メルマガ「反・資格宣言」212号
最近、ワード2007で書類を作ることが多くなってきました。
結構複雑な書類をつくりながら、ワード2003では簡単にできた機能が、
ワード2007ではやたら難しいという点がいくつかあります。
今回は、その点を考察してみたいと思います。
■2003(ツールバー)VS 2007(リボン)はどっちが便利か?
2007での一番の変更点は、画面上部にあったツールバーが「リボン」という
構造になり、それをタブで選択して切り替えるという構造です。
これは、ワードに限らず、エクセルやパワーポイントでも同様な構造に
なっています。
今回、マイクロソフトはメニュー操作を簡単にする目的で、マウスで選択
したものが何であるかによって、リボンの表示を自動で切り替えるという
方式を採用しました。
つまり、「挿入タブ」で表示されるリボンの中のオブジェクトである
「表」
「図、クリップアート」
「オートシェイプ」
「テキストボックス」
「ワードアート」
などの場合は、それが挿入された時点で新しいリボンが生まれ、それが
優先的に表示されます。
ここで、それらのオブジェクトから、通常の本文の中をクリックすると
「ホーム」タブのリボンの表示に変わります。
ところが、再びそのオブジェクトを選択しても、それに対応したリボンに
変更されることはありません。
ですから、そこでは
「表ツール」
「図ツール」
「描画ツール」
「テキストボックスツール」
「ワードアートツール」
などを選択してリボンをマニュアルで表示させなければいけません。
2003では、ツールバーは同時に画面上にいくつも出すことができて
作業がスムーズにできたのですが、2007の場合は、機能に応じたリボンを
再選択するなどの作業が必要になっているようです。
特に、ワード2003まであった「図形描画のツールバー」はとても便利で
このツールバーだけで、すべての図や図形を取り扱えたので、ワード2003
を使っていた方はワード2007になって不便を感じていると思います。
■文字の挿入と上書きモードの切替が変?
ワードでは、キーボードの「Insert」キーを押すと、
文字入力は「挿入モード」から「上書きモード」に変わります。
そして、再度「Insert」キーを押すと、
「上書きモード」から「挿入モード」に戻ります。
このキー操作の状態は、ワードの画面の一番下にあるステータスバーに
出てきます。
ワード2003では、Insertキーが押されて上書きモードになったときは
ステータスバーに「上書」という文字が出てきます。逆に「挿入モード」
のときは何も文字が出ていないという状態です。
ワード2003の場合は、Insertキーを押した直後に「上書」という文字が
でてきますし、もう一度Insertキーを押せば「上書」は即消えます。
ワード2007では、ステータスバーにそれぞれ挿入モード、上書きモード
と出てくるのですが、その表示方法には少し問題があります。
それは、こんな感じです。
(1)通常状態は「挿入モード」と書かれています。
(2)Insertボタンを押します。
(3)この状態では表示はまだ「挿入モード」のままです。
(4)文字を入力します。
(5)文字は通常の行のラインよりも少し上に上がった状態で入力されます。
(6)入力後文字変換などを行い、最終的に「Enter」キー押します。
(7)この「Enter」キーが押された後に「上書きモード」に変わります。
※「上書きモード」の状態でInsertキーを押すと、文字を入力している
最中に「挿入モード」に変わっているようです。
つまり、「上書きモード」という表示がでるタイミングが遅いのです。
もしかしたら、私のワード2007だけかもしれないので、皆さんのワード2007
でも実験してください。
ワード2007では、上書きモードの場合のみ行のラインよりも少し上に文字が
上がった形で入力されるので、それでわかるということなのかもしれません。
■図と図形の間でのグループ化の問題点にぶち当たる
ここで図というのは外部から読み込む写真、クリップアートのことです。
また、図形というのは、オートシェイプ、テキストボックス、ワードアート
などのことです。
ワード2003では、これらの図と図形が混在している場合、マウスで囲んだり、
シフトキーを押しながらクリックすることで複数選択ができていました。
たとえば、写真を読み込んで、その写真の一部にオートシェイプの矢印を
つけて、その2つをグループするときは、2つを選択してグループ化を実行
すればよかったのです。
(※写真は挿入後に、テキストの折り返しで「前面」などにしておく必要が
ありますが)
ところが、ワードの2007では写真とオートシェイプの2つが複数選択できない
のです。故にグループ化もできません。
いろいろと調べてみたら、グループ化のためには「描画キャンバス」の使用
が必須だということでした。
2007の場合、オートシェイプを挿入する場合に描画キャンバスは出てこなく
なりました。(2003ではデフォルトで描画キャンバスがでてましたが)
これはこれでよくなったのですが、写真とオートシェイプのグループ化をする
ような場合にはマニュアルで描画キャンバスを出しておく必要があるのです。
★ワード2007での描画キャンバスの出し方とグループ化までの方法
(1)挿入タブ→「図形ボタン」→「描画キャンバス」(一番下)をクリック。
(2)描画キャンバスが出たら、描画キャンバスを選択しておいた状態で、
グループ化したい写真やオートシェイプを挿入します。
(3)描画キャンバスの中に挿入された写真やオートシェイプは、複数選択
ができるようになっていますし、自由に配置できます。
(ここからは一般のマニュアルと違うけど、この方が便利です)
(4)複数選択した状態で、描画キャンバスの中から外に向かってドラッグします。
(5)空になった描画キャンバスを選択して「Delete」キーを押して消去します。
(6)実は、一旦描画キャンバスを経由した図やオートシェイプは複数選択が
可能になっていて、そのままグループ化もできます。
つまり、描画キャンバスというフィルターをくぐればグループ化できるように
なるということらしいのです。
いったい何の利点があってマイクロソフトはこのような仕組みを作ったので
しょうか?
