ワードの描画キャンバスをマスターしよう メルマガ 反・資格宣言 パソコンの実力をつけるメルマガです まぐまぐ 町田 横浜

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ワードの描画キャンバスをマスターしよう

メルマガ「反・資格宣言」231号

仕事でワードを使われる方も多いと思いますが、どのバージョンのワードを
使っているでしょうか?

どのバージョンを使っても、基本機能は変わらないので大丈夫と思っている
と、以外に大きな違いがあって、迷ってしまうことがあります。

ワード2003、2007、2010とバージョンが変わってゆく中で、
当然のことながら画面自体は大きく変わってきました。

その中でも、最も変化してきた機能は、描画機能だと思います。

今回のメルマガでは、ワードの描画機能に焦点をしぼって、その変化の意味
について考えていきたいと思います。

■描画キャンバスの登場

ワード2003以降で、もっとも特徴的な変化が「描画キャンバス」という機能
です。

ワード2003の場合は、オートシェイプを選択するだけで、描画キャンバスが
現われ、そのたびにDeleteキーを押してキャンバスを消したりしていました。

ワード2007以降では、自動で描画キャンバスが出なくなっていて、
たぶんこの機能が必要ないので使わなくってよくなったんだろうと思って
いました。

ところが、ワード2010になると、この描画キャンバスなくしては、
描画自体がなりたたないような場合も出てきたのです。

■描画キャンバスとは何か

ここで、描画キャンバスという言葉がわからないという方もいるかもしれま
せんので説明しておきます。

描画キャンバスというのは、ワードの中に挿入できるオートシェイプ、写真、
ワードアート、クリップアートなどを1つのグループとしてたばねるための
キャンバスと考えてください。

ワード2003・・・メニューの「挿入」→「図」→「新しい描画オブジェクト」

ワード2007・・・挿入タブ→「図形」→「新しい描画キャンバス」

ワード2010・・・挿入タブ→「図形」→「新しい描画キャンバス」

描画キャンバス内に図形を描く場合は、描画キャンバスを選択した状態で
キャンバス内に図形を描いたり、図を挿入したりすれば、キャンバス内に
配置されます。

描画キャンバスは何個も作成でき、その中に入れた図や図形はキャンバスに
含まれているものとして、1つのグループ化された図形のように移動ができ
るようになります。

図で書くと以下のような関係になります。

ワード ─┬─ 描画キャンバス1 ─┬─ 図形
     │            ├─ 写真
     │            ├─ ワードアート
     │            └─ クリップアート
     │
     ├─ 描画キャンバス2 ─┬─ 図形
     │            ├─ 写真
     │            ├─ ワードアート
     │            └─ クリップアート
     │
     └─ 描画キャンバス3 ─┬─ 図形
                  ├─ 写真
                  ├─ ワードアート
                  └─ クリップアート

つまり、描画キャンバスごとに様々な図形をまとめ、配置できるようになる
というわけです。

しかし、なぜ描画キャンバスが必要なのでしょうか?

同じようなことであれば、「グループ化」でも様々な図形をたばね、
配置することができます。

実は、描画キャンバスの場合は、グループ化のように個々の図形や写真を
束縛していないということがポイントのようです。

グループ化していまうと、その内の1つの図形を動かしたりすることが
できないし、さらに図形を加える場合でも、一旦グループ解除してやる必要
がでてきます。

描画キャンバス内の図形は、自由に配置を変更できますし、その中の図形を
消したり、新しい図形を加えたりが容易にできるのです。

つまり、描画キャンバスは、外側から見れば、グループとして動くが、
内側から見れば、それぞれの図形が自由な存在であるという、とても便利
な構造を持っているのです。

さらに、描画キャンバス自体にも「文字列の折り返し」の機能があり、
「前面」「背面」「四角」「外周」などの設定が可能です。

ところが、この機能は、四角の描画キャンバス自体の文字列の折り返しを
意味しているわけはなくて、キャンバス内に書かれた図や図形を対象とした
文字列の折り返しを意味しています。

簡単に言えば、描画キャンバスの部分は透明になって、中にある図形に対して
のみ「文字列の折り返し」が実行されます。

■グループ化から、描画キャンバスへの流れの歴史

ワード2003→2007→2010の流れの中で、この描画キャンバスに対する考え方
が少しづつ変わってきています。

1.ワード2003(描画キャンバス黎明期)

描画キャンバスを使って欲しいと思い、機能を全面に出したのですが、
逆に嫌われてしまった時代です。特徴としては、図形や図、クリップアート
やワードアートなどは、種類が異なってもグループ化が可能な時代でした。

2.ワード2007(描画キャンバス移行期)

描画キャンバスを広めるためかどうかわかりませんが、グループ化に制約が
かかるようになりました。図形(オートシェイプ)とワードアートはお互い
にグループ化が可能ですが、外部から取り込んだ写真やクリップアートなど
はクループ化が直接にはできなくなりました。

描画キャンバスの中に、これら4種類の図を入れ込んだ場合のみ、グループ
化が自由にできるようになりました。

また、この段階では、描画キャンバスの中に入れた図形や図は、マウスで外
にドラッグすることで、出すことができました。

不思議なことに、描画キャンバスから外に出してきた図や図形どうしは、
すべてグループ化が自由にできるようになっていました。

3.ワード2010(描画キャンバス統一期)

