月別アーカイブ: 2014年3月

写真加工ソフト「Lightroom」を使ってみよう

すでに、ご存じの方もいると思いますが、Adobeから発売されている「Lightroom」という写真編集のためのソフトがあります。

lightroom

パソコン教室でお教えしたことがキカッケで、このソフトのすばらしさがわかるようになりました。

これまで、写真の加工といえば、「Photoshop」と当然のことながら考えてきた私は、写真を整理しながら、簡単に加工できる「Lightroom」の考え方をすぐには理解できませんでした。

最初は、どうしてAdobeはPhotoshopがあるのに、Lightroomみたいな写真加工ソフトを作ったのだろうと疑問に思いました。

ところが、使ってみるうちに、このソフトの奥深さがだんだんとわかってきました。

まず、写真の取り込み時に、整理するためのフォルダを自動で作成することができるのですが、取り込まれた写真に複数のキーワードを設定することができるんですね。つまり、このキーワードをもとに、数万枚の写真であっても検索することができるようになるんです。

もう一つの特徴は、写真を加工する場合、原版の写真には一切影響を与えずに、ソフト上で仮想的に加工を行うことができるという点です。この点は、Google Picasaによく似ていると思いました。もちろん加工した写真は、別ファイルとして書き出すことができます。

さらにすごいのは、加工の技術です。Photoshop上での職人的な加工をLightroomではさりげなくできてしまうということです。JPEGの写真なのに、RAWデータの写真のような加工ができるようになっています。さらに、カメラメーカーごとに異なるRAWデータのファイルも共通ファイルに変換して、加工することが可能です。

Photoshopは、写真の加工だけではなく、文字を追加したり、複数のレイヤー構造を持てるということで、総合的な写真加工ソフトですが、これに対してLightroomは写真の整理とドラスティックな加工技術に特化した写真専門の整理・加工ソフトと考えることができると思います。

まだ、日本では広くは普及していませんが、ソフトの価格もそれほど高くないので、写真に興味のある方や、仕事の中でたくさんの写真を取り扱うことがある方には最適のソフトだと思います。

30日使用できる体験版もありますので、ぜひ試してみてください。

このページから体験版がダウンロードできます。

使い方の概要はこちらのページを参照ください。

小保方さんへのマスコミ報道は間違っている

最近のSTAP細胞を発見した小保方晴子さんへのマスコミ報道を見ると、さんざん持ち上げておいてから、奈落の底に落とすというひどい報道姿勢が感じられてなりません。また、ネット上においてもあることないことがささやかれており、真実を明らかにするという名のもとに、ワイドショー的な「いじめ」が行われているように感じます。

きっかけとなったのは、Natureの論文のとおりに行ってもSTAP細胞を作成することができないという声が大きくなったことと、共同研究者であった山梨大学の若山照彦教授が、一旦論文を取り下げて、再度完璧な形で投稿したほうがいいということをマスコミの前で公表したことです。

若山教授が発言する前に、理化学研究所はSTAP細胞の作成方法についての詳細なプロトコルをPDFでインターネット上に公開しています。

このプロトコルを見ると、以前マスコミが報道していた「簡単に万能細胞がつくれる」と騒いていたのが、全くのデタラメであったことがはっきりします。つまり、小保方さんがSTAP細胞を作れたのは、天才的で職人的な実験能力が小保方さんにあったということに尽きると思います。

そういう意味で今の日本のマスコミには、基礎科学を理解する人材がほとんどいないと思います。

すなわち、小保方さんの技術力なくしてSTAP細胞は生み出せないということです。

この点については、山梨大学の若山教授も、「小保方さんといっしょに作ったときには成功したが、一人で作成したときには一度も成功していない。」と発言をしており、その職人的な技法があることを証明しています。

