選択することで、より希望するデザインに近づけることができると思います。

ネットなどでの評判を参考にするのではなくて、自分で多くのテーマを体験する中で、よりよいテーマを見つけることができるようになると思います。

(4)独自ドメインとSSL化について

WordPressで作られたサイトを独自ドメインにするためには、2つの方法があります。

1つは、最初から独自ドメインを割り当てたディレクトリにWordPressをインストールするという方法です。これは新規にサイトを作成するような場合の方法です。

もう1つの方法は、一時的にサーバーのサブドメインでWordPressのサイトを作成して、サイトが完成した後に独自ドメインを割り当てるという方法です。これは、サイトのリニューアルや、サイトの引っ越しのような場合に使われる手法です。

一方、SSL化については、独自ドメインの割り当て後であれば、どの段階で行ってもかまいません。

(5)リニューアルや引っ越しについて

WordPressのリニューアルや引っ越しは、決して簡単なことではありません。WordPressの知識だけではなく、サーバーの知識や、MySQLの知識などが必要になります。サーバーによっては、サイトのリニューアルがかなり難しいサーバーもあります。

WordPressや使用するテーマも、時間の経過とともに変化していきます。実際には5年に1回くらいの頻度でリニューアルを行うことが大切です。使用するプラグインなども時間の経過とともに使用できなくなることもあります。

リニューアルを繰り返して、長期に運用するようなサイトの場合には、サーバーの機能の柔軟性とわかりやすさがとても大切になります。このような場合に最も柔軟性が高いサーバーは、ロリポップサーバーと言えるでしょう。

(6)バックアップについて

WordPressのバージョンアップを行う場合などには、データベース内のデータをエクスポートして安全性を確保しておくことが大切です。サーバーによっては、自動バックアップのオプションサービスなどもあり、利用することもできます。

一方で、FTPソフトなどを利用して、WordPress全体をバックアップしておくと、WordPressの再構築などもできますので、安心です。

 

7.WordPressでのSEOとは何か?

WordPressは、SEO対策が簡単にできるプログラムではありますが、単に設定もしないで使っているだけだと、全くGoogleから検索されるようになりません。

SEO対策のツールを沢山入れても、きちんと設定されていなければ無意味です。

Googleから優先的に検索されるようになるためには、計画的なSEO対策をサイト作成の初期段階からしっかり行うことが必要です。

もちろん、Google Search ConsoleやGoogle Analyticsへの登録はとても重要なですが、それだけではSEO対策とは言えません。

サイトの目的をはっきりして、キーワードの設定など細かい部分についても常に努力していくことが大切です。

綺麗な写真だけ入れても、サイトのアクセス数は増えることはありません。一番大切なことは、きちんとした文章をキーワードを意識しながら書くということです。

最終的に必要な能力は、文章力です。多くの文章を書くことで、文章力は向上していきますので、じっくり考えながら、わかりやすい文章を書くという習慣をつけるようにしてください。

Zoomの使い方を書き残しておくことにしました

テレワークで使用するリモートアプリにはいくつかありますが、無料のアプリとして日本で最も使われているのは「Zoom」というアプリです。

実際には、無料版と有料版がありますが、とりあえず、個人事業主や中小企業の方は、無料版で十分かと思います。無料版の場合、最大100人までの参加者のミーティングが開催できます。ただし無料版の場合は、ミーティングの接続時間が40分という制限があります。(会議が長くならないので逆にいいかもです)

このZoomというアプリは、PC版とスマホ版の2つがありますが、テレワークの場合は、画面のサイズが大きい方が見やすいので、PC版を使われている方が多いと思います。

自分の画像と音声を伝えるためには、パソコンにWebカメラやマイクの機能が付属している必要があります。

最近のノートパソコンであれば、Webカメラとマイク機能は標準で付属しているものが大部分ですが、デスクトップパソコンの場合は、別途、マイク機能付きのWebカメラを購入する必要があるかもしれません。

最近のWebカメラは、パソコンのUSBに接続するだけで設定なしで使えます。
ノートパソコンに付属のWebカメラと比べると高解像度で暗い場所でも明るさ調整してくれる機能や、マイク性能もいいものが多いので、いろいろと探してみてください。

