月別アーカイブ: 2016年10月

新フォント 游明朝・游ゴシックを使ってみよう!

「游明朝」と「游ゴシック」というフォントは何なのか?

Office2016から新しく導入されたフォントがあります。
それが、「游明朝」と「游ゴシック」というフォントです。

Word2016では、標準フォントになっていてびっくりされた方も多いと思います。

まずびっくりするのが「游」(ゆう)という字ですね。

この游(ゆう)という言葉の意味は
「およぐ。足をつけずにゆらゆらと水面に浮かぶ。定着せずにゆらゆら動く。あそぶ。あそばす。固定せずにゆらゆらと動く。」という意味のことのようです。

意味はともかく、游明朝や游ゴシックという書体は、東京の高田馬場にある(有)字游工房が作成したものだそうです。

この字游工房という会社は、Macでは有名な「ヒラギノ書体」を作成した本家のようなのです。
今回、Windowsにも新しいフォントを提供してきたということで、今後注目されるかもしれませんね。

 

「游明朝」と「游ゴシック」には、細字と太字があります。

これまでのWindowsにあるフォントと游フォントを比べてみたのが以下の図です。

游明朝と游ゴシック

游明朝や游ゴシックは、従来のフォントに比べると少しスリムになっているように感じます。
一方で、英語や数字がとてもはっきりして読みやすいという感じを受けます。

それと一番の特徴が、文字の太さとして細字の「Light」太字の「Demibold」が用意されています。

メイリオやMeiryo UIと比べると、文字の横幅がスリムになったことで、文字間を十分に確保することで読みやすくなっている点と、英語や数字もコンパクトになり、認識しやすくなっているように感じます。

 

Wordでの游書体の行間ステップは、11です

Wordの場合、文字のサイズに応じて行の高さが自動的に調整される機能を持っています。

たとえば、MS 明朝やMS ゴシックなどのフォントの場合、14ポイントの倍数で行の高さが変化するという特徴を持っています。

これに対して、メイリオは、10ポイントの倍数で行の高さが変化し、Meiryo UIは11ポイントの倍数で行の高さが変化するという特徴を持っていました。

今回の游明朝と游ゴシックについては、Meiryo UIと同様に11ポイントの倍数で行の高さが変化するという特徴を持っています。

 

游明朝と游ゴシック書体は無料でダウンロードできます

游明朝と游ゴシックはOffice2016に付属しているフォントですが、Windows 7とWindows 8のパソコンであれば、無料でダウンロードして使用することが可能です。

インストールすると、Office2010、Office2013で使用することが可能です。

ダウンロードサイトは、以下のアドレスです。
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=49116

ダウンロードボタンを押して、デスクトップに保存してください。
次に、保存した「eayufontpack.exe」というファイルを起動するとインストールが開始されます。

インストール後は、WordやExcelを起動すれば、游フォントがフォント一覧に表示されています。

Office2010やOffice2013をお使いの方は、ぜひお試しください。

突然やってくるWindows10 Aniversary Update (1607の機能更新プログラム)

windows10-aniversary

突然やってくるWindows10のAniversary Update

10月の初めから、日本でも順次Windows10のAniversary Updateが始まってきていて、Windows10のパソコンをお持ちの方は、突然始まったUpdateに戸惑った方も多かったのではないでしょうか?

今回始まったAniversary Updateは、ある意味強制的なWindows Updateの中に組み込まれているもので、Windows Updateの重要な更新の一つという意味づけで行われているようです。

設定画面の中のWindows Updateの画面の中に、「Windows10、バージョン1607の機能更新プログラム」というものが出てきたら、それがAniversary Updateになります。

再起動や、シャットダウン時に自動でインストールされるので、避けることはまずできませんが、パソコンがこのUpdateの要件を満たしていない場合は、途中でUpdateが中止されるようになっています。

Windows10で購入したパソコンであっても、Aniversary Updateの要件を満たしていないパソコンというのは、メモリの容量が少ないパソコンやハードディスクやSSDの空き容量が少ないパソコンが考えられます。

一般にはメモリ容量が2GB以上、ハードディスクやSSDの空き容量が20GB以上あればいいのですが、特にモバイル系の低価格パソコンの場合には、この要件を満たせずにAniversary Updateをインストールできないという状態になるケースもあるようです。

このような場合、従来のWindows10のままで使用することになりますが、Windows Update自体は今後問題なく進行するのかどうかが不安の種になります。

 

前のOSに戻してからのインストール時の問題点

また、Windows7やWindows8のパソコンを無料でWindows10にアップグレードした方が、何らかのトラブルでパソコンをリカバリーして、元のWindows7やWindows8に戻されてから、再度Windows10をインストールするケースが考えられますが、この場合にマイクロソフトが提供しているWindows10は、Aniversary Updateが行われた状態のWindows10になっており、この場合もパソコンの要件によってはWindows10のアップグレードが出来ないことも考えられます。

いずれにしても、Aniversary Updateは現在進行中ですので、Windows10をお使いの方で、まだアップデートが来ていない方は、データのバックアップなどを行って万全にしておいたほうがいいと思います。

今回のAniversary Updateは、ダウンロードから更新まであわせると、約3時間程度の長丁場となっていますので、仕事の時間帯にかからないように注意して更新作業を行うようにしてください。

 

新しくパソコンを購入された方も

また、新しくこの秋にパソコンを購入される方も、売られているパソコンはAniversary Update前のパソコンですので、購入後に使っていると、ほどなくAniversary Updateがやってくると思います。

更新にはかなり時間がかかることがあるので、電源ケーブルを必ずつないだままにして、じっと待ってください。

何度か再起動を繰り返した後に、ログイン画面がでたら、パスワードを入力してEnterすると、その後もアプリの設定などが続きますが、デスクトップが出たら終了です。

ちなみに、このAniversary Updateのすぐ後にも、数個のUpdateが来るようになっていますので、この段階でもう1度パソコンを手動で再起動して、その後のアップデートに備えておいたほうがよさそうです。