━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆◆◆ ブルーレイ(Blu-ray)とハイビジョン ◆◆◆◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ブルーレイを英語表記すると「Blu-ray」と書くそうです。
なぜ、「Blue-ray」じゃないのかって不思議に思う方も多いと思いますが、
これはすでに「Blue-ray」という言葉が英語にあったから、商標登録が
できなかったそうです。
---------------------------------
ブルーレイディスクとは何か?
---------------------------------
ブルーレイディスク(Blu-ray Disc)というのは、CDやDVDと同じよう
な形の光ディスクです。
「Blu-ray Disc」を略してBDと呼ばれています。
次世代DVDの後継として開発されたものですが、記録容量は飛躍的に
大きくなっています。また記録面が1層のものと2層のものがあります。
記録容量は1層のタイプで、25ギガバイト(25GB)、2層のタイプで50
ギガバイト(50GB)あります。
これまでのCD(650MBまたは700MB)、DVD(4.7GB)と比較すると、
1層BDはCDの35枚分、DVDの5枚分に相当します。
いったいなぜこれほどの容量のディスクが必要になるのでしょうか?
---------------------------------------------------------------
ハイビジョンデジタル放送の録画のために生まれたといってもいい
---------------------------------------------------------------
2011年7月にこれまでのアナログのテレビ放送が終了して、
すべてデジタル放送に変わるというのはご存じだと思います。
このデジタル放送にあわせて、テレビ放送はデジタルハイビジョン化して
いきます。(すでにハイビジョン番組はいくつかありますが)
現在のアナログ放送は、
解像度:横720×縦480というものです。(縦横比4:3)
これに対して地上デジタル放送は、解像度が2種類あります。
通常のハイビジョン:横1440×縦1080 (縦横比4:3)
フルハイビジョン:横1920×縦1080 (縦横比16:9)
このように解像度が上がるということは、テレビ局からテレビに送られて
くるデータ容量も比例して大きくなっているということです。
さらにBSデジタルハイビジョンの場合と地上波デジタルハイビジョンの
場合はデータの転送量にも違いがあります。
BSデジタルハイビジョン:データ転送速度は24Mbps(ビーピーエス)
地上波デジタルハイビジョン:データ転送速度は17Mbps(ビーピーエス)
これまでのアナログ放送のデータ転送速度が8Mbps程度なので、
2倍から3倍のデータ量の増加があることになります。
======== ここでちょっと基礎を勉強しましょう。=========
データ転送速度が24Mbpsというのは、1秒間に2400万個のデジタル情報
(0もしくは1)がテレビ局から、私たちのテレビに送られているという
ことなんです。
bpsはビーピーエスと読み、bit per secondという意味です。
私たちがよくつかうMB(メガバイト)に24Mbpsを変換する場合は、
1バイト=8ビットなので、8で割ればいいことになります。
つまり、24Mbpsを8で割って、3MB/sという速度になります。
同様に17bpsは8で割って、2.125MB/sという速度になります。
======================================================
ということで、BSデジタルハイビジョンで映画2時間を録画する場合、
1秒間に3MBの容量が必要になるので、
3MB×3600秒×2時間=21600MB=21.6GBとなります。
もし、この2時間の映画をDVDに録画するとすれば、
DVD1枚で4.7GBなので、当然入りません。
そこで、ブルーレイディスクだと25GBありますので、
余裕で録画できるということになるわけです。
一般に以下のような録画時間の目安が示されています。
Blu-ray Disc(1層) Blu-ray Disc(2層)
------------------------------------------------------------------
BSデジタル HD放送録画 約130分 約260分
(24Mbps)
------------------------------------------------------
SD放送録画 約260分 約520分
(12Mbps)
------------------------------------------------------------------
地上デジタル HD放送録画 約180分 約360分
(17Mbps)
------------------------------------------------------------------
------------------------------
ブルーレイディスクの種類
------------------------------
すでに述べたように、ブルーレイディスクには1層タイプと2層タイプが
あります。
これは、片面の書き込み面に1層のものと2層のものがあるということ
です。
1層タイプ(25GB) 2層タイプ (50GB
(書き込み面) (書き込み面)
─────────────── ───────────────
------------------------------ ------------------------------
------------------------------
─────────────── ───────────────
(レーベル面) (レーベル面)
また、CD-RやDVD-Rなどと同じように、一度書き込んだ部分は消せないが
追加書き込みはできるという「BD-R」というタイプ(追記可能タイプ)と
CD-RWやDVD-RWなどと同じように、何度でもデータを消去して使用できる
「BD-RE」というタイプ(書き換え型)があります。
価格的には、
1層タイプのBD-Rで1枚1300円〜1700円
2層タイプのBD-Rで1枚3300円〜4000円
1層タイプのBD-REで1枚2000円
2層タイプのBD-REで1枚5500円
くらいです。(メーカーはTDKが安いみたいです)
でも、まだ高すぎですよね。
--------------------------------------
光ディスクドライブと倍速表記の誤解
--------------------------------------
このように新しい記録メディアが登場すると、その読み取りや書き込みを
行うドライブが必要になってきます。
さまざまなメーカーが開発を行い、製品を競うので読み取りや書き込み速度
は次第に速くなり、同時に価格も安くなってきます。
そこで、よくつかわれるのが「○○倍速」という用語です。
実は、この倍速という言葉はとてもあいまいで誤解しやすい言葉です。
たとえば、CD-R書き込み20倍速と、DVD-R書き込み6倍速はどちらが書き込み
速度が速いのでしょうか?