最近は、テレワークが増えてきているために、Webカメラの需要が大幅に増加しており、品薄状態になっています。(びっくりですね)

今回はZoomの導入方法と使い方について簡単に説明していきたいと思います。

 

1.Zoomのミーティングに参加する形で始める方法

まず最初に、Zoomのミーティングに参加を要請されて始める方法から説明します。

Zoomは「オンラインミーティング開催のためのアプリ」です。ミーティングといっても、最低人数2人から多人数まで対応しています。

オンラインミーティングを開催する人は主催者として、参加者にメールで招待状を送ることができます。

ミーティングに参加する人のパソコンにZoomが入っていない場合は、受け取ったメールにある招待状のURLをクリックすると、Zoomのダウンロードを求められますので、画面に従ってダウンロードとインストールをすることができます。

インストールが終了すると、ミーティングへ参加するための名前を求められます。

あなたのパソコンがWindowsの場合であれば、ミーティングに参加する場合は「名前」だけの入力で大丈夫なのですが、Mac(Apple)のパソコンの場合は、メールの招待状に書かれている「ミーティングID」と「パスワード」をあわせて入力する必要があります。

ミーティングに参加することができれば、あなたのパソコンにはZoomというアプリがすでにインストールされている状態となっています。

この時点で、こんなアイコンがあると思います。

Zoomのアイコンとかstartzoomアイコン

などのアイコンがあれば、すでにZoomはインストールされています。

ところが、ミーティングが終了した後に、あなたのパソコンでZoomのアプリを起動してみると、以下のような画面が出てきます。

Zoomへのログイン画面

つまり、ミーティングへ参加する側であれば、ログインを求められないのですが、ミーティングの主催者になるためには、ログインが必要ということになります。

ログイン方法は、

(1)「無料でサインアップ」をクリックして、新規のアカウントを作成する
(2)Googleのアカウント(GmailとGmailパスワード)でログインする
(3)Facebookのアカウントでログインする

の3つの方法が選択できます。

一般的には、Googleのアカウントでサインインするのが簡単だと思います。

Gmailを持っている人は、「Googleでサインイン」をクリックすると、ブラウザが起動しますので、GmailとGmailのパスワードを入力すると、Zoomへのサインインが成立して、以下のような画面が出てきます。

Zoomのホーム画面

この画面は、Zoomのホーム画面となります。

 

2.ZoomのサイトからZoomのアプリをダウンロードして始める方法

次に、自分でZoomアプリをダウロードしてインストールする方法について説明します。

Zoomのサイトは、以下のURLになります。

https://zoom.us/jp-jp/meetings.html

このサイトを開くと、以下のようなトップ画面が出てきます。

Zoom トップ画面

この画面を下方向にスクロールして一番下にいくと、以下のような画面になりますので、ダウンロードという項目の中にある「ミーティングクライアント」をクリックします。

Zoom ダウンロード

そうすると、ダウンロードページが出てきます。

Zoom ダウンロードページ

このページから、「ミーティング用Zoomクライアント」をダウンロードできます。

ダウンロード後、インストールしていただければ、パソコンでZoomのアプリを起動することができるようになります。

Zoomのアイコンをクリックすると、サインインの画面が出てきます。

Zoomへのログイン画面

ここでは、前項で書いた内容と同じように、サインインを行ってください。

すると、Zoomのホーム画面が表示されます。

Zoomのホーム画面

 

3.今すぐミーティングを開催して、使ってみる方法

会社などの場合は、ミーティングをスケジューリングして、何日の何時から始めるといったこともあるでしょうが、すぐに始められる方法もあります。

それは、Zoomのホーム画面で、「新規ミーティング」というボタンを押すだけです。

新規ミーティングをクリックすると、いきなりWebカメラで自分の顔が出てきます。一番最初は、「コンピュータでオーディオに参加」とかのボタンが出てきますので、適当に押してください。

Webカメラの一番下の部分に以下のようなバーが見えています。

Zoomのバー

(1)招待状をメールで送る

このバーの中に「招待」というところがあるので、クリックします。

Zoom 招待状

すると、上のような画面となります。そこで、画面下にある「招待のコピー」のボタンをクリックします。

クリックするだけで、招待状がクリップボードにコピーされます。

これを自分がよく使っているメールに貼り付けて、参加者にメールしてください。

当然ですが、参加者の方とあらかじめ電話連絡してメールをすることを伝えておいてください。

(追加)