ここからは少し専門的な話になりますが、プロトコルによれば、STAP細胞の作成には何点かのキーポイントがあるように思いますので、以下にご紹介しておきます。

(1)生後1週間以内のマウスでないと成功する確率はかなり低かった。
(2)組織の細胞をばらばらにする場合は、物理的にばらばらにする場合と、トリプシンとコラゲネースなどの酵素を使用してばらばらにする場合があった。この場合、赤血球が混じるとSTAP細胞の作成を阻害するので、赤血球が混じらないように注意して、スタートとなる細胞を調整した。
(3)スタートとなる細胞は、4℃に冷やされた494マイクロリットルのHBSS溶液(リン酸バッファー系の生理食塩水)にサスペンドされた後、10マイクロリットルの0.16M程度の希塩酸を加えて、pH5.4に調整してから、37℃で25分間、CO2インキュベータ内で処理を行った。この処理により大多数の細胞が死滅するので、程度により処理時間を15分まで縮める方がいいこともあった。
(4)上記の処理された細胞は、1000回転で5分間遠心分離後、酸性の溶液を捨て、(たぶんHBSS溶液で)サスペンドしてから、細胞が吸着しにくい培養プレートに移された。この培養プレートはLIF(Leukemia Inhibitory Factor)と呼ばれる細胞の分化を止める因子とB27と呼ばれる無血清サプリメントが加えられていた。
(5)上記の培養プレートに細胞を移す場合の細胞の濃度が、STAP細胞の作成に影響しており、培養プレートの表面の1平方センチあたり、10の5乗~10の6乗の個数の細胞濃度である必要があった。

このように、STAP細胞を作成する手法は、非常に微妙な操作を必要とするもので、決して誰でもができるものではないことがおわかりになると思います。

プロトコルでは表現できない部分としては、小保方さんが細胞を溶液に溶かす場合のピペッティングなどの手法もあると思うので、他人が簡単にまねできるものではないような気がします。

細胞を取り扱ったことがある研究者ならば、細胞自体がとてもデリケートなもので、ちょっとしたことで死滅する危険性が大きいものであることを理解していると思います。

一方で、小保方さんのコピー疑惑については、弁明のしようがないと思いますが、インターネットが普及した今の世の中ではコピーすることは日常茶飯事に行われていることです。ただ、博士論文において、参考文献の表記をしないままコピーしたことは、小保方さんも反省すべきところだと思いますし、指導教官の教育が問題だった点だと思います。

しかし、一方的なマスコミの報道で、小保方さんが発見したSTAP細胞の芽をつんでしまうことは、日本のみならず世界の生物学研究にとっても、大きなマイナスであると思います。そういう意味で、共同研究者の方や、それに類する研究をされている方は、小保方さんをできるだけ守っていただきたいと願っています。

画期的な研究ほど、なかなか世の中に認められませんが、長期的な視野に立てば、小保方さんが発言していたように100年後くらいに花開いてくるものであってもいいと思うのです。

インターネットの検索欄に日本語が入力できないことがある

ひょんなことから、ある日突然、インターネットエクスプローラーで検索しようとすると、日本語が入力できなくなっていた・・・みたいなことがあるようです。

また、検索欄に文字を入力すると、画面の左上隅に文字が表示されて、Enterキーで確定したときに初めて検索欄に文字が入ってくるような珍現象もあるようです。(インライン入力ができなくなっている現象です)

この現象は、YahooやGoogleのサイトだけでなく、ショッピングサイト(Amazon)の検索欄についても日本語が入力できなくなることがあるようです。

これらの原因の多くは、ウイルス対策ソフトのセキュリティ機能が強すぎて起こることが多いようです。

私の使っているウイルス対策ソフトの「カスペルスキー」でも、このような現象が発生しました。この原因は、カスペルスキーの機能の「ネット決済保護」という機能が悪さをしているようなのです。

まず、この「ネット決済保護」機能をオフにして、その後インターネットエクスプローラーの「ツール」-「インターネットオプション」を開き、詳細設定タブの中の「リセット」ボタンを押して、インターネットエクスプローラーの設定のリセットを行ってください。

そうすると、問題なく日本語が入力できるようになります。

不思議なことに、Google ChromeやFirefoxなどのブラウザソフトでは、このような現象が生じないこともあるようなので、インターネットエクスプローラーの機能とウイルス対策ソフトの機能の間で何かバッティングが起こっているのかもしれません。

