パソコンの資格として「P検」をお勧めします

就職のためにパソコンの資格を取りたいという人に最近1カ月ほどパソコンを教えてきました。

一般に、求人募集の欄に書かれているパソコン資格の代表的なものといえば、「MOS」(マイクロソフトオフィススペシャリスト)というものがあります。

この資格はマイクロソフトが行っている資格試験で、ワード、エクセル、パワーポイント、アクセス、アウトルックなどの技術を問う資格です。このMOSの特徴は、ワードならバージョンごとに試験があるということです。つまり、ワード2003、ワード2007、ワード2010は、それぞれ別々の資格になるということです。

1つのソフトの1つのバージョンごとに資格を取るということも大変ですが、受験料が10,290円もするんですね。たとえば、Word,Excel,Powerpointのバージョン2010の資格を取るためにはトータルで30,870円の受験料がかかります。さらに、ワードとエクセルには、上級の試験もあり、そちらは1つのバージョンで12,390円の受験料がかかります。(合格しなければ、もっとかかります)

さらに、当然勉強するための教本や問題集、さらには講習などを受けることを考えると、かなりのお金が必要なことがわかると思います。

就職において、ワードやエクセルやパワーポイントという単にソフトの使い方だけを企業が求めているかというと、それは大きな間違いです。企業が求める人材は、トータルでパソコンを使える人材を求めているのです。それは、ソフトを使えるだけでなく、パソコンの基本的な用語を知っていることや、ICTのしくみを知って利用できること、そして一番大切なことは、セキュリティやネット上のモラル、知的財産権や、個人情報の保護などの知識を持っていることです。

残念ながら、MOS資格では、このようなトータルなパソコンの技能を評価することはできません。

一方で、パソコン資格の国家資格としての「ITパスポート」という資格があります。実際にこのITパスポートの試験勉強をするとわかるのが、直接的に実務にかかわるような試験ではなく、企業のマネージャーレベルの人が知っておくべき専門用語や知識を問う試験問題が多いということです。

ITパスポートは、日本の国策としてコンピュータを使える人材を増やすということで始まったものですが、実技を伴わないために、一般の資格試験と比べると違和感がありますし、何よりも資格の勉強していても、スキルが上がった感じがまったくないという問題点があります。(試験のレベルからみれば、MOS試験よりもずっと難しいレベルですが、概念的な問題が多いので実務と乖離しているところがあります)

このような資格試験の問題点を踏まえて、P検というパソコン資格を見てみると、P検が最もバランスよくパソコンのスキルを評価している資格であるということがわかります。P検の資格試験には、(1)タイピング試験、(2)パソコンのハードウェアや周辺機器に関する知識、(3)ICTに関する知識、(4)ネットモラルや権利に関する知識、(5)ソフト(ワード、エクセル、パワーポイント)に関する実技試験、などがあります。

さらに、受験料も4級で3000円、3級で5000円、準2級で5000円、2級で6000円と、良心的な受験料となっていますし、全国の大手のパソコン教室で常時試験を行っていますので、気軽に受験することもできます。

パソコン教室を長年運営してきていますが、資格として最も有効なパソコン資格は「P検」だと思います。P検は初心者の方から受けられる4級、ソフトの一般技能が問われる3級、より高度な知識と技能が問われる準2級や2級などがあり、実務に即した試験が行われています。

1ヶ月ほどパソコンの基礎から、ワード、エクセルを教えた生徒さんが、先週P検の3級を受験したのですが、高得点で合格したと、連絡がありました。 同時に、無事就職も決まったそうです。

就職をひかえた方のパソコン資格として、私は「P検」をお勧めします。

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