※上記の機能については、Zoomのバージョンアップにより、「招待」というボタンがなくなりました。代わりに「参加者の管理」というボタンがあります。このボタンをクリックすると、画面の右側に参加者の一覧が出てくるのですが、その一番下に「招待」というボタンがあります。この招待ボタンをクリックすると、上の画面が出てきます。

 

(2)直接ミーティングIDを伝えて参加してもらう

メールで招待状を送らなくても、画面の左上に表示されている「ミーティングID」を電話で伝えて、Zoomのホーム画面の「参加」ボタンからミーティングIDを入力してもらって参加してもらうこともできます。
(相手のパソコンにすでにZoomがインストールされている場合です)

※ミーティングのパスワードが必要な場合は、招待ボタンを押して出てくる画面の右下にパスワードが確認できますので、それを伝えます。

(追加)

上記のミーティングIDやパスワードの確認ですが、Zoomのバージョンアップにより以下のようにして確認できるようになりました。

新しいミーティングを開いて画像がでてきたら、ウィンドウの右上にある[ i ]のボタンを押します。

ミーティングIDの確認 iマーク

そうすると、以下のような画面が出てきます

ミーティングIDとパスワードの確認

この画面で、ミーティングIDとパスワードが確認できます。パスワードは通常のパスワードに加えて、数字のパスワードもあります。電話で伝える場合は、数字のパスワードを伝えると便利です。

さらに、招待URLなどもここでコピーできますので、メールに貼り付けて送付することもできます。

 

(3)スピーカービューとギャラリービュー

参加者の方がミーティングに参加してくると、画面の中に相手の顔が見えてきて、お互いに会話することができるようになります。

最初は、相手の顔が大きく見えているモード(スピーカービュー)になっていますので、画面の右上にある「ギャラリービュー」をクリックすると、全員が均等のサイズになるモードに変わります。

相手の画面を大きく表示したい時は、再びスピーカービューに切り替えてください。

 

(4)チャットを使う

画面下のバーにあるチャットをクリックすると、画面の右側にチャットのカラムが表示されるようになります。

一番下の部分にある入力欄に文字を入れてEnterキーを押すと、文字が伝わります。

このチャットを利用して、相手にファイルなども送付することができます。

 

(5)ミーティングの画面と声を録画する

ミーティングの内容を録画することができます。ミーティングの主催者であれば、一番下のバーの中にある「レコーディング」を押すと、すぐに録画がスタートします。

録画が始まると、同じ場所に、一時停止ボタンや終了ボタンが表示されます。

録画した動画は、Windowsのパソコンであれば、ドキュメントの中のZoomというフォルダの中に動画が保存されます。

初期状態では、主催者以外の人がレコーディングのボタンを押しても録画することができないようになっています。

もし、ある参加者に録画を許可する場合は、その参加者の画像の上で右クリックして、「レコーディングを許可」をクリックしてください。この操作により、録画を許可された参加者は録画ができるようになります。

録画した動画については、ミーティングを終了した段階で保存され、動画ファイルに変換されます。

録音された動画を見る場合は、Zoomのホーム画面の上にあるメニューから「ミーティング」をクリックして、「録音済み」項目をクリックします。

録画された動画は、「再生」ボタンを押すことで閲覧できます。

 