「キズナ」という名前の電気屋さんがあります

昨日、横浜市の青葉台にある「キズナ」という名前の電気屋さんに行ってきました。
名前が電気屋さんとは思えない名前なのですが・・・。

前からうわさには聞いていたのですが、面白い商品を売っているということで話題になっている電気屋さんです。テレビなどでも紹介されているので、知っている方も多いのではないでしょうか。加山雄三さんがぶらり散歩で来たとのことです。

たぶん普通の電気屋さんでは絶対に売っていない物が、たくさん売られていました。
一例を紹介しますと・・・

1.マルチオーディオプレーヤー・・・レコード、カセット、CD、USBメモリ、SDカードなどの音楽を再生することができ、さらにレコードやカセットからCDやUSBメモリやSDカードなどに音楽をダビングできるというものです。さらに、AM/FMラジオも付いています。価格は19,800円とお買い得です。

2.ハンディースチームクリーナー・・・テレビショッピングなどでもよく紹介されているハンディーのスチームクリーナーが、なんと4,500円で売られていました。(これはいいよね~)

3.ソーラーパネルとポータブル充電池のセット・・・災害時に役に立つソーラーパネルですが、何よりも充電池に蓄えられた電池でノートパソコンが10時間くらい使えるというのがうれしいです。もちろん、充電は家庭のコンセントからも行えます。ちなみに、セットの価格が26,400円というのも驚きです。

4.一人用の小型炊飯器・・・旅行や災害時に一人分のごはんが炊けるコンパクトな炊飯器です。もちろん日常で使ってもOKです。価格は2,980円ととても安かったです。

5.メガネ内臓カメラ・・・サングラスの中央にカメラがついていて録画ができる商品。スポーツ(スキーやサイクリング)などで手をつかわないで撮影ができるので、とても便利な商品です。価格は忘れました。

といった具合に、お店の中はテレビショッピング的な感じですが、手に取って商品が見れるので、安心して買い物を楽しむことができますし、価格面でも予想しているよりかなり安く買える値段になっています。

店員さんも気さくな方で、そんなに無理に薦めることもしないので、ゆっくりと店内を見て回れます。
青葉台に行ったら、ぜひ行ってみてください。

場所は、東急田園都市線の青葉台駅から、環状4号を北にあるいて5分ほどのところにあります。

資格ビジネスに乗せられやすい日本人

毎年、1月~3月の時期は、「ユーキャン」が資格ビジネスキャンペーンを展開して、チラシやインターネットにはたくさんの資格が紹介されてきます。

簡単に取れそうな資格がたくさんあるので、私でも・・・と考えてしまいがちです。

しかし、資格の種類の多さを見るにつけ、「なんでも資格にして儲けてしまえばいいのだ」といった資格ビジネスが横行しているような気がします。

資格をとればいい職につくことができるというのは全くの幻想であって、現実の社会では資格をもっているということより、その道のプロを求めているだけです。(プロになりたいと真剣に考えている人を求めていると思います)

つまり、どんな職業についたとしても、その道のプロフェッショナルになるよう努力することが必要であって、資格だけ取ってすぐに転職したいと考えるのは、かなり甘い考え方だと思います。

むしろ、本当のプロフェッショナルになる段階の途中に、数段階のプロセス(資格など)があるというのが本来の姿だと思うのです。

私も長年パソコンを教えている立場にいますが、日々勉強をして自分の知識や技術を高めるように努力を重ねています。決してこれだけ知っていれば合格というような単純なものではありません。

資格の勉強をすると、知識だけはたまるので何となく専門家になったような気がすると思いますが、逆に既成の概念にとらわれて新しいことにチャレンジする勇気や、物事を変えてゆこうというハングリー精神が失われてしまうこともあります。

現代の日本は、ここ20年以上にわたって経済もなかなか発展できない状態にありますが、多くの会社が委縮して、目の前の利益だけを求めて、社内で人を育てるという気概を失ってきているような気がします。

本来は、仕事の中で学び経験していくのが一番なのに、人を育てることを忘れた経営者が、目先の利益のために無理なことを強いて人材を無駄に浪費しているのが今の日本の姿のような気がします。

資格を取りたいという気持ちは、とても切実なものがあり、それに邁進し努力することは決してマイナスではありませんが、単に資格取得だけで満足するようなことであれば、それは資格ビジネスのいいカモになってしまっていると思います。