言葉だけだと、20倍速が速いと思ってしまいますが、そうじゃないんです。
実は、メディアの種類によって「1倍速の意味が違うんです」
CD-Rの場合は読み書きの速度が「150KB/s」のことを1倍速といいます。
DVD-Rの場合は読み書きの速度が「1.35MB/s」のことを1倍速といいます。
BD-Rの場合は読み書きの速度が「4.5MB/s」のことを1倍速といいます。
ですから、
CD-Rの20倍速は150KB/s×20=3000KB/s=3MB/sとなり、
DVD-Rの6倍速は1.35MB/s×6=8.1MB/sとなり、
DVDの6倍速の方が、CD-Rの20倍速よりも読み書きの速度は速いのです。
さらに、誤解があるのは、20倍速といってもディスクの一番外側の速度の
ことを意味しています。この場合、一番内側の速度は一番外側の速度の
約0.38倍程度です。
ですから、20倍速と書いてあっても、一番内側では7.6倍速程度だと考えて
ください。
通常、CD-RやDVD-RやBD-Rでは、ディスクの内側から書き込みを行っていま
すので、最初の書き込み速度はかなり遅いと思います。
ディスクがいっぱいになるにつれて、書き込み位置が外側になってきます
ので、書き込み速度も速くなってきます。
この書き込み速度が速くなる理由は、いろいろあるのですが、一般には
ドライブの回転数を上げることで対応しています。
CD-Rなどの場合には回転数をかなりあげても読み書きができるのですが、
DVDやBD-Rなどでは、回転数を上げると読み取り精度や書き込み精度が
低くなるので、なかなか上げられないというわけです。
----------------------------
Blu-rayとHD DVDの戦い
----------------------------
実は次世代DVDとしては、ブルーレイのほかにHD DVDという規格があり
ます。
Blu-ray陣営には
ソニー、シャープ、TDK、パイオニア、日立、パナソニック三菱、
Apple、Dell、HP、LG、Philips、Samsungなどのメーカーがいます。
一方、HD DVDは東芝、NEC、三洋が開発を行っています。
今の時点では、Blu-rayの方が有利と言われていますが、今後はどのように
なるかはわからないので、サードパーティーのメーカーなどは
Blu-rayでもHD DVDでもどちらでも動く光ディスクドライブの開発を行って
いるようです。
○CD-R、DVD-R、BD-R、HD DVD-Rの比較表
CD-R DVD-R BD-R HD DVD-R
-------------------------------------------------------------------
レザーの波長 780nm 650nm 405nm 405nm
(赤外) (赤) (青紫) (青紫)
-------------------------------------------------------------------
12cm Disc容量 650MB 4.7GB 25GB 15GB
(700MB) 2層9.4GB 2層50GB 2層30GB
-------------------------------------------------------------------
8cm Disc容量 180MB 1.4GB 7.5GB 4.7GB
-------------------------------------------------------------------
転送速度 1.44Mbps 11Mbps 36Mbps 36.5Mbps
-------------------------------------------------------------------
トラックピッチ 1.5 0.74 0.32 0.4
(マイクロメートル)
-------------------------------------------------------------------
レンズNA 0.45 0.6 0.85 0.65
-------------------------------------------------------------------
記録面の深さ 1.1mm 0.6mm 0.1mm 0.6mm
-------------------------------------------------------------------
ディスクの厚さ 1.2mm 1.2mm 1.2mm 1.2mm
-------------------------------------------------------------------
----------------------------
Blu-rayは必要か?
----------------------------
昔のことを思い出してみれば、CD-RやDVD-Rが使われるようになったのは
メディア1枚の価格が100円程度になってからだと思います。
現在のBD-RやHD DVDの価格を見ると、まだ使えるレベルにはないようです。
50GBのBD-Rが3300円、50GBのBD-REが5500円くらいですが、
一方で500GBの内蔵ハードディスクが12000円ですから、まだハードディスク
の方が速くて、安くて、失敗がなくていいですよね。
たぶん問題なのは、デジタルコンテンツのコピー防止問題だと思います。
今のところ、デジタル放送のコンテンツのコピーは1回だけなので、
1度録画したら、そこから別のメディアにコピーすることができなくなり
ます。
このような場合に、どうしてもとっておきたい映像をBD-Rに録画するという
ことがあるのではないかと思います。
本当は、DVD&HDレコーダのハードディスクがカートリッジ式になって、
外せたり、入れたりすることができれば、一番いいと思うんですね。
パソコンでデジタル放送を録画する場合の方が、そのあたりのハンドリング
はかなりいいと思います。
一方で、映画などがハイビジョンになってくれば、その供給はDVDでは
できないので、ブルーレイやHD DVDになってくるように思います。
いずれにしても、北京オリンピック特需を目的にして、メーカーは販売を
行うと思いますが、おそらくアナログ放送が終わる2011年7月が、大きな転機
になることは間違いないと思います。
2008/1/20 第163号 反・資格宣言 copyright(c)NokoTech Lab. All Right Reserved.