(6)マイクやスピーカー、Webカメラの切り替え

パソコンに2つ以上のマイクや、2つ以上のWebカメラがあるような場合は、マイクやWebカメラを切り替えて使うこともできます。

マイクのアイコンの右にある上向きの「^」印をクリックすることで、マイクやスピーカーのデバイスを切り替えることができます。

Zoom マイクの切り替え

マイクやスピーカーが正常に機能していない場合は、「オーディオ設定」を開いて、正常に機能しているかをチェックしてください。

Zoom オーディオ設定

この画面で、スピーカーやマイクのデバイスを切り替えることで、音の状態を出力レベルや入力レベルで確認することができます。

一方、Webカメラの切り替えの場合は、ビデオのアイコンの右にある「^」印をクリックしてください。

Zoom Webカメラ

上記の画面では1つのWebカメラしかありませんが、2つ以上のWebカメラがパソコンに接続されている場合は、Webカメラの切り替えがこのメニューの中で出来ます。

さらに、「ビデオ設定」をクリックすると、詳細な設定を行えます。

Zoom ビデオ設定

ここでは、カメラの設定が行えます。

ここで注目すべき項目は、「マイビデオをミラーリング」という部分です。Webカメラに向かって、右手を上げると、画像の方も右手が上がります。つまり、鏡に映ったような画像で表示されているのです。

ところが、これを相手が見た場合は、どうでしょうか?

相手は、右手が上がった画像を見て、左手を上げていると見えてしまうのです。

つまり、「マイビデオをミラーリング」にチェックしているということは、左右を逆にして画像を出しているということになります。

紙に文字を書いたものを見せるような場合は、「マイビデオをミラーリング」のチェックを外しておかないと、相手は文字が読めないことになります。

この部分は、なかなか気づかない部分なので注意しておきましょう!

 

4.相手とすぐにつながるために、相手を連絡先に登録する方法

いつも連絡を取り合う相手に、ミーティングIDやパスワードをメールや電話で伝えることは大変です。

そこで、Zoomでは連絡先というものを登録できるようになっています。

Zoomのホーム画面の上にあるメニューに「連絡先」というメニューがあります。

Zoomのログインに使っているメールアドレスをお互いに交換することで、簡単に連絡先を登録できます。

Zoomの連絡先の画面を開きます

Zoom 連絡先

上の図の赤い丸の部分の+印をクリックすると、「連絡先の追加」というメニューがありますので、クリックします。

Zoom 連絡先の追加

上の画面が出てきますので、相手のZoomのメールアドレスを入れて、「連絡先の追加」ボタンを押します。

相手に連絡が届き、相手が承諾することで、お互いの名前が連絡先に追加されます。(外部連絡先という項目の中に追加されます)

一旦、相手の名前が連絡先に追加されれば、相手の名前部分にある「ミーティングに招待」ボタンを押すだけで、すぐに相手がミーティングに入れるようになります。

 

5.Webカメラやヘッドセットを購入したい人へ

最近のノートパソコンであれば、そのままでZoomが使えると思われますが、Webカメラが付属していないパソコンの方は、別途Webカメラを購入する必要があります。

ほとんどのWebカメラにはマイク機能は付属していますが、スピーカーの機能はついていません。

パソコンからの音が小さくて聞き取りづらいという方は、パソコンに接続できるヘッドセット(ヘッドフォンとマイクが一体型のもの)を購入するか、スピーカー自体を購入する必要があります。

特に気を付けてほしいのは、USBのタイプです。

多くのWebカメラやヘッドセットの場合は、USB2.0、USB3.0というタイプが主流なので、USB3.1タイプの小さなUSBには対応していないことが多く、変換アダプタやUSBハブなどが必要になることもあります。

Webカメラやヘッドセットの接続と設定

基本的に、USB接続するだけで認識され使えるようになると思います。

ただし、Zoomを起動したら、まず設定画面に行ってください。

Zoom 設定

上の図の歯車マークをクリックすると、設定画面が表示されます。

設定画面の左側のメニューから「ビデオ」を選択して、カメラの種類を選択してください。(画像が出ていれば大丈夫です)

次に「オーディオ」を選択して、スピーカーとマイクをそれぞれドロップダウンリストから選んで、「スピーカーのテスト」、「マイクのテスト」ボタンを押して、ちゃんと音が出てくるかをチェックしてください。

オーディオについては、きちんと設定されていないと音が聞こえてこなかったり、自分の声が相手に聞こえなかったりするので、最初に十分に確認しておいてください。

最後にひとこと

それでは、頑張ってZoomを使ってみてください。

Zoomアプリを使うことで、単なるコミュニケーションアプリを越えて、工夫次第で新しいビジネスの形を見つけていけるかもしれません。

今回は、パソコン上のZoomについて書きましたが、スマホ上でもZoomアプリは使えますので、インストールして試してみてください。