複数の図や図形を組合せて使用する場合は、必ず描画キャンバスを使いなさ
いという時代になってきました。

異なる種類の図形や図についてのグループ化は描画キャンバス内でしか
できないため、実質上グループ化の必要性がなくなってきました。

一旦、描画キャンバス内で作成した図形は、描画キャンバスの外には簡単に
は出られないようになりました。

同時に「オブジェクトの選択と表示」という新しい機能が追加されて、
図形の管理が簡単にできるようになりました。

ワード2010の描画の考え方

ワード2010になって、図形や図について、ページごとに管理できるように
なりました。

それが、ホームタブの中の「選択」→「オブジェクトの選択と表示」の機能
です。

「オブジェクトの選択と表示」は、画面の右側に作業ウィンドウとして表示
されます。

以下はその機能です。

1.ページごとに管理している(現在カーソルのあるページが対象)

2.図形には全部名前がついている

3.写真やクリップアートは単に「図1」「図2」という名前である。

4.スマートアートは「図表」と表示される。

5.グラフは「グラフ」と表示される。

6.ワードアートとテキストボックスは「テキストボックス」と表示される。

7.表、数式、記号などは、表示されない。

8.名前の後ろにある数字は描画した順番を表している。

9.名前の右側にある目のアイコンで表示/非表示を切り替えられる

10.図形が文字の折り返しで行内になっていると目のアイコンは使えない。

11.図形の上からの並びが、図形の順序になっている。

12.図形の順序は、並び替えの上下の三角で行うことができる。

13.描画キャンバスは「キャンバス」と表示される。

14.描画キャンバス内にある図や図形は入れ子として表示される。

一見すると難しそうですが、ページ上にたくさんの図や図形がある時
には、どのような構造になっているかを瞬時に把握できます。

■「オブジェクトの選択と表示」は、Photoshopのレイヤーと似ている

この「オブジェクトの選択と表示」という機能はよくよく見ると、
Adobe Photoshopの中にある「レイヤー」という機能とよく似ています。

恐らく、ワードもそれを意識して作っているように思われます。

つまり、ワードの1ページに沢山の図や図形を並べて絵を描くような場合
描画キャンバスが1つのユニットみたいになって、ばらばらの図形をまとめ
てゆくことで、図形を階層で管理できるようになっています。

描画キャンバスの中に、別の描画キャンバスを入れ子することはできませんが
描画キャンバスを文字列の折り返しで前面とすれば、描画キャンバスどうし
を重ねることも可能です。

例えば、同じサイズの描画キャンバスを重ねることで、地図を作成すること
ができるのです。

描画キャンバス1・・・テキストボックスで文字を入れる

描画キャンバス2・・・図形を描いて、建物をつくる

描画キャンバス3・・・地図の写真を読み込んでおく

描画キャンバスの1と2が完成した後に、3を非表示にするだけで
自分で作成した地図だけが表示されるようになります。

実は、このような発想は、Adobe Illustrator的なレイヤーの使い方になる
のですが、これらの応用はいろんなところでできるように思います。

ちなみに、同じ大きさの描画キャンバスを3つ重ねる場合は、

(1)描画キャンバスをワードに挿入する。
(2)文字列の折り返しで「前面」とする。
(3)サイズを適当に変更する。
(4)描画キャンバスに塗りの色をつける。
(5)ここで、この描画キャンバス自体をコピーする。
(6)右クリックで貼り付けてから、塗りで別の色をつけます。
(7)矢印キーで2つの描画キャンバスの位置を合わせます。
(8)(6)~(8)を繰り返し、もう1つの描画キャンバスを作成する。
(9)最後に、3つの描画キャンバスの色を「塗りつぶしなし」に変更する

重ねられた描画キャンバス内を編集する場合は、
「オブジェクトの選択と表示」を表示させて、目アイコンで表示・非表示
を切り替えながら作業を行います。

■描画キャンバスの賢い機能

描画キャンバスの周囲の枠の上で右クリックすると、3つの機能が表示され
ます。

◆描画に合わせる

この機能は、描画キャンバスの全体のサイズを中に配置された図形の範囲に
対して最適に調整するものです。(最小のサイズにします)

◆拡張(描画)

これは、描画キャンバスが小さくなりすぎたときに、描画キャンバスのサイズ
を拡張したいときに選びます。

◆描画のサイズ変更

これを選択すると、描画キャンバスを手動で小さくしたり、大きくすることで
中にある図や図形が描画キャンバスの大きさと比例して小さくなったり、
大きくなったりする機能です。
機能をOFFにするときは、再度、描画のサイズ変更をクリックします。

特に、描画のサイズ変更は、大きく編集して小さく縮小したい時などに
便利な機能だと思います。

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今回は、描画キャンバスについて詳しく見てきましたが、
絶対に描画キャンバスを使わなければならないというものでもありません。

沢山の図形を組み合わせて、イラストを描いていくような場合には、
描画キャンバスが便利ですが、1つしか画像がないような場合は、
これまでどおり、単独挿入で問題ありません。

なお、エクセルやパワーポイントの場合は、描画キャンバスは存在しません。


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