ちなみに、エクセル2007やパワーポイント2007では図と図形はそのままで複数
選択が可能です。
(ちなみにエクセルやパワーポイントには描画キャンバスはありませんけどね)
一体、ワードの「描画キャンバス」の意味は何なのでしょうか?
■ワード2007における描画キャンバスの意味とは何だろう?
ワードの描画キャンバスの意味について考えてみる前に図と図形の取り扱い
方法についてワード2003とワード2007を比較してみましょう。
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ワード2003の場合
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「写真」「クリップアート」「ワードアート」は、そのまま挿入を行うと、
「行内のレイアウト」として配置されます。
この「行内のレイアウト」を「四角」「外周」「背面」「前面」のレイアウト
に変更することで、自由な配置ができるようになります。
これに対して、オートシェイプの図形は挿入した時点から「前面のレイアウト」
として配置されます。
一旦、「四角」「外周」「背面」「前面」のレイアウトに変更された
「写真」や「クリップアート」や「ワードアート」とオートシェイプはお互いに
複数選択が可能で、かつグループ化が可能となっています。
また、グループ化されたオブジェクトはすべて「テキストの折り返し」の
機能で、「行内」「四角」「外周」「背面」「前面」を選択できます。
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ワード2007の場合
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ワード2007の場合も、「写真」「クリップアート」「ワードアート」が
「行内のレイアウト」で挿入されることは同じです。
しかし、2007の場合は「写真」と「クリップアート」に関しては
「四角」「外周」「背面」「前面」に変更してもそれぞれをグループ化する
ことができません。
これに対し、「四角」「外周」「背面」「前面」にした「ワードアート」
どうしはグループ化が可能です。
オートシェイプについては、2003と同様に「前面のレイアウト」で配置され
お互いをグループ化することが可能です。
また、ワードアートとオートシェイプはお互いにグループ化が可能です。
しかし、「オートシェイプ、ワードアート」と「写真、クリップアート」の間
ではグループ化はできません。
また、グループ化された「オートシェイプ、ワードアート」については
「文字列の折り返し」の機能で「行内」「四角」「外周」「背面」「前面」
を選択できます。
★それでは、「描画オブジェクトの意味」とは何でしょうか?
おそらく、描画オブジェクトの中に図や図形を配置することで、
描画オブジェクトの内部では特別な操作をすることなく図や図形を自由に
配置できたり、グループ化できたりするということだと思います。
ひとつのたとえを言えば、
「描画オブジェクトはパワーポイントの1枚のスライドに相当する」
ということだと思います。
さらに描画オブジェクト自体も「行内」「四角」「外周」「背面」「前面」
というレイアウトが出来るので、文字列との関係を自由に変えることができます。
つまり、描画オブジェクト自体が「グループ化の枠みたいなもの」という
意味合いになっていると思うのです。
つまりワード2007からは、図や図形を複数使って1つのまとまりのある図を
作成する場合には描画オブジェクトを使いなさいということになってきた
ということです。
さらに、非常に不思議なのは、一旦描画オブジェクトを経由してから、
描画オブジェクトの外にドラッグされた図はその性質が変化することです。
このことから、描画オブジェクトは、
「写真やクリップアート」を「オートシェイプ」の仲間にしてくれる教育役
なのかもしれませんね。


