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    ◆◆◆◆ パソコンのニーズとシーズ ◆◆◆◆
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パソコンの大きな変化を見ていると、ここ数年で大きな流れが変わってきて
いるように思います。

従来は、こんな機器があれば、とか、こんなソフトがあれば、

といったところから開発が始まり、

多くの人の望んでいた機器やソフトが生まれてくるという流れだった
ように思います。


ところが、近年はむしろメーカーやソフト会社のほうから新しい流れが
生まれ、それに人々が呼応しているようになってきています。


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 NeedsからSeedsへの流れ
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この意味で、世界のパソコン業界は、Needs思考からSeeds思考へと大きく
傾いているように思います。


昔から、時代はバランスを取りながら変化してゆくものなので、
Needs思考がいいのか、Seeds思考がいいのかは、時代の状況に応じて
対応してゆく必要があります。

おそらく、絶えず技術改革をしてゆく社会が続く限り、この2つの
思考法は共存してゆくことが必要だと思います。


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 最先端の部分はSeedsから
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新しい技術分野は、私たちの知らない世界で生まれ、秘密のうちに開発
が行われて、ある時点で目の前に現れるようになります。

例えば、ニンテンドーの「Wii」などのゲーム機がその例です。

リモコンを振って、画面上でゲームをするというのは、
全く新しい世界観になると思います。

つまり、全く新しい種をまくというシーズ思考です。


ところが、実際に売り出してみると、

「リモコンのストラップが切れる」とか

「振り回しすぎて、テレビを壊してしまった」とかの

問題が生じるようになります。


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 改良はNeedsから
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そこで、もっと丈夫なストラップにしたり、

リモコンが手から離れないような工夫があったり、

説明書に十分に注意点を書いたり、

といったニーズ思考が生まれてきます。


このように、実用的になる段階で、SeedsからNeedsへの流れは
必要不可欠になるわけです。


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 Seedsの思考法ができる人
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新しい発想が生まれても、それを受け入れる土壌がなければ
その種は発芽することができません。

逆に、たとえ発芽して、世の中に出たとしても、あまりにも環境が厳しいと
育つことができなく、途中で枯れてしまうこともあるでしょう。

ですから、いつその種を蒔くか?ということがとても大事になります。


残念ながら、日本人はSeeds思考が昔から苦手であるように思います。

たとえ、新しい発想があっても、それを否定する思考法の方が最初に
働くようです。

たとえば、最近問題になっている「いじめの問題」があります。

いじめをなくするためには何をしたらいいのか?

多くの親や先生や国会議員が必死に考えています。

でもいじめはなくなりません。


ところが、最近のニュースにこのような記事を目にしました。

メジャーリーグのイチロー選手の言葉です。

「もし、いじめをしている人、もしくはいじめられている人を見たら
いっしょに野球をしようよ、って誘ってみてほしい」

という言葉です。

恐らく、日本人の多くは

「いじめを見かけたら、いじめは悪いことだからやってはダメだよ」

といって教育しようとします。

この一般的な日本人の思考法は「ニーズ思考」に支配されています。

ところが、イチロー選手の発想は全く違っていて、

いじめていることや、いじめられていることよりも野球が楽しいよ!
と言っているのです。

まさに、「シーズ思考の発想」なんですね。

私たちの身近な問題でも、このような例はいくつもあると思います。


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 2007年はシーズ思考が大切!
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長年、小泉内閣の下で行われた改革は、

「いらないものを削って」という思考法と、
「効率化」という合理主義を私たちにたたきこみました。

でも、そろそろ「夢のある未来」という思考法に転換する必要があるよう
です。

未来を悲観するのではなくて、未来を創造してくる発想力が必要になって
いると思います。

とくに、子供たちに多くの夢を与えるようなことが、これからもっともっと
必要になってくると思います。

そういう意味で、私たち大人も、もう一度「夢を見る」ということが
大切です。

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2007年の1月末にWindows Vistaという新しいOSが登場します。

このOSは、パソコンを使う人たちが、楽しく作業を行えるような画面を
たくさん用意しています。

確かにWindowsXPの画面とは違うので最初はとまどうと思います。

でも、使ってみると、マイクロソフトが伝えたいことがわかってくるような
気がします。

恐らく、マイクロソフトは、機能だけのパソコンから、人が喜びを感じ
られるようなパソコンを作りたかったんだろうなと思います。

そういうコンセプトを考えることができるマイクロソフトの発想力は、
「いったいどこから生まれているんだろう?」と思います。


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 OSには思想がある
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実は、今度のVistaというOSは、これまで私たちがあったらいいのに、
と考えていたニーズ思考の機能がいくつか搭載されています。

その1つは、バックアップ機能です。

パソコン全体をイメージ化して、もしトラブルがあったときに、
ソフトからデータからすべてを元通りに再現するというような
バックアップ機能が標準でついています。

それと、1台のパソコンのデータや環境をもう1台のパソコンに
そのまま移せるというような機能もあります。

さらに、以前はバーチャルデスクトップ機能といわれていましたが、
遠隔地のパソコンの画面が見えるような設定も簡単に使えるように
なっています。

また、画面の操作を逐一音声で伝えるという機能もあり、
目の見えない人もやさしい設計になっています。

パソコンのOSは、絶えず前のOSとの連続性を維持しながら、革新的な
技術を織り込んでゆくという、とてつもなく難しいプログラムを
考え出さねばなりません。

しかし、一方で全世界のパソコンユーザーの考え方や目的を先取りした
ような思想を広めているのも事実です。

もちろん、このような思想に反発するような人もいますが、
世界共通のインターネットというメディアと、世界共通のOSが
国を超えて、多くの人々をつないでいることは、とても意味があることだと
思います。


2006/12/24 第113号 反・資格宣言 copyright(c)NokoTech Lab. All Right Reserved.